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異例の3軍行きの澤村選手に何が起きた!?をデータから考える

巨人の澤村選手が3軍行きになったことがニュース記事に報じられました。

澤村選手というと大学では史上最高の球速156㎞/hをたたきだす偉業も成し遂げ、プロに入ってもその力のあるストレートは健在です。
さらに変化球もスライダー、スプリット、カーブのキレも抜群でスプリットはストレートと見分けがつかず、強力な球種の持ち主です。

高い能力を持ちますが、3軍に落ちてしまった澤村選手をデータから見ていこうと思います。
データでは澤村選手はどう映るのかを分析していきたいと思います。


投球回をみると多く、スタミナも多く良く試合には出ていた

投球回

投球回数を見ても、能力の高さ、キレのある変化球と豪速球を持っていてさらに1年目から投球回は1年目から200を超えていて申し分がありません。
まさに逸材です。
2015年からはセットアッパー、クローザーとのほうへ転校しておりますが60試合以上シーズンを投げるというタフさも持っています。
ただ、投球化を見ても、先発時代もリリーフ時代も右肩下がりの投球回になっています。
20代から右肩下がりなところは気になるところです。

登板数で見ると中継ぎ転向後が右肩下がり

登板

登板数を見ると最初の3年は30試合以上登板している年もあり、1/5近く先発として投げています。
これは、先発陣としてはとても心強いです。
ただ、2014年のけがを機に中継ぎ転向しています。
中継ぎ転向後は60登板以上しており、中継ぎとしてもシーズン通して活躍されているといえます。
ただし、2017年から登板数も減少し、2019年には登板数は50を切ります。
右肩下がりになっています。
先発時代もけがではありますが4年目で登板数の急激な減少、中継ぎ転向後も2019年には50登板以下、現在は3軍行きとなり20登板以下の状態です。
3年の賞味期限となってしまっていることが否めません。

持っているポテンシャルにしては低くない防御率とFIP

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156km/hとキレのあるスプリット、スライダーがるにも関わらず、FIPは3点台です。
エース級であれば、2点台でありたいところ。
持っているポテンシャルからは2点台でもおかしくないとも思いますが、FIPは2点台である年は2年しかありません。
また防御率は変動が大きく、2011年の1年目から2点台前半かつ2015年は1点台と素晴らしい活躍をしていますがFIPは3点台である特徴があります。
さらにFIPは先発時代も中継ぎ時代も年を重ねるごとに右肩上がりにあるところも気になる特徴です。
だんだん、澤村選手の特徴や球に慣れ始めて対策が取られている感があります。
それに対して、厳しい評価になりますが、成長できていないことが垣間見えます。
成長できていない点はどこにあるのか?
それは、やはり制球力なのかデータからアプローチしていきます。

制球力に難があるところが露呈しているK/BBとBB/9

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澤村選手の制球力を評価するためにK/BBでまず見てみます。
1年目はK/BBは4.0と高い数値をたたき出しております。
しかし、そのほかを見てみると2点台になります。
2014年の4.5以上も登板数が20以下とサンプル数が低いための結果ですし、2019年も高くなっていますが3.0程度です。
K/BBが2点台ということは三振2つ取ると、フォアボールを1つ与えてしまう計算になります。
中継ぎとしては、統計的にポテンシャルの割に1回にフォアボールを1回与えかねないので安心はできません。
最低でも3.0以上欲しいところになります。
そうでないと1回を安心して任せられるラインにありません。

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BB/9とHR/9をを見てみます。
HR/9を見るとほぼ1.0以下をマークしています。
HR/9の値を見ても、HRの打たれにくいところがデータからも確認出来て、力のあるストレート、前に飛びにくい球質を持っていることからきている可能性があります。
ポテンシャルの高さを感じます。
しかし、BB/9を見ると右肩上がりになっています。
一番低くても2.0程度と1試合に2回はフォアボールを出すことになります。
先発であれば教養範囲内ですが、2015年以降は3以上です。
中継ぎ転向後の3以上の数値はかなりコントロールに難があるといえます。
フォアボールで自滅する割合が高いことを指します。
また、打たなくても粘り強くしていれば、フォアボールによる出塁を取れる可能性が高くなるので、澤村選手への対策も粘り強く見ていく戦略を取られます。
この粘り強く待たれるバッターたちに対しての対処ができない限り未来はなさそうにあります。

三振を取れる党首であるからこそ身につけたい制球力と投球術

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フォアボールが多いですが三振も多いのです。
先発時代も150以上の三振を取り、中継ぎ転向後も60近くの三振を取っているので、登板すれば三振を取ってアウトを必ず取っている計算になります。
三振を取れるボールを持っている素晴らしいピッチャーと奪三振数からわかります。
それだけに、制球力と投球術を身につけていきたいところになります。
すべて三振で取ろうとする傾向があるのでしょうか、簡単に打たせて取り、要所で三振を取ればこれほどピッチャーとして完璧な選手はなかなかいないのにもったいないです。

WHIPを見ても、ポテンシャルの割にイマイチなのは制球力の問題か?

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WHIPを見ると、1年目の1.0を下回る結果以外は1.20を以下の年が2013年から2015年の間しかなく、思いのほかWHIPが低くありません。
これも、制球力の低さからきていて自滅してしまうところにあるの可能性が高いです。
特に中継ぎ時代のWHIPは1.2以上と平均レベル以下になっています。
データにはピッチャーの実力が球速や変化球だけではなことがわかります。

まとめ

ポテンシャルは高いがコントロールがネックになっていることがデータからも健在に!!
30も過ぎてのでこれからはコントロールと投球術が身につかなければ未来はない!!
ポテンシャルは高いだけに惜しい!!

今回の分析したコードとデータはこちら(有料)

今回の記事で使用した分析のコードとデータはこちらになります。
自分も分析したみたいという方はぜひ!

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