「宇宙兄弟」南波六太の根底にあるもの

たしかに神がかったヒーローよりもちょっと頼りない人間くさいリーダーが時代に求められているように思う、と前回のnoteにも書いた。

最近、「宇宙兄弟」に関連するビジネス書を見かける。
「宇宙兄弟」はアニメが好きでよく見ていた。

たぶん書籍の内容で触れられているようなことだけれど、この南波六太という人、見ていて応援したくなるし、組織にいてほしい人だというのは間違いない。間違いなく応援シロがある。


そもそも六太自身は優秀なのだが、弟に先を越されてしまったお兄ちゃんみたいなキャラとして最初は描かれている。

とにかくダメな部分や恥ずかしい部分が際立ちやすいのだが、それを隠さず周囲に対してさらけ出しながら(時には意図せず露見してしまうこともあるのだが)、こんな自分だけど頑張っていきたい、一緒に戦ってほしい、ということをちゃんと周りに伝えていく。

で、浮き沈みはあるけれど、ここぞという時に頑張るから共感を得る。
そう、たしかに頼りないところもあるし実際に100点満点は取らないのだけれど「こういう人になら任せられるな」と感じさせる一面もある。


その根底にあるのは「迷ったときは楽しい方を選ぶ」と「piece of cake」。
piece of cakeは「楽勝だよ!」「朝飯前さ!」みたいな意味。

要するに迷って楽しい方を選ぶんだけれど選んだ方が困難であることも多い。でも、楽しいと思って選んだんだから「It's a piece of cake !」と言って乗り越えていこう、みたいなこと。


とことん追い詰められて土壇場になればなるほど六太に「楽しい方を…」と「piece of cake」の感覚が湧き上がってくる。この感覚から生み出される言葉や発想、そして行動が自身も周りをも勇気づけてそれこそ全体をプラスの方向に導いていく。

まさしく今の時代に求められている人物像なのだろうと思う。


公式サイトはこちら




頂いたサポートは全額#チロ公の活動資金として使わせていただきます。温かいご支援よろしくお願いいたします。