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NHKニュースクリップ(2023年9/17号)

この1週間は、まだ表には出せないレベルですが、かなり色々な動きがありました。協会の秘匿主義には、改めて驚かされます。しかし、ジャニーズだけでなく様々な問題が同時多発的に起きていますので、旧計画管理部(メディア戦略本部)だけで対処するのは、正直、不可能だと思います。

不祥事と不祥事が重なりあって、抑えきれなくなるんじゃないですかね?

プレジデントオンラインさんへの寄稿

いきなり宣伝みたいで恐縮ですが、縁あって新たに寄稿致しましたのでご案内です。

この記事を出した後は、NHKだけでなく、今まで接点が無かった業界関係者からも反響がありました。民放各局でも同じ状況が起きているというのです。足で稼ぐ取材を重ね、地べたを這いつくばってカンペを出して放送を回せる人間よりも「やってる感」の演出だけの講演家が跋扈するのはNHK以外のメディアでも一緒なようですね。

人財レベルの低下もありますけど、メディアのインセンティブ設計が狂っていることも、その一因だと私は思います。特に、NHKの前田改革では、具体的な成果ではなくて「やってる感」や、ママ・若手などの属性が重視されてしまいました。実績皆無の人間が就いてはいけないポジションに就いてしまった関係で、組織が滅茶苦茶にぶっ壊れました。

それでいて、「やってる感」の最たるものだったネット業務などは実質廃止になっているわけですから、今後どうするのかが退職者ながら心配です。ある役員は「ネット業務にチャレンジしたことは無駄ではなかった!」と楽観論を述べていましたが…

しかし、こうなってみると、普通に在野のジャーナリストとしての立場からNHK幹部やメディアと対談とかしてみたいですね。どうですか?

取材源を守れなかった記者は、職を辞するべき

取材源の秘匿、とは取材をする上で最も大切なことです。それは、学生の皆さんでも、ちょろっとメディアリテラシーを齧ったらご存知でしょう。なぜなら、取材源が簡単にバレるようでは、リスクを取ってまで不正を世に出そうとする人などいなくなるからです。

その観点において、信じられないようなことが起きました。

NHKの番組への取材協力者が諭旨免職になったというのです。では、なぜ、この記者は取材源を守れなかったのか?

私の元にこれまでに入っている情報によると、書籍化する際の確認が不十分だったとのことです。原稿のコピーは全て担当部局に提出するのに、よほど担当者の目が節穴だったんでしょうね。

今回、“主犯”と見られる杉本記者、ネットワーク報道部ってことで「ああ、やっぱり」って感じですけど、SNS上で活発に番組だけでなく自著のアピールも重ねてきました。最近退職した作家先生のように、よほど印税収入が欲しかったのでしょうか?

今、書籍出版の際の確認をより厳密に行うよう、部局長への注意喚起が出ているとのことですが、事の本質はそこではないと思います。

最近、TBSでも似た事案があったばかりですが、何より大事なのは「どのように情報を出すと特定されてしまうか?」を理解することです。取材源の方にとっては人生が懸かっていますからね。匿名取材の場合には、証言等の真実性の保証も大事ですが、それよりも取材源の秘匿は優先されると私は考えています。

だから、本質に関わらない部分については意図的に情報の出し方には工夫しないといけないんですよ。この辺の具体的方法論が全く抜けているから、今回の杉本記者のような、報道機関にあるまじき事態が発生するのです。

NHKだけでなく他社の記者からも私の元に「取材源を守れなかった時点で記者の職を辞するべきだ」という批判の声が多数寄せられました。

にも関わらず、当の記者は、事案が表に出た後もSNSに執心です。

わざわざ書く必要が無い「地域局の記者と一緒に取材しました」なんて一節まで練り込んでいます。同僚でいいだろ?

考えてみると、そんな誤ったSNS利用と特権意識を助長し、取材の本質を軽視してきたネットワーク報道部という組織そのものの問題かもしれません。

NHKのジャニーズ問題は、まだ始まったばかり

大手企業の対応に倣うかのごとく、どうやらNHKでもジャニーズタレントの新規ブッキング実質停止が決まったようです。

実は、一般の皆さんが思っている以上にNHKとジャニーズの繋がりというのは深いんですよ。ある意味、お互いにとってWin-Winだったからこそ、民放とは違った形での歪んだ関係性が形成されてきました。

さらに、ジャニーズとNHKの関係性が密接すぎるからこそ、音事協にも様々な指摘を受けてきた過去があります。平たく言えば、音事協にも「磯野事件」等に関連して表に出せないことをNHKは握られているということです。

今のNHKには兵揃いの芸能事務所幹部と渡り合えるような人間もほとんどいませんから、駆け引きに失敗したら、色々と表に出て来てしまうと思います。noteではこのくらいしか言及できませんが、続報に期待してください。

協会で相次ぐ不審死と、行き当たりばったりのシニア施策

最近、私の元に協会における不審死の情報が多数寄せられています。「この訃報が疑わしい」というものに始まり、「紅白に関連して技術の方が過労死された疑いがある」などの具体的なものまで多岐に渡ります。50代の方だけでなく、40代以下の方の訃報も結構寄せられているんですよね。

「ご遺族の意向」ということで訃報が隠蔽されているケースも少なくありません。リモートも未だ盛んなので、同僚が亡くなっていたことに気づかなかったケースもあるようですね。

で、この相次ぐ不審死との関連が指摘されている文書があります。

最新の理事会議事録(8月29日分)を見てください。シニア施策が急転換して、「人不足だから実質誰でも65歳まで働けます」となったことに加えて、異様な頻度で使われている単語があります。

それは「安心」です。

要は、「生活設計が立たないと不安の皆さん、協会が面倒見ますから安心してくださいね」ということなんですけど、なぜ「安心」が強調されているのか不思議だと思いませんか?

それは、端的に言えば、生活不安から自死された疑いの方もいらっしゃるからなんですよ。その不安がシニア層に広まったら、NHKからどんどん離脱して人手不足をシニアで補う施策が機能しなくなる… だからこそ、隠蔽しきれなくなる前に、こうして「理事会議事録」の形でオープンにしたと考えられるのです。

前田人事制度改革の失敗によって、協会の人員不足は深刻化しています。人事こそが稲葉会長の最大のイシューだと言われていますが、どう乗り切るのか?注目していきたいと思います。

ま、私はこんな身の上だけど、NHKが健全化して、公共放送としての使命を正しく果たせるようになる状態を作ることに人生を懸けるつもりなので、協力できることがあれば何でもしますよ。

もし宜しければサポート頂けると幸いです。取材費の他、Twitterのプロモーション費などNHK健全化の為の取り組みに活用させて頂きます。