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水川純
2023年6月24日 11:16
彼女を駄目にしてしまったのは自分だ。いつもの様に、幻覚剤の齎す多幸感に浸っていると、突然キッチンから叫び声が聞こえて来た。気持ちは急いても体が動かず、緩慢な歩みでキッチンに向かう。彼女──Mが包丁で自分の左腕を切り落とそうとしていた。私は慌てて彼女の右腕を引き離し、反動で二人とも後ろに大きく倒れた。包丁は床に転がり落ち、泣き叫び暴れるMを必死で押さえつけた。間も無くMは気を失った。床には血溜まり