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検討を祈る ~発信も言語化もしないスモールビジネスと糖尿病

バシャール×おのころ心平の著書の中では、糖尿病の人は「人生は甘くない」と言うそうだ。

実際に、ibマッピングのカウンセリングをしていて、クライアントさんが「父の口癖は、『人生は甘くない』なんです」とおっしゃるので、「ひょっとして、お父様は糖尿病ですか?」とお聞きしたら、ビンゴ!だったこともある。

そんな訳で、なるべく、他人に対しても、自分に対しても「人生はそんなに甘くない」って思わないようにしているのだが、「シロクマのことは思い浮かべないでください」と同様、意識すれば意識するほど、「人生はそんなに甘くない」と思う事態に遭遇してしまう。

口コミだけで満員

スモールビジネスで開業する人にとって、なんの発信もせず、リピーターとご紹介だけで満員というのは、憧れである。

実際、私が起業する前には、そういった人に何人か合ったことがある。

「何の宣伝もしたことないの」

その言葉自体は疑っている訳ではないけれど、内訳を考えると様々な要因が隠れている。

そもそもの満員の定義の違いがある。ベースが主婦で、生活費は旦那さんの稼ぎがあって、平日の夕方以降は、家事があって、土日は家族のための時間で、平日の昼間のわずかな時間帯だけが営業時間で、それが満員であるというケース。もちろん、扶養の範囲内。

似たようなケースでは、平日はフルタイムの仕事をしていて、スモールビジネスは週末起業だったり、他に不動産収入などの不労所得があり、それで生活ができていて、何か仕事をしているという肩書きのための自己満足だったり。

いずれも、満員のゴール設定がとても低いのだ。けしてそれが悪い訳ではない。

本業でスモールビジネスをする人が、そういった背景のある人達の「何の発信もしていないけど満員」を鵜呑みにしてはいけないということ。

しかしながら、ウソではなさそうで、しかも本業で、それを成し得ている人にも会ったことがある。

それは、ほぼ、定期メンテナンスが必要なもの。例えば、美容院。めったに行かない人もいるかもしれないけれど、ある程度の割合の人は、短いなら短いなりに、長くても長いなりに、定期メンテナンスに通う必要がある。美容院はリピートは必須なので、争奪戦が激しいけれども。携帯電話みたいなものですね。乗り換えを促すけれども、乗り換えない人もいっぱいいる。乗り換えられない限り、毎月決まった売上が見込める。

そういった要素を鑑みると、意外と、ネイルサロンは定期メンテナンスがかなり約束されているし、美容院ほど争奪戦が激しい訳でもないので、新規のお客様が少しいれば、リピーターである程度の売上が立つのかもしれない。

フロー型ビジネスかストック型ビジネスかということ。

ビジネスの土台がフロー型かストック型が違うと、手法を真似たり比較してもあまり有用ではないことがある。

人生は甘くない

自分のビジネスと違うタイプの人の言うことは、実は、あまり真に受けてはいない。ビジネスを習うのであれば、なるべく自分の目指すビジネスと近いタイプの師匠を選ぶこと。その軸があった上で、盲目的にならないように、俯瞰したり、刺激されたりするために、違うタイプの師匠のところで勉強するのがいいのかもしれない。

私は、ビジネスの師匠を変えたことで、かなりモヤモヤは減った。

検討を祈る

それでもなお、おそらくフロー型ビジネス(常に新規獲得が必要)のはずなのに、「発信は苦手なので、口コミで♡」という、脳内お花畑な人が後を絶たない。

そういう人に限って、自分は自分が利用したサービスを口コミで誰かに紹介したことがあるとは思えなかったりもするのがミソ。

「ビジネスってそんなに甘くないよ」と言ってしまいそうだけれども、それを言っちゃうとバシャール的には私が糖尿病になっちゃうので、グッとこらえる。でも、思った時点で一緒かな、とも思う。

そんな脳内お花畑の人と接触することで、私が糖尿病になってしまっては損なので、「ご検討を祈ります」とお祈りして、速やかに距離を取ろうと思う。

昔の自分を見ているようでもあるから

そんな脳内お花畑の人達に、イラッと反応してしまうのは、自分も2年前までは、リストの大切さとかを、何度言われても、ふわーっとしか理解できなかったことへの恥ずかしさや後ろめたさがあるからかもしれない。

さすがに、口コミだけで満員になるという夢は持たなかったものの、自分の慢性疲労の治療という大義名分のもと、2年間は、のらりくらりとしかビジネスに取り組めていなくて、年間計画も立てられなかったし、結局、発信もそれほどできていなかった。でも、うっすらと、発信の重要性はわかっていた。少し先を行く先輩方で、発信していない人なんていないのだ。

今年1年は、じっくり腰を据えて、主力のサービスの見直し、発信手段の選定、年間計画の立案などに取り組むと決めている。

目的と手段

目的が決まっていないのに、手段をあれこれ選定している人に、どうしても、目的が先だよ、と釘を刺してしまう。

でも、本来、そんなところにエネルギーを使っている暇は私にはない。エネルギー漏れだ。おまけに「人生は甘くない」と言わされる、思わされることで、私が糖尿病になってしまったのでは、割に合わなさすぎる。

そんな人達からは、ロケット級に距離を取ろう。さようなら~。ご検討を祈ります! Good luck!

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