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最近読んだデータ分析の本 #2020/06/05

データ分析のブログや書籍はとても増えてきましたが、どちらかと言えば手法や理論といったアカデミック寄りのものが多いなと感じています。例えばデータ分析をしたけれど、そのアウトプットをビジネスにどう組み込むかといったことは意外と書かれていません。

ビジネスとデータ分析手法のバランスが良い本

数日前に読んだ本が、まさに良いバランスだったので紹介します。
以前、講習を受けたことのある高橋 威知郎さんの本で、現状把握~将来予測~決定~実行といった各ビジネスプロセスで使えるデータ分析方法とアウトプットの使い方が、売上データなど身近な時系列データの回帰分析を中心にわかりやすく説明されています。

なんだExcelかと思われる方もいると思いますが、データ分析に取り組み始めた方にとって(私も含め)、RとかPythonといったツールとデータサイエンスの両方を追いかけるのは結構ハードルが高いです。
その点、Excelなら普段使うことも多いため、データサイエンスの理解に集中ができるメリットがあります。さらに高度な分析編でRとの連携も出てくるのでRで実装したい人にも参考になります)。

おすすめポイント

この本の良い点は、身近なビジネスを解決するためのデータ分析手法とその分析結果を、ビジネスプロセスに組み込んでいく 一連の考え方と実際のデータ分析方法が書かれていることです。

分析結果で出てくる数値の意味や解釈の仕方についても、きちんと説明があるため、分析結果は出たがその数値の読み方(解釈)がわからない という人にはとても勉強になります。

分析手法は、時系列データの回帰分析について、簡単な回帰モデルからRidge回帰にわたり、その使いどころも含め実用的に解説されています。
主成分分析による説明変数の変換に関する説明では、そういう場面で使うのか!といった気づきもあり、私にとってはどストライクな本でした。

皆さんにも参考になればと思い、紹介させていただきました。



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