青木島遊園地の事件でもっとも恐ろしく感じたこと

 「一人の老人のクレーマーのせいで未来ある子どもたちの遊び場が失われた」

 日本人の多くのことがこの事件を総認識していると思います。実際はもっと色んな事柄が理由で全国的な騒動となったことまでしっかり事実を追った人はほとんどいないのでしょう。

 ここでは主題ではないので簡単に触れておきますが「公園」の話のはずが「遊園地」という名称。そしてこの記事の奥に見えるのは児童を預かる施設です。ただの公園ではなく同時に何十人も園庭として利用し遊ばせていたのです。この事実だけでも多くの人が想像する「公園」とは状況が違うことが分かってもらえると思います。

 本題に入ります。なぜこの事件がワイドショーで取り上げられるほど大きな”事件”となったのか?この裏には長野県の市会議員の”活躍”があったようです。すなわち、マスコミに”クレーマー”の住所氏名をリークして老い先短い極少数の老人vs未来あるたくさんの子どもたちという一般受けする構図を作り出したのです。

 私がもっとも恐ろしく感じたのは言うまでもないです。「マスコミに住所氏名をリーク」したというところです。一般市民として役所に申し立てた苦情を全国に住所氏名入りでバラされる。それを議員がやった。とても恐ろしいです。役所に相談などできなくなります。この点について当のマスコミは触れるはずもなくこの一連のニュースに対してそこが問題であると議論はどの程度されたのでしょうか。

 余談ですがこの事件で売名に成功した市会議員は後の選挙で再選を果たしたそうです。

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