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#ダースレイダーの音楽話 #15 ずっとこのガレージで変な雨の音を聴いていたい

Pavement 『Crooked Rain, Crooked Rain』(1994)

九◯年代のUSロックでもっとも好きなアルバムがこれだと思う。
何度聴いたか分からないが、病院のお供にも当たり前のように。
僕の考える理想のローファイ感とエモさ、ポップさ、ズレ感、なによりも全体の空気。カリフォルニア郊外の埃が舞うガレージ、小さな窓から白い太陽光が入ってくる。そこに雑然と座っているメンバーが適当に演奏をはじめる。それを友達感覚で横に座りながら聴いている。すると変な雨の音が窓に当たる。太陽を雲が覆い、変な雨が降っている。
スティーヴン・マルクマスは皮肉っぽい笑顔でなんとも魅力的なあの歌を聴かせてくれる。おい、お前、髪切れよ!ってね。息を止めろよ!
どこで聴いていても僕をここに連れてきてくれるサウンド。
ずっとここに居たいな~。

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