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未来への走り書き

R.I.P
親愛なる、なべさんへ捧ぐ。

2022年九月。
山形駅近くのホテルのロビーで焼肉店の視察に同行するためにクライアントさんを待っていた。iPhoneが光って、久しぶりに表示された名前の着信。大阪時代の先輩だった。
「だいすけ、言い辛いんやけどな...」

その日の雨の音はずっと憶えている。
自称、雨男の僕。大切な日に必ず雨が降る。
五月の終わりに行った大阪にもやっぱり、しとりと雨が降っていた。

僕がなべさんと会ったのはその日が最期だった。

大切な相棒、先輩、友人、恩師。
僕はまだ、東京でしぶとく生きてます。

2022

四月に鹿児島の相棒と会社を立ち上げた。
株式会社MT FUJI。

一月から株式会社ベルーナさんの飲食事業をお手伝いさせて頂き、『銀座焼肉 にく﨑』をオープンさせた。夏には『恵比寿焼肉 にく﨑』も立て続けにプロデュースする。前社の時にお世話になった岩﨑けんしろうさんとの繋がりで一緒にお手伝いをさせて頂き、現在も堅調に成長している。(※恵比寿店は現在改装の為、休業中 2023年再オープン予定)

【MT FUJI PURPOSE】
HOPE & HERVEST
世界に希望を植え、実った果実を収穫する。僕たちは食や旅を通して人々に希望を与える存在であり続けたい。美味しい料理を食べたい。気持ちいい風を感じたい。焚火を囲み心を温め、心ゆくまでワインを酌み交わしたり。明日を生きるために欠かせない希望を創る存在になる。続いていく世界で生まれる「幸せ」を受け取りまた次の希望へと繋げる。僕らは明日を生きていく。ずっと。

食と旅に関わる事業と、鹿児島を世界へ発信する事業を行っている。
鹿児島は相棒の地元で、その周りの方たちにもMT FUJIの支援を頂いている。海も山もあるとても素晴らしいこの土地には強いパワーを感じる。そんな鹿児島の街づくりに関わっていくことが今後の目標で、鹿児島事業に取り組んでいる。

といっても、僕は東京班なので、東京の飲食店のコンサルティングが主な仕事。
昨年は仲間も増えた。後輩だった長谷川くん、友人の境さん、青木さんの三人。(※境さんは退社済み。長谷川くんは一月末退社予定)

駆け出しだった僕らの会社を支えてくれて本当に感謝しています。
ただ、僕の力不足もあって、彼らを支え切ることができず、退社という選択をさせてしまったことは反省です。まだ、やれることがあったかな。

でも、僕はそのことに悲観していない。人生の選択はどんは人にも自分のなかにある。どの道を選ぼうが、誰かのこと、あらゆる事象のことをどう捉え、思うかはその人のなかにあると思います。

僕は今の自分にできることを精一杯やったと思うし、やりきれなかったのは今の僕じゃまだできなかったということ。未熟さです。
でもね、本当に最高の仕事をありがとう。
境さんは東京でも最高のソムリエだし、長谷川くんは優秀なビジネスプロデューサーだから、ふたりの成功を祈っています。

2022年の仕事を。
長くなるから、もうひとつのnoteにまとまるけど、ざっくりと。

・株式会社岩﨑(飲食プロデュース)
→パートナー契約
・にく﨑(焼肉店)
→プロデュース
・Japan terroir(ワインインポーター)→WEB・ロゴデザイン
・USEN(IT企業)
→パートナー契約
・とり肉 大作(地鶏農家)
→WEBデザイン
・山形焼肉 慎太郎(焼肉店)
→新規店舗プロデュース
・#焼かないレバー(EC)
→ブランディング、ECサイト構築
・TENSIO/天潮酒店(ワイン事業)
→自社事業
・IZAKAYA マウントフジ(POPUP)
→自社事業

他にもまだ記載できない飲食店や企業様との仕事を請け負った。なかには、今後、多分発表できる大きな企業様との仕事もあるので、ご期待ください。

ただの何もない飲食業従事者のひとりだった僕が、何故このようにプロデュースやデザインの仕事ができるようになったのか、それも別noteにまた書きたいと思う。今後、飲食業をやってみたい人や独立したい人には参考になるはず。

鹿児島の仕事はCEOの山下(やまぴー)が、東京の仕事は僕(CCO:チーフクリエイティブオフィサー)が進めている。この体制にも結構苦しんで、今だに試行錯誤中だけど、形になってきていると思う。今年はもっとうまくやろう。

2022年はこんな感じ。

簡単に言うと、企業のブランディングやマーケティング、商品開発、オペレーション開発とかをやってる。

成功するには未来を信じることができるかどうか

自分が努力し、頑張った後の成功した未来を信じることができるか。成功するのはそれができる人間だ。と在り来たりな言葉だけど、僕は未来に自分が存在しているかさえ分からなかった。

死にたい。と何度も思った。
何度も思って生きてきた。

世の中に溢れている情報はほぼすべて、小さな河川が合流を繰り返しながら大きな海を成すように、この世界全体がいつの間にか設定している大きなゴールへと収斂されていくことに。
 その”大きなゴール”というものを端的に表現すると、「明日死なないこと」です。
朝井リョウ著「正欲」新潮社

朝井リョウさんは、「明日(歌詞みたいに、「みらい」と読み仮名がふられているイメージの明日、です)」とも書いている。

数年前に大きな病気で入院した時に、死ぬかもなーと漠然と思った時は、そこまで苦しくなくて、むしろ生きたいという意欲が湧いたりした。死ぬ未来より、生きる未来の方が辛いって不思議だなーとか思った。

自分のために生きる。ことを考えると、働いたり、誰かと出会ったり、努力、投資、って何をするにもストレスで、なんで頑張って生きなきゃいけないんだろ?と思うし、

誰かのために生きる。と考えても、じゃあ僕のために生きてくれる人がいるのか?って思う。

自分ひとりで生きたほうが楽だし、稼げるし、でも人と関わらないんだったらそもそも、それって生きてんの?みたいな。

そんななかで、僕は「成功」を描けずにいる。「幸福」を描けずにいる。でも、死ねずにもいる。って思ってると早くも年末を迎えて、インフルエンザに罹りました。熱でうなされるなか、ポカリ飲みたいとか、早く治って欲しいとか思った。あれ?これって、俺、生きたいって思ってない?...。

世の中に溢れている全ての情報や事象、感情とか、なんやらって森羅万象的なことは明日を生きる希望だったりする。未来を信じるから「成功」があるわけじゃなくて、成功すら希望のひとつで、希望があれば未来が存在する。そんなことなんて考えずに、生きていくことが当たり前だと思っている方が強いってことも知っている。でも、誰にだってある弱さのなかで、僕の弱さは死にたくなることだった。

だから、MT FUJIは希望を植える会社にしたいと思った。MT FUJIが誰かの生きる意味(希望)になったり、僕自身の生きる意味になったり。そんなことを考えずに接してくれてOKなんだけど、自然とそうなってるようにしたい。

死は悲観的なことじゃない。それよりも、その人が自分のなかでどう在り続けるかが大切だと思う。もちろん、物理的に会えなかったり、話せなかったりはする。だし、本当はもっと生きたかった人も、その死を悲しむ人もいる。安楽死を選ぶことのできる国も増え、生きること、死ぬことの定義を探し続けたりもする。だから悲観的じゃない、とかは僕の主観なんだけど。

生物学的には生き抜くことが当たり前で、弱いものが淘汰されるって言うけど、淘汰された生物全てが生き抜きたいと思っていたのかも分からない。でも僕の眼前にあるこの世界で何かが(自分に)起こる可能性は生きていくしかないのだと思う。死は誰かに影響を与えても、自分の可能性は消し去ってしまう。

だから、どうなんだってことなんだけど、
好きな人と起きた朝、風が揺らした海、毎日必ず光を連れて来る太陽、心臓を突き刺して肌を濡らす音楽、キラキラと光るダイヤモンドダスト、遠くを見つめながら自然と繋がる露天風呂、記憶と健康を捨てて飲み明かす夜、人類の叡智が積み重ねた美味しい料理の数々、年々仲良くなっていく両親、「病気だけはしないように、カラダには気をつけなさい」と東京に戻る僕を送り出す祖母。

僕はそれらに自然と希望を抱いて、そこにはたくさんの愛があったりする。

僕は自分の人生に挑戦したい。「生きる」ことへのチャレンジャーでありたい。希望を植え続けてたくさんの愛を注ぎたい。そうやって育った希望の花を、果実を収穫する時は、僕を愛してくれたみんなと笑いあえる時なんだと思っています。

2023

そして、2023年。
僕は西麻布にお店をつくります。肉割烹。
POPUP以外で初めての自分の出資店舗です。
三人での共同出資だけど、初めて数千万円という負債を背負う。(背負ってる)。事業を創るって、想像以上にしんどいし、その代わりに楽しみもある。こうやって、自分の人生にプレッシャーを掛けていかないと、僕は生きる意味を見失ってしまうんだと思う。本当に挑戦です。

このお店に色んな人が来てくれて、色んな人と行って。「食」って人が集まる場所。結局、寂しがり屋なんだろうなぁ。僕が培ってきた物を余すことなく注ぎたいと思っています。

そういうことで、今お金ありません。笑
数千万背負ってるんで、今年は節約させてください。(ご飯には連れて行ってください。笑、後輩とは会わないようにします。笑)

冗談は抜きに、本当に応援して頂けると嬉しいです。情報はまたSNSとかでお伝えしたいと思っています。皆様に愛を込めて、丁寧につくっていきたいと思っています。

大学を中退し、ファッションデザインの専門学校を卒業して、レストランで働いて、ブライダルの仕事をして、ベンチャーの立ち上げ、運営に携わって、独立して様々な企業を手伝って、自分の店をつくる。と、今思えば何やってる人なのか説明しづらいけど、そんな稀有な人材もいないと思うので、僕にできることあれば何でもやるので仕事もください。

特に、社長の皆様、よろしくお願いします。

また、昨年はご縁があり草摩由希社長のご厚意で、歌舞伎町にてホストクラブの運営を学ばせて頂きました。毎日いるわけではありませんが、今年もそういった今まで触れたことのなかった世界も見てみたいと思ってますので、パンダ観に来る感覚で僕の働く姿も見に来てください(事前連絡くれないといません)笑

最後に、今年の抱負を。

「8時間以内に連絡を返す」

連絡が返ってこない時は、鬼電ください。
おす。

藤田 大介

*僕の仕事のノウハウや作成した資料を別のnote記事にまとめますので、同業の方や、他業種の方もご覧ください。多分、何かの参考になります。

2022年に出会った皆様、ありがとうございました。そして、ハロー2023年、今年もよろしくお願いします。

peace。

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