趣味不要説

無趣味っていうとつまらない人だなと言われがちだが、無趣味は悪いことではないのではないかと思う。

趣味を自慢する人を否定するわけではないのだが、必要な趣味と必要ではない趣味があり、それらがまとめて趣味と呼ばれているので、必要ではない趣味を持つくらいなら、無趣味のほうがむしろ良い。というか人生の方向性を間違えていなければ趣味を持っていようが持っていまいが関係ないと思う。

正しい趣味の方向性について述べるために、具体例として僕の趣味であるエナジードリンクを見てみよう。

エナジードリンク趣味というのは海外の珍しいエナジードリンクを集める収集型の趣味であるのだが、エナドリの分野は大きすぎるがため同じ製品でも年代によって細かい違いがある。そのため中にはそのほぼすべてを集めて数千個のコレクションを有するコレクターの方もいらっしゃる。

ところが、エナドリに関して言えば、追求するべきはそんな細かい差ではなく、味と缶のデザインである。美味く、美しいエナドリを探して世界を飛び回るとか、そういうのが本質だと思う。

収集系の趣味で「これ欲しい!」と思うのは案外レアだからではないだろうか?貴重なものを持っていたらほかの奴は違って俺はこれを持っていてすごいんだぞと思えるから欲しくなる。そんな感じだと思う。

例が長くなってしまったが、趣味の正しい方向性はご理解いただけただろうか。

趣味の意味は美の追求にあると思う。

そのため、必要ではない趣味とは、コミュニケーションツールとしての趣味、自分の価値としての趣味。

趣味と職業抜きで自分を語れる何かを持っているのかが大事だと思う。ブランド品のように自分を装飾するための趣味というのは必要ない。

また、美の追求に関して言えば、芸術家、作曲家などは職業であるため、趣味とは言えないが、美を追求するという点において同じである。

趣味を持とうが持たまいが、美を追求し続ける意志があればそれでよい。

趣味で悩んだ時に、ぜひこう自分に問いかけてほしい。
「お前はなにがしたいんだ?」

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