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斎藤佑樹投手の今年活躍の可能性を探る

ハンカチ王子こと斎藤佑樹投手。
甲子園、大学野球での活躍は華々しいものでした。
プロ野球に北海道日本ハムに入団し、1年目から一軍で投げ、2年目には開幕投手と順風満帆の野球人生。
しかし、3年目の怪我から成績が振るわない厳しい時期を迎えています。
厳しい時期を過ごしており、今年で10年目と勝負の年でもあります。
10年目の勝負の年に斎藤佑樹投手が活躍できる可能性を探ろうと思います。

斎藤佑樹投手の一軍での成績

まずは斎藤佑樹投手のプロ野球1軍の成績を見ていきましょう。
セイバーメトリクスに関する説明は以下の記事で見れますので参考にしてみてください。

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年度	防御率	FIP	    BABIP
------------------------------------		
2011	2.69	3.690093    0.288889
2012	3.98	4.427692    0.285714
2013	13.50	7.120000    0.227273
2014	4.85	5.543077    0.255319
2015	5.74	4.592684    0.291925
2016	4.56	4.714828    0.272727
2017	6.75	4.262857    0.330275
2018	7.27	10.68097    0.150000
2019	4.71	3.739048    0.243243

1年目の防御率が2.69、BABIPも0.288とルーキーから活躍が目覚ましいです。
ただ、FIPが3.69と高めです。
これは一発を撃たれる傾向にあったりします。
2011年と2019年以外はFIPが4.00以上ですので、打たせて取るような斎藤佑樹投手としては一発やフォアボールによる崩れが不安視されます。
下図のBB/9(1試合当たりのフォアボール数)、HR/9(1試合当たりのホームラン数)、K/BB(フォアボール出すまでに何個三振を取るか)から急に崩れることが多いことがデータからみえてきます。
BB/9も平均3以上、けがの後はHR/9も1を超えたり、1に近い年が続いていることから急に崩れる可能性がデータでも見れます。


2013年はけがに泣き、1試合の登板と2018年も3試合しか出番はなく、極端に防御率とFIPが高くなっております。
※2013年と2018年は試合数が少ないため、以下のデータでは省いて分析をします。

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K/BBをみても、1.00台と三振を取るタイプよりかはクレバーに打ち取ってくタイプです。
持ち球もストレート、ツーシーム、カーブ、フォーク、スライダーあたりと基本形のボールですのでコントロールと投球術で勝負しなければなりません。

オープナーの可能性を探る

斎藤佑樹の活躍の可能性はどこにあるのか?
それは、オープナーにあるのではないかというところです。

今のところ北海道日本ハムには先発として
加藤 貴之投手、上沢 直之投手、有原 航平投手、金子 弌大投手、杉浦 稔大選手などが2019年は先発を務めております。加藤選手、有原選手、金子選手で60試合以上です。
さらに杉浦選手を加えて4人は先発でほぼ確立されていると言ってもよいでしょう。
どのチームにもいえてくることですが5人、6人目の先発が決まってくると先発が安定してきます。
しかし、5回、願わくば6回まで投げてくれるピッチャーは見つからないものです。
斎藤佑樹投手も今までの成績ですとデータ上では使いにくい。
そこで、オープナーとして最初の1~2回を抑えて試合を序盤から捨てることをなくしピッチャーの消耗も少なくさせる役割を担うところに活躍の可能性を探ります。

オープナーとは?

オープナーは序盤にクローザーなどリリーフピッチャーを先発させ、1~2回投げる人です。
最初の1-2回をオープナーが抑えた後は先発をロングリリーフさせます。
様々な形があり、9回を3回ずつ3人の投手に投げさせたりなどもあります。
有名であるのが2018年デビルレイズが採用したことで有名です。

参考記事:

オープナーとしての戦力の可能性はありか?

2019年の成績を見るとオープナーとしての1~2回をまず確実に抑えることはできそうです。
下図のグラフは登板、先発、投球回数の棒グラフです。
けがまでの2011年、2012年はほとんど先発で1年で110回程度投げています。
平均6回近く投げてくれるので先発として役割を果たしてくれました。
しかし、けがの後は先発でもなかなかふるわず、2019年では先発はほぼなく中継ぎでの出場がメインでした。

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2019年中継ぎでの成績は悪くはなく、下図のWHIPを見てみると2019年は1.28となかなか良い数値です。
2019年以外は1.40以上と問題ある数値であったことを見ると、2019年は良い成績だったといえるのです。

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LOBを見ても、ルーキーの時代と比べ減少していて、不用意にランナーをためない安定感が出てきています。
LOBは平均0.7あたりですので0.55あたりの斎藤佑樹投手はランナーを出さない良さを持っているでしょう。
一方でLOBの低さは粘り強さがなくピンチに弱いと言えるかもしれません。
しかし、LOBが低いと防御率改善の要素も含まれているので、短いイニングなら安定しそうです。

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オープナーとして試合を締める役割ならいける!?

2019年のみですがLOBやWHIPの数値から斎藤佑樹投手はオープナーとして最初の1~2回、よければ3回以降を抑えて締まった試合にする役目を担えそうです。

ビジネス的な要素で恐縮ですが、斎藤佑樹投手のタレント性から先発になれば集客も望めますのでオープナーは最適なポジションかもしれません。

なによりも、短いイニングであれば安定度は見込めるので5~6人目の先発やローテーションの負荷緩和にオープナーは長いペナントレースで重宝するか王政は大いにあります。

ぜひとも2020年、どんな起用のされ方をされたとしても活躍してほしいです。

斎藤佑樹投手の1軍成績データ(有料)

ここまで見ていただきありがとうございます。
今回のグラフデータのもととなる斎藤佑樹投手の1軍での成績をcsvファイルにして売ります。
2011年~2019年の1軍の成績がまとめられています。
データ分析してみたかったりしてほしい方はご購入くださいm(__)m

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