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旧東海道を走る その3 箱根越え
前回のゴール地点の二宮から小田原までの区間はワープして、小田原から箱根を越えて三島までを目指すことにしました。三島までたどり着ければ新幹線が使えて帰路が楽なので。
石畳で有名な箱根の旧道を走る期待と、走り切れるか不安もありましたが、上りでばてたらバスで帰ろうぐらいの覚悟でのぞみました。
結果、箱根越えをもう嫌というほど満喫できて、苦しくも楽しい行程でした。
小田原~湯本 8.5km
小田原を出発し、徐々に上りがきつくなるが、まだまだ序盤なので余裕のはず?
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小田原駅に電車で到着したのは8時ごろ。スタート地点の1号線から旧道が別れる新宿交差点に向かう。一昨日、二宮まで走った疲労が残っているのか足が重く、本当に行けるのか不安になる。
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新幹線の高架の手前で1号線から旧道に入る。
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再び1号線と合流し、早川沿いを走る。箱根の山には霧が掛かっている。
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また旧道に入る。旧道は洪水を避けるため、川から離れた山際を通ることが多く、坂とカーブが続く。
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三枚橋を渡って湯本に入る。ここから駅伝ルートを離れ、旧東海道の山登りが始まる。
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あいさつ代わりの激坂。無理せずにきつい坂は歩く。
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湯本~芦ノ湖 11.7km
山登りルート。標高150mから820mまで上る。
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今日初めての石畳。思っていた以上に滑って歩きづらい。いつ転んでもいいように何も手に持たない。
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舗装路に戻る。ホテル・旅館が多く車も多いので、できるだけ道の端を進む。
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旧東海道は須雲川自然探勝歩道になっていて整備され、歩きやすい。
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ところどころ木橋で川を渡る。
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山中の人里、畑宿を過ぎる。ここの一里塚はしっかりと残っていて当時の雰囲気を残している。
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再び石畳。この繰り返し。
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車道と合流。霧は晴れないが、うっすらと太陽が顔を出す。
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石畳の上り坂が続く、続く・・
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ようやく外輪山を越えて芦ノ湖に向かって下りに入る。
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芦ノ湖周辺の杉並木。歩いている人は少なかったが、この辺りの一番の見どころだと思う。
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元箱根港到着。コンビニで、昼食としてパンケーキとおむすびを買う。
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再び杉並木。江戸時代初期に植えられ、現存しているということなので、ここを行きかった歴史上の人たちも見ていたと思うと感慨深い。
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芦ノ湖畔で昼食休憩を取る。霧も晴れて青空も見えて気持ちいい。気分が上がっていることもあるが、このまま三島まで行けそうだ。
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芦ノ湖~笠原 8.3km
箱根峠を越えて、蛇行する1号線を貫くようにまっすぐ下る。
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12時ごろに後半をスタートする。駅伝の復路スタートの碑(裏側は往路ゴールの碑)。
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芦ノ湖を離れ、三島に向かう石畳路に入る。箱根の上りより、更に人の気配がない。
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石畳に日が入って明るい雰囲気がある。上りより湿気が少ないのか、苔もなく滑らない。
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令和元年の台風19号の影響で通行止めになったまま迂回になっている。迂回の案内標識も応急ではなくしっかりと造られているので、当面通行止めなんだろう。
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迂回の舗装路を下る。正直、石畳よりこちらのほうがぜんぜん楽だ。
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迂回路も終わり、また石畳の下りに入る。
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やっぱり日が入って明るい石畳が続く。時間帯も違うのだが、石畳の苔も無いことから、湿度が違うようだ。
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杉林の間を行く。上りと違って下りはペースが上がる。
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三島に入る。まだまだ下りが続く。
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何度か舗装路と石畳を繰り返す。車が通る1号線はゆるやかにカーブを描きながら下り、旧東海道の石畳はその間をまっすぐ下る。
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石畳は、三島の区間の方が整備されてて走りやすかった。でもすれ違う人は皆無だった。
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山中城跡を過ぎて何度目かの石畳の入口。
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笠原~三島 7.1km
標高350mから三島市内へ下る。
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ようやく人里まで下ると、さすがに石畳というわけにもいかず、舗装路となっている。形を変えているが、今も生活に使われている道路が好きだ。
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車1台通れるぐらいの道幅も良い。
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また石畳に戻る。この繰り返し。
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だいぶ里に降りてきたが、まだ三島の町を見下ろす高台にいる。
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ようやく下りを終え、東海道の踏切を超える。
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三島の街中に入る。ゴールはもう少し。
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三嶋大社に寄ることも無く通り過ぎ、三島駅近くの交差点をゴールとする。
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14時半ごろ三島駅到着。後半は下りだったので、疲れていたがなんとか走り(歩き)続けられました。帰りの新幹線は混んでいてデッキで立ってたけど(汗臭いのもあり)、なんとか自宅まで帰り着きました。
石畳を嫌になるぐらい味わえて、最後の方は舗装路に入るとほっとしましたが、険しい上り下りの山中に石畳が延々と続く姿は、一見の価値ありだと思います。
ここで旧東海道は一旦終了です。これ以上遠くなるとアクセスが難しくなるので、この先は、もっと時間が取れるようになってからチャレンジしたいと思っています。
次回からは脇往還と呼ばれる主要街道から延びる古道を走った記録を紹介します。
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