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なぜ走るのか、わからん。

フルマラソン、1回ぐらい走っておくと話のネタにもなるし、何事も1度くらい経験しておこうと思い、走りました。地獄でした。

もう走れないという状態で残り20キロ。あの絶望感。
フルマラソンを走るために何ヶ月も前から週末に10〜15キロぐらい走りました。
準備運動からシャワー後のストレッチまで入れると、1回のランニングで2時間ぐらいかかります。
しかも走ったらもちろん疲労が溜まるわけで、その日1日つらくなります。
1時間の昼寝が必要です。
貴重な休日の中から3時間も費やすことになります。

ランニングの最中はというと、夏はすぐ脱水症状や熱中症っぽくなるから調子に乗って走れません。
冬は体が温まるまでとにかく寒いです。
冬の風が強い日なんか永遠に体温まらない中1時間以上走るとか瞬間的ホームシックにかかります。

たまーに気持ちよく走れる時があります。
走っても疲れを感じない時があります。
そんな時が10分ぐらい続く時があります。
でも、そんなの稀です。
そんなのを期待していては、あまりにも期待通りにならなさすぎて気が狂います。

マジで、何が楽しいの。
自分でも分からん。

僕はあの地獄のようなマラソンに、誰に言われたわけでもなく再チャレンジを迷わず決意し、今まで以上にきついランニングをし、さらに筋トレまでしています。
筋トレ直後はまともに歩けなくなります。
もうやめたいと心の中ではずっと思いますが、限界を感じてから頑張る1回にこそ効果があると、ブラック企業的精神で無理して頑張っています。

どれも楽しくない。
でもやってる。
何でだ。
やめる気はない。

週末走らないと気持ち悪いと感じるようになりました。
平日筋トレしないと気持ち悪いと感じるようになりました。
習慣化できている証拠です。
なぜでしょう。
辛くてやめたいことを習慣化しました。

今まで習慣化しようと思って何度も失敗してきたのに、こんなきついことに限って成功しました。
やれば辛い、やらなくても辛い。
なんだこれ。
習慣化って、馬鹿になることですか。


フルマラソンを走って新たに見える景色。
そんなのありません。
走っている最中から数日間体が痛くなるだけです。

最後まで諦めない精神、一歩一歩前へ進む大切さ、そんなの学べません。
ペース配分が全くできていない己の頭の悪さを知ります。
一歩一歩前へ進むのは、それなりのペースを刻んでこそ大事だと言えること。
走れなくなってダラダラ歩く一歩一歩なんて虚無感しか感じません。

虚無感を感じるって「感」って文字を2つ繰り返しているから変な感じがしますね。
何てことを考えながら一歩一歩歩くかもしれません。
一歩歩くって「歩」って字が2つ続いているから変な感じがしますね。
何てことを考えながら一歩一歩歩くかもしれません。

もしくはエロいことでも考えながら一歩一歩歩くかもしれません。


それでも僕は毎週走っています。
次のマラソンも決まっています。
お金も支払済です。

1つ言えるのは、初マラソンで満足に走れなかった自分が悔しい。
ちゃんと胸を張って完走したと言いたい。
立ち止まらず、歩かず、走り続けてゴールしたい。
負けたままでは終れない。

山を走りたいとかはどうでもいい。
今の僕はマラソンに負けている状態だ。
無理なく日常生活を送れる範囲で、無理なく努力できる範囲で、その中で無理して努力して、勝つ。走り切る。

と強い意志を持って書いてみましたが、実際そんな負けず嫌いなだけではランニングは続きません。
プロのランナーでもなければ実業団の選手でもありません。
ただの将棋が好きなアラフォーの会社員オッサンです。
マラソンの順位とか毎日しているウンコよりどうでもいいです。
僕がマラソンで歩いたところで、誰も何とも思いません。誰にも迷惑かけません。誰もガッカリしません。
ガッカリってひらがなで書いてもカタカナで書いてもあんまり形が変わらないんですね。「がっかり」「ガッカリ」ほら。
ていうか休日は寝てたいです。


きっと僕は馬鹿なんでしょう。
馬鹿になったほうが人生楽しそうじゃないですか。

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