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断崖絶壁に立った自分をイメージしてみましょう

「なんだこの夏休みはっ!!」
先週末から我が家の子供たちは、3人一斉に夏季休暇に入りました。春先のお休みのせいでいつもより2週間ほど短いお休み期間、しかもプールや夏祭りなど様々な行事が中止となって、単に宿題をダラダラをクーラーのきいた部屋でこなす数日間。そこで、このような怒りに満ちた言葉が9歳のチビの口から出てきたわけです(ちなみに女の子です。口の悪さは誰に似たもんだか……)。
夏の風物詩と言われる祇園祭りや甲子園までもがなくなった中で、京都では大文字の送り火が規模を縮小して行われるそうですね。お盆に迎えた先祖の霊を送るという宗教的な意味合いが大きい行事ですが、京都に暮らす私たちにとっては、送り火がなくては夏も終わる気がしない、そんな生活に根付いたものでもあります。

さてさて、イスラム教徒が人口のほとんどを占めるインドネシアにおいても、夏には「犠牲祭」という一大イベントがあります。ヤギや牛などの家畜を生贄として捧げて、隣人と分かち合う宗教的行事で、町中に働きに出ている人たちが一斉に実家に戻る人口の大移動があると言いますから、日本のお盆と非常によく似ている気がしますよね。
その2カ月ほど前には、断食明けの大祭があり、夏に2つの宗教的行事を2つも迎えるわけですが、今年は日本と同様に帰省が制限されて、いつものように田舎へ帰って親戚とにぎやかに過ごすというわけにはいかないようです。
7月31日には犠牲祭が行われたようですが、待ちわびていた親戚に会えなくて寂しい思いをしている人も多いことでしょう。

ちなみにインドネシアの駐在員でありながら、帰るに帰れない“アダさん”。部屋に入ってくるだけで、パッと社員の表情が明るくなる楽しい人なので、さぞかし気ままな一人暮らしも、思う存分楽しんでいるのかと思いきや、ちょっぴりホームシック気味のようです。(“アダさんについてもっと知りたい方はこちらから”)

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       ツアーの時のおかあさんたちの手作りご飯

Dari Kが毎年主催するインドネシア農園ツアー、今年は見送りとなったのですが、過去のツアーを振り返りながら、「おかあさんたちのご飯が食べたい」なんて言っているのを聞いて、心底うらやましく思います。誰かが作ってくれるご飯って、最高ですよね!

ちょっと湿っぽい記事になってしまいましたが、物事には常に良い面と悪い面があると言います。実は、常に笑顔を心がけていた私も、このコロナ自粛が続いたせいで、娘のようにちょっと言葉を荒げて怒りを放出することの大切さに気付きました。気持ちがスッとして残りの1日を爽やかに過ごせるのです。
皆さんにも是非お試しいただきたいのですが、ポイントは誰かのことを罵倒しないということ。誰かが傷ついたら困りますから、この際はコロナにズタボロになってもらいましょう。
さぁ、皆さんもご一緒にいかがですか? 海に面した断崖絶壁に立ったところをイメージして怒りを放出してみましょう。
「なんだこの夏休みはっ!! コロナの〇〇〇〇(お好きな言葉を入れてください)」
私が〇〇に何を入れるかは、秘密です。(←品性が問われますからね、ホホホ……)

(広報部員・中崎 薫)