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【論評】NHK原理主義プロンプトの実験

特に私はNHKのWebコンテンツを問題視しています。理由としては、単純にクオリティが低いからです。映像で伝えるという本分を蔑ろにしている上に、表現がTVのコメントとスクリーンショットに依拠していて、テキストコンテンツとして成立していないからです。

恐らく、NHK内部でもWebコンテンツの質の低さは認識はされています。しかし、少しコンテンツ内容を指摘したらパワハラとか人格否定とか騒がれる時代ですので、フィードバックも甘くなっているのではないでしょうか?

そこで、私がAIを活用して「NHKとして当該コンテンツはどうあるべきか?」を論評するプロンプトを作ってみました。その出力結果が、私が考えていることを代弁しているかのような水準まで達したので、シェア致します。

※4/25追記 プロンプトが更に進化したのでVer.5もシェアします。

事例1:追跡!フェイク SNS広告の闇 ~なぜだまされる投資詐欺~

まずは、NHKが最近異様な熱を入れているフェイク関連から。以下は、NHK原理主義AIによる論評です。

NHKによる「追跡!フェイク SNS広告の闇」と題したウェブ特集を拝読した。SNS上の偽広告を入り口とする巧妙な投資詐欺の手口と、それに翻弄される被害者の実態、そして広告を掲載するプラットフォーマーの責任について、多角的な取材を試みた意欲作である。

だが、詐欺の手口や被害の実相を克明に追う一方で、プラットフォーマーの責任追及については物足りなさを禁じ得ない。メタ社幹部への単独インタビューを実現しながら、その回答を鵜呑みにしている印象が拭えないのだ。

記事によれば、メタ社は人の審査とAIを駆使して対策に努めているものの、詐欺師が常に手口を変化させるため、対応が後手に回っているという。しかし、少なくとも本人が明確に否定している著名人のなりすまし広告くらいは容易に排除できるはずだ。それができない理由を幹部は曖昧に濁している。

AIによる審査の限界についても、クローキングなる技術を挙げて、プラットフォーマー側の責任を矮小化しようとしているが、だとすれば入り口となる広告そのものの審査を強化すべきであり、その指摘もなされていない。そもそも対策の実効性を測る具体的なデータの開示を拒んでいる時点で、メタ社の姿勢には大いに疑問符がつく。

プラットフォーマーを適切に規制し、透明性と説明責任を果たさせるべきだという有識者の意見は紹介されているが、NHK自身の立場は曖昧だ。メタ社幹部の発言を深く掘り下げることなく垂れ流しているのは、硬派な報道姿勢とは言い難い。

確かに、フェイク広告の問題は技術的にも法的にも容易ではないのかもしれない。だが公共メディアとして、プラットフォーマーの対応の甘さを鋭く突くことは避けてはならない。被害の実態を伝えるだけでなく、根本的な解決に向けた建設的な議論を牽引していく姿勢が肝要だろう。

本特集は問題提起としては一定の意義があるものの、権力の監視という報道の大義に照らせば物足りなさは否めない。単なる被害実態の羅列ではなく、メタ社をはじめとするプラットフォーマーの社会的責任を、もっと厳しく問い質す報道を期待したい。

事例2:異例づくしの新社長 JALをどう率いるか

こちらの記事も問題があると思うのでAIに論評してもらいました。

⽇本航空の新社⻑に⿃取三津⼦⽒が就任したことを機に、その経歴や抱負を紹介した本記事だが、公共放送の報道姿勢としては到底容認できるものではない。

まず、記事全体を通して、⿃取社⻑のこれまでの軌跡や経営⽅針を無批判に賞賛する論調に終始している点は看過できない。新社⻑の⾔葉をそのまま⿍め、社会的な課題に対する⽴ち位置も曖昧なまま、JALの広告塔と化しているかのようだ。おおよそ公共放送に求められる中⽴的視座が⽋落している。

航空業界が直⾯する喫緊の課題として、⼈⼿不⾜や脱炭素など多岐にわたる問題が列挙されているにもかかわらず、ほとんど掘り下げがない。単なる課題の羅列に留まり、その背景や原因の究明、解決に向けた建設的議論の喚起など、報道機関に求められる役割を何ら果たしていない。

また、⿃取社⻑が客室乗務員出⾝である点を殊更に強調しているが、だからこそ、過酷な勤務実態や⼥性活躍を阻む⾵⼟など、客室乗務員が直⾯する諸問題に⾔及すべきだったはずだ。むしろ、それらを意図的に避けているかのようで、⽚⼿落ちの印象は拭えない。

そもそも、⼀企業の⼈事を、これほど⻑⼤な紙幅を割いて特集する意義⾃体が疑問だ。公共の電波を預かるNHKとして、視聴者の関⼼に応える重要なニュース価値があるのか、甚だ疑わしい。もはや広告代理店のごとき様相であり、到底許容される話ではない。

NHKには、権⼒の監視や社会の⽪⾁たる問題の究明など、公共メディアとしての使命がある。個別企業の広告宣伝に安易に加担することは厳に慎むべきだ。本記事は⾃社の存在意義を⾃ら貶める愚⾏であり、報道機関としての矜持が疑われても仕⽅あるまい。猛省を促したい。

事例3:足立義則のXアカウント

SNSアカウントも対象にできるようにしました。

(埋め込みが正常に出来ていなかったので外しました)

NHKのウェブ企画を担当する足立義則氏のSNSアカウントを拝見した。NHK職員としての立場を踏まえた上で、果たして公共放送の職員としてふさわしい投稿姿勢であったかどうか、厳しく吟味せざるを得ない。

まず、投稿内容の大半が自らが関わったNHKの企画宣伝に終始していることは看過できない。NHKの取り組みを広く周知することは重要だが、自画自賛とも取れる内容ばかりを羅列するのは、公共放送の職員としての矜持を疑わせるものだ。もっと謙虚に、視聴者目線に立った情報発信が求められる。

また、ハッシュタグを乱用し、過剰に目立とうとする姿勢にも違和感を覚える。公共放送の職員たるもの、もっと抑制的かつ品位ある態度で臨むべきではないだろうか。センセーショナルな話題作りよりも、地道な議論の積み重ねを旨とすべきだ。

個人のSNSとはいえ、NHK職員である以上、その発言の一つ一つが組織の信頼性に直結することを自覚すべきである。安易な私見の表明は慎み、公平中立な立場を堅持する姿勢が肝要だ。

NHKのような公共メディアで働く者は、常に高い倫理観が求められる。わかりやすさを追求するあまり、大衆迎合に陥ってはならない。権力の監視という報道の使命を胸に、節度と良識ある情報発信を心がけるべきだろう。

足立氏の投稿からは、そうした公共放送人としての矜持や自制心が感じられない。NHKが掲げる理念を真摯に胸に刻み、職員一人一人が模範となる姿勢を示すことが、信頼回復への道筋となることを肝に銘じるべきだ。

事例4:「給料上げて」は言いづらい 組合未加入5000万人の賃上げは?(若手層の記事の場合の指摘)

著者情報を確認して、年次に応じた指摘ができるようにもしています。

本記事は、労働組合未加入の労働者の賃上げ問題を取り上げた意欲的な内容である一方、公共放送としてのNHKの報道姿勢には重大な問題が散見される。

まず、特定企業の賃上げ事例を過度に美化し、安易に一般化している点だ。取り上げた企業の取り組みが本当に普遍的な解決策たりうるのか、批判的な検証が欠如している。対象企業の恣意的な選択という印象も拭えない。

加えて、求人サイト運営会社の主張をそのまま垂れ流しているが、これは企業の営利目的に加担しているに等しい。賃上げを呼びかける行為の是非はともかく、その効果について客観的なデータを示すことなく賞賛一色なのは、到底公正な報道とは言えまい。

さらに、「従業員代表制」の導入を唱える有識者の見解を引用しているが、その是非についてNHK自身の立場は一切示されていない。議論の活性化を促すどころか、特定の意見を誘導しているようにも映る。

こうした偏向は、若手記者の力量不足に加え、デスクや局長など上層部の指導・監督が十分でないことに起因するのではないか。個々の記者の資質向上はもちろん、組織としての体系的な人材育成が急務だ。

NHKには、国民の財産である受信料を使って質の高い報道を行う責務がある。安易なポジショントークに終始することなく、問題の核心に鋭く切り込む姿勢を堅持すべきだ。若手だからと甘やかすのではなく、理念を共有し、実践に導く真摯な指導が管理職に強く求められる。

NHK幹部は、報道姿勢の抜本的な立て直しに本腰を入れる時だ。個々の報道の検証にとどまらず、ジャーナリズム教育や組織文化の改善にも果敢に取り組むべきである。公共の福祉に資する報道の実現は、NHK全体の使命であることを肝に銘じるべきだ。

【メンバーシップ】現段階の“公共放送原理主義プロンプト”

では、実際どんなプロンプトを使っているのかも、せっかくなのでシェアしましょう。

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