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四色問題とICT活用

★ICT活用実践備忘録★

映画『容疑者Χの献身』が大好きです。
その中に出てくる四色問題
幾何学専攻の私には思い出深い問題です。

ドラマの中では、隣人との関係性にも
比喩的にかけられていて
その伏線に気付いた数年前に
鳥肌が立った記憶も鮮明です。

他にも、石神の最後の慟哭は
自分が立てた方程式が破綻したこと

その複雑な方程式で重要な単項式であった
花岡の1人の自供によって矛盾が生じたこと

私はそう感じて、1人ではっとしています。

この命題は
花岡の石神への気持ちが必要条件であり
石神の気持ちだけでは十分条件にしかなれなかったのでしょうね。
石神にとっては、論理的『思考』を要する問題に見えたかもしれないが、実は単純で、愛する『感情』を要する問題でしたね。

『非科学的』なものが石神には解けず、湯川が解けたことも何だか考えさせられるものがありました。


さてさて
この四色問題の解法が美しくない理由は、大学の授業で教わりました。

たくさんのコンピューターを使い力ずくで証明したこと、この証明はコンピューターによる解析が本質であること、手計算による証明でないこと。
『コンピューター』が悪者扱いされていたイメージがあります。


そんなことを思い出しながら、学校現場を振り返りました。

学校現場は、コンピューターを使うことが必要とされているように感じます。むしろコンピューターが当たり前になりました。

コンピューターを使って、力ずくまではいかないですが試行錯誤を繰り返し続け学び、その中で自分にとって最適な学び方を見つけたり、探究したりすることが必要だと思ってます。

ひたすら地図を塗り分けながら四色問題を解くのが美しいのか。

かけ算で乗法九九を超えた乗法、例えば11の段を解く時、1の段から書いていくのか。はたまたアレイ図をひたすら書いていくのか。


確かに、湯川みたいに数式を羅列しながら解き進め、1つのシンプルな解法を導きだすのは美しいのかもしれないです。

だけど、コンピューターを使って、何度も試行錯誤をして見つけ出した解や解法、定理もまた学校現場では子どもたちにとっては美しいものだと思います。

その見つけ方が筋道を立てた論理的思考であったり、数学的表現により簡潔であったり、その先の美しさへと誘いたいと思い、ICTを活用しながら、来年度の授業へと向かっていきます。


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