【推しを探しに】⑤〜推しとの遭遇篇〜【完】

だる太郎

2023年10月29日 16:50

2023年10月28日(土) 昼
デンマーク・コペンハーゲン
ゲントフテという街🇩🇰

自転車に乗りながら、少し進んでは停まってGoogle mapsで行き先を確認しながらロケ地の高校を目指してた時の話。

本当は右折しなきゃいけないところだったのに、街が見えたのでそっちだろうと思って直進して道を間違えたことに気づいたのですが、

視界の右端にチラッと映るものが！本当に偶然だったのですが、まさかの推しとの遭遇！

こちらの映画館の横を偶然通ったのです。

んで、しかも！まだ日本で未公開の
映画『BASTARDEN』(英題はThe Promised Landと言うらしい)が現在公開中！
完全に運命だと感じてしまって、これは絶対に観なきゃと思って映画館に入って改めてポスターとお知らせ内容を見る。
えっと、今日は土曜日の28日だから、17:00からってコト…!?
1日にたった1回だけの上映なの？逆に贅沢じゃね？

あと、いくらくらいするんだろう？大人は110クローネかな？

この運命的な偶然の出会いに、これは絶対に観なきゃ！と思って、すぐに映画館の館内へ入って受付のおねいさんに聞いてみる。

🐹「すいやせーん！マッツの映画を観たいねんけどどうしたらよろしますか！？」
👱‍♀️「オケ。1人やな？ええで。17時からや。」

…ツナタイ英語で質問する漏れ。すると、奥の方にいた寡黙で気難しそうな劇場の支配人ぽい男性が遠くからおねいさんにデンマーク語でボソボソ何かを言う。

少し困った表情でおねいさんが、
👱‍♀️「このマッツの映画な、英語の音声でもないし、英語の字幕もないけど大丈夫なん？」
🐹「ええで。雰囲気を感じたいだけなんや。考えるより感じろっつーやつや！ガハハハ！」

おねいさんが支配人の顔をうかがうが、支配人は何かボソっと言ってそれから黙っていた。
想像ですが「たぶん内容的にも難しいから観ても分からんとちゃうかなぁ？」ぽい反応だった。

おねいさんは明るくてとても良いスタッフさんで
👱‍♀️「オッケー。120DKK(2500円)です。席はどこがよいですか？」
🐹「初めて来たとこやさかい、オススメの席ありまっか？」
👱‍♀️「じゃ〜7列目の3番目はどないでっか？」
🐹「じゃあそこでよろろすお願いするまぁ〜す♪」
👱‍♀️「じゃあ後でお待ちしておりまぁ〜す♪」

やった！初めて海外の映画館のチケットを買ってみたぞい♪
(厳密に言えばかつてベルリンに遊びに行った時にちょうどベルリン国際映画祭が開催されていて、短編アニメ部門のコンペのチケット買って観に行ったことはあるけどあれは1本の長編映画作品を観たとは言えないため、今回が実質初めて。)

価格は120クローネでした。
先ほどの価格表の2行目が
「forlænget spilletid」って書かれていて直訳しても「プレイ時間の延長」ってよく分からないけど、多分長編映画作品ってことなのかなって理解しましたけども。

そこでまた冷静になる私。
あ、映画って17時開演だけど、今ってまだ13時じゃん！この観光客もほぼ皆無の小さな街でどうやって暇をつぶそう。
冷静に考えたらマッツさんの映画とか、中心部の映画館でもやってるだろうから戻ってから観てもよかったかもなw

イヤよ！ダメダメッ！(超懐かしいネタ)
たまたまマッツ様のロケ地を観に来て、たまたま出会った映画館なんだから、ココが良いにきまってるじゃない？
そう、あなた、もともとシネコンよりミニシアター系の映画館が好きじゃない？

と、自分を納得させてから、来た道を少し戻り、ロケ地の高校を見学し、
(となりにはカボチャも飾ってあった)

映画館の周りをくまなく探検したりした。
(映画館の外壁には大きな看板も掲げられていた)

小さい街だけどスーパーが3つあったり。東京でいうとどことなく代官山ぽい感じでした。

そういえばデンマークにもリサイクルの機械アリ。

スーパーその②Brugsen
こちらの方がNettoよりも品質が良いものを置いてた。日本でいう成城石井的な扱いなのかも？

デカかぼちゃがいっぱい売ってるのでデンマークでのハロウィンは本気！🎃そういえばフィンランドでは全然見なかった。国民性かな？

お花とかも売ってたし素敵なスーパーでした。

COOPマーク入った製品も多かったけどなんか関係あるんだろか。

あとこの濃そうなレモネードと、イチゴのタルト美味しそうだった🍋🍓

スーパー③ fetex FOOD
ここは小さめでナッツとか有機なモノが多かったけど、

中には面白いコーヒーとか、変なお酒も取り扱ってた。

コペンハーゲン中央駅のあたりとは違って、閑静な住宅街でとても住みやすそうでした。

軽く街を周るも、映画まであと3時間もあるのでカフェJOE & THE JUICEに来て、

このシーンに戻ったのでした。暇つぶしと、コンセントあったのでiPhoneも充電させてもろて。オーロラ撮影の件もあったけど、他にもアプリや飛行機予約や、様々なシーンで役に立ったし、バッテリーも長持ちするし、やっぱり旅行前に新しいのに機種変更しといてよかった。

そういえば、この時に上映してた他の映画は
「HYGGE!」という知らん映画と(これもデンマークのかな？)、マーティンスコセッシ監督、ディカプリオ主演の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」(コレも観たい！)と、日本では結局公開されなかったクリストファーノーラン監督の「オッペンハイマー」と、マッツ様の映画。と、なかなか良いラインナップでした。「オッペンハイマー」は「原爆の父」と呼ばれた男の話で、その内容から日本での公開が難しかったのかもしれませんが、個人的には、だからこそ余計に日本で公開しなければならなかったと思ってます。一方向性的な考え方では、平和を考えることはできないと思いますし、映画という芸術作品や、表現に対して、それがどんな作品であろうと平等に機会が与えられるべきではないかと思います。
(たまに急にマジメになるのもあれですけど私👻)

話がそれまくりまクリスティになりましたが、

そして3時間後！

16:45。開演15分前に映画館へ向かう。

実はこの映画館、たまたま来ましたが、このゲントフテという街に1938年からある老舗の映画館。名前もそのまま「GENTOFTE KINO」📽️

ここ3年連続で「良い劇場」的な表彰も受けてるそうです。

ロビーにお客さんも続々と。作品の内容からか、ご年配のお客さんが多かった気がします。
若者よ！サブスクを捨てよ、映画館へ出よう！
by寺山修司

お菓子の計り売りとグミのコーナー。

1スクリーンのみの小さな劇場ですがポップコーンも売っていて、先輩方も買ってたので、せっかくなので購入してみました。

キャラメル味がよかったけど、塩味しかなくて、あとはサイズ別で価格が38〜69DKK。
もちろん一番小さいのにしました。
そ、それでも800円か。今気づいたw

で、ドリンクは珍しいレモンのものを🍋これは美味しかった。

セットで59DKK(1200円)。
まあ、日本の映画館もポップコーンセット高いから妥当な金額か。

そして待ちに待ったシアターの中へ。
入り口の係の人にチケット見せます。
見るからに歴史があるような、修道館のようなシアター。

おねいさんのオススメが7列目の3番目だったから、何の迷いもなく、7列目の左か、右から3番目だと思い込んでたら

ん！？なんか数字がランダムに振ってあって、脳がバグる！

後で分かったのですが、この映画館はど真ん中を「1」として、それから左右に数字を振ってる座席表で、おねいさんは割と真ん中の席をオススメしてくれたのだった！おねいさん！🥹
ありがとう、オリゴ糖〜♪
他のデンマークの映画館がどうかは分かりましぇん。

んで17:00には始まらず、明るいまんま15分間くらいCMや映画予告が流れます。
日本の映画館もそうですが、あれ、長すぎない？

でも、ここ遠くデンマークの映画館のCMの中でTOYOTAのクルマ、プレイステーション5のスパイダーマン、Nintendo Switchのマリオと、3つの日本のCMが流れて、なんだか誇らしい気持ちになりました🇯🇵🚗🍄
日本にはクルマとオタクしかないな！やっぱ♪

そして上映が開始されたマッツさん主演の
『BASTARDEN』という映画ですが、デンマーク語の映画で、しかもずっと下にデンマーク語の字幕出てたので、あれ？これ何語？ドイツ語かな？それとも歴史映画だからデンマーク語の中の古い言葉？と、よく分からないまま2時間観ましたが、映像と演技でストーリーが大体分かったし、とても楽しめました！アクションもあり、笑いも涙もあり。日本の映画館よりも、みなさん自由に大声で笑ったりしてたなぁ。

【あらすじ】
1700年代のデンマーク。デンマーク王フレデリク5世のかねてからの望みは、不毛なユトランド半島の荒野を農耕できる土地にすること。何人もが失敗してきた一大プロジェクトに、メイドと貴族の間に生まれた私生児という低い身分でありながら、実力一つでデンマーク軍のキャプテンにまで上り詰めたルードヴィグ・カーレンが単身挑む。

いやぁ、マッツさんはやっぱりカッコ良かった！デンマークでこの映画を観られて最高だったよ！🇩🇰✨
日本で公開されたらまた観に行きます！
(1年後とかかな？)