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「かあさん!ハゲてるよ!!」 【思い出】

シュタイナー学校に通い始めて
2ヶ月くらい経ったある日のこと、
娘がわたしの頭頂部あたりを
穴があくくらいジーーーッとみつめて
言った……

「かあさん、ハゲてるよ!」

「え!!ウソでしょ!?
ちょっと、iPhoneで写真撮って!」
娘にiPhoneを手渡す
パシャ、パシャ、パシャ。
娘は、わたしの頭頂部あたりを撮った。

ハゲ、ハゲ、ハゲ!!

まん丸ときれいなハゲが出来ていた!
大きさにして500円玉くらい!

ハゲにも、もちろんビックリしたけど
こんなに大きなハゲが出来ているのに
気付かないでいる自分にビックリ‼️

『円形脱毛症』

とりあえずググってみる。

円形脱毛症は3ヶ所に出来るという
あんまり、というか、
ぜんぜん嬉しくない情報を得る。

グーグル先生で得た情報は
確かなもので、それからわたしは
2ヶ所ハゲて、計3ヶ所のハゲと
お付き合いすることになった。

いちばん立派なハゲは頭頂部で、
分け目を変えて、隠したらなんとか
目立たなくなった。
あとの2ヶ所は目立つ場所じゃなかった
それが、せめてもの救い。

ずっとお世話になっている
美容師さんにも、打ち明け、
目立たないようにカットしてもらったり…

こういうのは"気にしないのが一番"
だなって、あんまり気にしないで
過ごしていたらいつの間にか、
元に戻っていた。

思い起こせば、娘がシュタイナー学校に
通っていた時、わたしの体は
ほんと、ボロボロだった。

毎朝4時起床で、お弁当とおやつの用意。
電車とバスを乗り継いでの送迎。
往復で4時間半もの時間をとられた。

短期間で、2度の引越し、
慣れない土地での生活、
シュタイナー教育の勉強。などなど
かなり体に負担がかかっていたのだと
思うけど、自分の体には鈍感なのか?
体が悲鳴をあげるまで気付かないでいた。

酷い頭痛で、起き上がれなくなったり
娘を送った帰りに、電車内で倒れて
病院に行ったら重度の貧血。
担当の看護師さんに
「こんな酷い数値、はじめて見たわよ。
どうして、こんなになるまで
放っておいたの?」と
お叱りを受けたくらい。

風邪もよくひいて、
咳がひかず、肋骨を2ヶ所骨折した。

振り返ると、よくやってたなって
思うけれど、当時は、自分の体は
二の次で、日々の生活をこなすのに
精一杯だった。

こんなに自分を追い込む前に、

Help ME〜!!

って、周りに上手に伝えていたら
良かったなって思う。

今後のわたしの課題だな。

幸い、娘は、自分のイヤにフタをせず
カウンセラーの先生や周りのおとなに
上手かどうかは別にして、
自分の気持ちを伝えることが出来ている。

相談力。

生きてくのにとても大切な能力だと思う。


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