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【知らないと後悔】アシスタントナースって〇〇〇じゃないって知ってた?

答えから書くと、〇〇〇の中には「看護師」が入ります。つまりアシスタントナースは看護師ではないよ!ということを声を大にして言いたいのです。

「そんなん知ってる」という方はこの先に有益な情報はないのでYoutubeでも観てください。

少し前にオーストラリア留学センターのカウンセラー坂本さんとお会いしてこんな話をしていました。

さて本題に入ります。

「アシスタントナース」って言葉、普通に使ってますよね?これ、実はオーストラリアでは誰も言ってないんですよ。完全な和製英語です。

英語では「Assistant in Nursing」で略してAINが一般的な言葉。他にも口語ではcarerとかボクが住んでるメルボルンではPersonal care assistantでPCAとか呼ばれてます。

業務内容的には日本の介護士とほぼ同じで、患者の身体介助などをする職業のことです。

オーストラリアの看護師と「アシスタントナース」は同じような職場で働き、業務内容が似ている部分もありますが、全く別の資格です。

  • テレビのアシスタントディレクターがディレクターではないように

  • 助教授が教授ではないように

  • グーグルアシスタントがグーグルではないように

アシスタントナースはナースではありません。

こちらのnoteではオーストラリアでアシスタントナースになるためのコツをギュッとまとめておきました。

  • 永住権スポンサー探しと、その後の動き方

  • 実習中に自分の魅力を100%伝えて就職する

  • 効率的に仕事を探す10の方法

  • パット見3秒で面接官がその気になる履歴書

他には出ていない情報を出し惜しみなく書いています。


なぜ「アシスタントナース」と呼ぶのか?

アシスタントナースという言葉はたぶん、たぶんですけど留学エージェントが最初に使い始めたと考えています。

ある留学エージェントの会議室でこんな会話があったとか、なかったとか

上司「オーストラリアで看護師になりたい日本の看護師ってけっこういるけど英語力のハードル高くてネックなんだよね。大学の授業料も高いし、期間も長いしさ。なんか、こう、お手軽にパパっと行って、ササっとできる仕事ないの?」

部下「Assistant in Nursingっていう仕事がありますよ。介護士なんですけど、それなら資格のハードルも下がるし医療系なんで海外にいきたい看護師に人気出るんじゃないですかね?」

上司「名前が堅いなぁ。もっとキャッチーな名前ないの?」

部下「うーん…「アシスタントナース」とかどうですか?」

上司「ほうほう…」

という感じの大人の事情によってアシスタントナースが誕生したのではないかと想像しています。

やはり留学を斡旋している留学エージェントにとっては、その職業が広く知られるようになってくれれば自分たちの仕事も増えるので当たり前の業務の一部ですよ。名前を聞いたときパッとどんな職業かイメージできる方が知名度が上がるというもの。

しかし問題はその名前がもたらす影響です。

アシスタントナースと呼ぶ危うさ

「アシスタントナース」って聞いたらほんの一瞬でも「あれ?ナースになれるの?」みたいに感じませんでしたか?

それを裏付けるようにツイッターを見てると「アシスタントナースになれば看護師になれると勘違いしていた」という主旨の呟きを見ます。

これを見ると残念な気持ちになります。なぜかというとボクも昔は留学生だったので、その人がそれまでに感じた苦労が手に取るように想像できるからです。

  • 海外移住を決心することも

  • 生活費用を貯めるための節約生活も

  • 現地で英語が話せない大変さも

すべて経験しているからこそホントに心が痛い。勘違いでもオーストラリアで看護師になれると思って頑張って資格を取ったのに、実は違う職業でした。。ボクには想像を超えるツラさがあると思います。

「アシスタントナース」という言葉を使うことにはリスクがあるんです。

じゃあ、お前も「アシスタントナース」って使うなとツッコまれる

ボクはアシスタントナースという言葉を使うことで誤解を生んでしまうなら使うべきではないと考えています。

例えばAINでもいいし、介護士と呼んでもいいと思う。

「なぜ誤解を与えるリスクがあるのにアシスタントナースと呼び続けるのか?」という反論がありそうです。

これにはネットやSNSのシステムが関係しています。

これからオーストラリアに移住してみたいと思ったらきっと「看護師 留学」とかで検索しますよね?

意図的かどうかはわかりませんが、検索結果にはアシスタントナースが、看護師であるような、グレーで誤解を招きやすい書き方がされている記事がたくさんあります。

そこで記事を読んだ人は「アシスタントナースは看護師」と理解したまま準備をしていくことになるでしょう。

ボクもネット上に情報を投稿している1人なので記事内に「アシスタントナース」という言葉を使わないと、検索結果に記事が表示されないということになります。

もしボクが1人で急にAINという言葉を使い始めても
「は?何その英語わからん。英語苦手」とよけいに混乱させてしまいそうです。

物事は時間をかけてゆっくり積み重ねていくしかない。ほとんどの人が「アシスタントナース」と認識してしまっている状況を急に変えることは難しいでしょう。

英語の勉強のように地味な作業をコツコツと繰り返すことでしか変えられないこともあるというのは体験していますから。

しばらくはアシスタントナースという名前を使いながら定期的に「看護師とは違う職業ですよ」と注意喚起していくのが初めのステップです。

これからオーストラリアでアシスタントナースになりたい方は注意して情報収集をしていってもらえればと思います。


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