美味しいものを食べながら映画を見ると泣ける
充たされているからこそ感動して涙を流すことができる。
食事をしながらドラマやアニメを見ているといつもは泣かないようなシーンで泣いてしまうことってないだろうか?
僕はよくある。
「衣食足りて礼節を知る」というのに近いと思う。
「衣食足りて礼節を知る」
人は、物質的に不自由がなくなって、初めて礼儀に心を向ける余裕ができてくる。衣食足りて栄辱を知る。
言いかえると「三欲が充足してはじめて他の事に気持ちを向ける余裕ができる」ということだと思う。
逆に空腹のとき、眠たいときって泣かないわけじゃないけれど、心を充たすまでに時間がかかってすぐに涙は出ない。
空腹でも眠くてもそれが吹っ飛ぶほどの感動っていうのも間違いなくあるにはあるんだけれど、基本的に涙は蓄積(累積)なのでそれまでの充足量が大きく影響していると思っている。
イメージだけで言うとこんな感じ。
例えば映画を見ていくら感動したとしてもそれまでの充足量が少なければ涙ラインまで到達することなく「良かったけど涙は出なかったな」みたいな感想になってしまうのかもしれない。
めちゃくちゃ眠くてお腹が減った状態で一人で映画見に行ってもたぶん泣かないなと思う。
逆にめちゃくちゃ充足した状態で映画を見るとちょっとしたことで涙が溢れてしまい「泣けて泣けて仕方がなかった」ということになるんじゃないかと思っている。
初デートで食事のあと大好きなフライドポテトを片手に感動する映画に行こうもんなら一瞬で泣ける。
なので泣いたとか泣けなかったとかいう感想を僕はあまり信用しない。
涙にはそういう背景があると思っているので。
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