日本の住環境に対する政府のスタンス

 

 上記URLは東京八王子のゴミ屋敷のニュースです。被害はなんと20年前から。市がゴミの撤去を行ってもすぐにまた元通りになるとのことです。

 片付け後の映像もありますが市が撤去できるのは道路だけです。他人に多大な迷惑をかけている無価値なゴミであろうと私物であるから市が処分できないという理由付けです。

 これは本当におかしなことだと思います。周辺住民は立派な家に住んでいらっしゃいます。高い固定資産税も払っていることでしょう。しかしその物件の価値を市・・・国は守ってくれないのです。

 おそらく民事訴訟を起こして健康への被害等を理由に勝訴することはできるかもしれません。しかしお金がないとのことで訴訟倒れになること間違いなしです。今の日本の制度では救われることがないのです。

 日本の国民に対する住環境の保障はこの程度のレベルにしかないのです。アメリカではどうかというとちゃんと刑事罰を受けるようになっています。ただ罰を受けるだけでは本人が片付けることができなければ日本と同じ結果になってしまいます。しかしアメリカでは自治体がお金を貸して業者に撤去させることができるようになっているそうです。

 このゴミ屋敷の話だけでも日本の住環境への考え方が遅れているのが分かると思います。

 今何かと話題になることの多い騒音問題でも同様です。ドイツでは夜間あらゆる騒音禁止、休日騒音禁止など厳しいルールが有り守られています。日本では道路と工場の騒音制限があるのみです。

 うるさい人がいるなどは警察は一応注意はしてくれますが強制力がなく相手が悪質であれば永久に解決しません。たびたび騒音が原因の殺人が起こっていますが癇癪を起こして突発的なことではなく追い詰められてのことなのだと私は理解しています。

 日本が他の先進国と同レベルまで生活環境の向上を目指すようになるのはいったい何十年後なのでしょうか?自分は関係ないから自分は嫌な思いしてないから嫌なら引っ越せそういう感覚が普通になってしまっている日本では永久に向上しないのかもしれません。

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