見出し画像

あたまのなかの編集者

今日初めて会った人に、
「あなたは、文章の世界で生きていく人なのではないですか」と、言われてびっくりした。わたしの会話の組み立て方からそう感じたらしい。

その彼にとっては、絵が世の中との共通言語になっているらしい。今月、自分の部屋を会場に個展を開くと教えてくれた。 

文章といえば、わたしは本を読むことがすきだ。
その理由のひとつは、作者がわたしの脳内を言語化してくれるからなのだと思う。

自分の頭の中にあって、でもそれをうまく表現することができないとき。わたしは一生懸命頭の中で言葉を編集する。けれども、断片的に思いつく言葉の並びにしかならなくて、伝えるのにとても時間がかかるし、くどくなってしまう。

そんなときに、本は助かる。
「まさに言いたかったのはそういうこと!」
どんぴしゃな文章があると、iPhoneのメモに記録しておく。表現のストックになる。

今日会った彼との会話で、もしかすると、とある作家たちの一節をつなぎ合わせて会話していたのかもしれない。
それが、ちぐはぐだったのだろう。ああ、頭の中に優秀な編集者が欲しい。

会話と違って文章は急かされないから気が楽だ。何度でもコピー・ペースト、言葉の順番の再構成をすることができる。会話になるとそうもいかない。

世の中とわたしの共通言語が会話よりも文章なのだとしたら、例えばブログのように、日常をあえて公開する理由に納得がいく。

その人がわたしの文章を読んだらどのように感じるのだろうか。とても気になっている。

文章力向上のための勉強道具に使わせていただきます。よろしくお願いいたします。