見出し画像

代表吉野の宇宙人疑惑を暴く!(3)

Dari K代表・吉野が今に至る、原点とも言うべきバックパッカー時代の経験の続編。前編を読まれていない方は、こちらから是非どうぞ→(代表吉野の宇宙人疑惑を暴く(2) )

人生を変えるほどの出会い

Q 旅をすることで、日本にいるだけでは体験できないものがそこにあって、人生観が変わるということがありますが、吉野さんにとっての“人生を変える出来事”も旅にありましたか?

吉野 まさにそうですね。確か20、21歳ぐらいの時だったんだけど、ラオスに行ったのね。今とは違ってLCCなんてないから、バスを乗り継いで国境を越えて、ボートでメコン川を下って……。ルアンパバンというラオス北部にある街に行ったんです。
そこで、モン族という山岳民族の少女と出会いました。貧しくて学校にも通えていない子なのに、流暢な日本語で「お兄さん、こんにちは!」って話しかけられたんです。

Q びっくりですね。「こんなところに日本人」みたいな。

吉野 彼女は、日本語だけじゃなくて、他の外国人観光客にも英語やフランス語で声をかけていたんですよ。学校にすら通えていない彼女が外国語をどこかに習いに行くわけがない。「色んな人と話せたら楽しいだろうな」と、その思いだけで、外国人客に話しかけて教えてもらい、それを自分で紙きれに書き留めたり、復習したりして、いくつもの外国語を自分のものにしていたんです。

Q わぁ、すごい!

吉野 モン族の他の子たちが同じように外国語を学ぼうとしていたかというと、そうではなくって、同じ環境で生まれ育っても考え方ひとつで、それほど差が出ていたんですね。彼女は、目の輝きが違った。

考え方ひとつで人生は変えられるんだ!

バックパッカー

Q 確かに「楽しい」と思えることって、自然と頭に入ってきますよね。

吉野 その時を境に僕は自分に厳しくなりました。それまでは授業がつまらないとか、こんな勉強して将来本当に役に立つのかなって批判ばかりしていましたが、まったく与えられていない彼女は自らの意思で、あそこまで語学能力を身に着けることができた。

Q マインドセットが大切だと。

吉野 そう。言い訳しようと思えば、いくらだって正当化できるんです。例えば僕だったら、栃木出身ですから、良い予備校があれば東大に行けたのにとか、できなかった自分に対する言い訳はいくらだって考えられます。でも、現実は変わらないですよね。

Q 確かに。今日のお話を聞いて吉野さんの“人類愛”を感じました。恵まれない状況の中でモン族の少女のように“光”を自分の中に見出すことは難しく、ある意味で彼女は「特別な存在」だとも言えます。自分をそこで顧みることができた吉野さんもそうです。
もちろん言い訳ばかりしている人に対する厳しい目も持っておられるのも一緒にお仕事をしていると感じられますが、そういう人もすべて含めて、みんなに幸せになって欲しいって思っておられるのが、時折ブログに出てきます。Dari Kのビジョンは「カカオを通して世界を変えたい」ですが、ある時のブログでは「カカオを通して、みんなが幸せと感じる世界に変えたい」と書かれているのを発見して、優しい人なんだぁと思った記憶があります。旅を通して、色んな人に出会ったからこそ、今の吉野さんがあるんですね。

吉野 なかなかそういう部分って伝わらないんだけどねぇ……。

Q ちゃんと伝えてください!(談)

(広報部員・中崎薫)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?