幽霊の日

今日7月26日は幽霊の日だそうです。

なので、怪奇現象に遭遇したお話を3つほどお話します。

・1つ目は。僕が大学生だった頃の話です。

僕が通ってた大学は酪農を教える大学でした。
僕はそれまで畜産とは無縁の人生を歩んで来ていたんですけど。
その大学では、いくつか怪談があったような気はします。
あんまり覚えて無いですけど。

その大学には、食堂がありました。僕も大学に通った四年間お世話になった食堂です。
不可解な夢にまで出てきた食堂ですね。

この食堂。一階部分は待合所と生協があって、いつも結構な人数が集まっている場所でした。

ある日、友達と食堂で食事を取った後、友達がお手洗いに行くと行ったので、僕はその待合所にある椅子に腰掛けて待ってる事にしました。

その待合所には、そこそこ大きなモニターがあって、大学のニュースとか、天気予報とか、保険の紹介とか流れてたんですけど。一周すると数秒暗転して、それからまたニュースが流れるって感じになってたんですね。

それを友達が戻って来るまで眺めてたんです。

2回目の暗転があった時かな。


画面全体に横たわる人が映し出されたんです


画面の端にちょうど口が来る感じで横たわってるんです。

そして、パクパクと鯉が餌を食べに来てる時みたいに口を動かしてるんです。

なんか言ってるようにも見えるし、そうでもないようにも見えるな。と。

なんか、ヤバいの見えるな。って思って周囲を見たら、少し離れたところで座ってた男子大学生が、明らかに挙動不審になってるのが見えて。

あれ、これ見えてる人と見えてない人が居るな。

って思いましたね。

そのあと友達が来たので、変なの見えたよ。って話をして怖がられましたね。


・2つ目は、僕が大学を卒業し、就職先がなかった結果、白老町で働く事になった時の体験です。

その職場でも、なんか不可解な現象が頻発してたんですけど、僕が入社して、住む場所が開くまでの一月くらい借りた一軒家で起きました。

僕は1か月しか住まないから荷解きせずに最低限の寝具と衣類だけ使って一回のリビングで生活してました。

二週間くらい経った時でしょうか。
真夜中にふと目が覚めました。
なんだろうな。って思ったら。音が聞こえるんです。

ずっ ずっ ずっ ずっ

何かを引きずる音が。

布団に横になって、その音を聴いてたんです。

よくよく聴いていると、どうもリビングから聞こえる音じゃないんですね。

リビングはフローリングにカーペット敷いている部屋だったんですけど、カーペットを歩く音じゃないんです。

それに、どうも上から聞こえるんです。


引越してから一度も上がったことのなかった二階に、この日初めて向かいました。

玄関はいってすぐに二階へ向かう階段があって、そこを登ります。

電燈を付けると、年季の入った電球に明かりが灯りました。

明らかに光量たりてない、豆電球みたいなレベルの明かりが階段を照らします。

階段を登ると、

キィ…キィ…キィ…

と、階段の床が軋む音が響きます。

二階に上がると、細い通路があって、部屋が2部屋ありました。

その通路の電球も、階段を照らすのと同じレベルで、薄らとしか照らしてくれてないんですね。

そして、ちょうど左側の部屋がリビングの上だったので、部屋の入り口の襖を開けました。

通路の電球に照らされて、部屋の中が薄ら見えました。

六畳間と押し入れがあるのが見えました。

押し入れは襖が全部外されて、襖は壁に立てかけてあります。

部屋の中には誰も居ませんでした。


ずっ ずっ ずっ ずっ


ただ、部屋の中からは何かを引きずる音が聞こえます。

ちょうど、部屋の畳の上を引きずりながらぐるぐると回っているような感じです。

しばらく見ていましたが、何かを引きずる音がするだけだったので、襖を閉めて、リビングに戻って寝ました。


その家では特に何も起きませんでしたが、後日引っ越した先の雇用促進住宅、最上階でしたが天井の上を歩く音が聞こえるようになりました。


・3つ目は、白老町の仕事を辞めて札幌に引っ越してきてからです。

今住んでる場所は、まぁ、治安が良いとはあんまり言えない場所ですけど。住宅地の中のアパートでして。

近所にアパートがいくつもあるんです。

まぁまぁ近い距離にコンビニもあって、夜中に買い物に出る時とかもあるんですよ。

特に日中が暑い今時期なんかは、夜間に買い物に出たりします。

これは、引越してきて、一月くらい経った時だったかな。

真夏の夜、22時くらいに少しコンビニに行ったんです。


コンビニでアイス買ってかえって来る途中、住んでる場所から少し離れた場所のアパートをなんとなく見ていたら、三階の向かって一番左側の部屋の窓ガラスから、長い髪が垂れ下がってる。

件の髪が伸びてる窓ガラスの部屋には黄色のカーテンがしてあって、明かりがついてました。

長い髪は、三階から二階の窓にかけて伸びてました。


その髪の二階の窓にかかってるところをジーッと見つめていると。

髪の毛がスルスルスルって縮んでいくんです。


それを目で追いかけて行くと。


しゅるんっ。って感じで三階の窓ガラスに吸い込まれていくんですね。

部屋の中に入って行くってより、窓ガラスに吸い込まれて行った。ってのが見ていた感覚でした。


久しぶりに面白いものを見たな。ってちょっと嬉しくなりましたね。


これで、三つ。経験した不可解なお話です。

まぁまぁ楽しんでもらえたら、嬉しいです。

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