死んでるなら死んでるって言って下さい

ねえどこにいるの
どこへ行ってしまったの
ちゃんと生きているの
死んでるなら死んでるって言ってください
でないと忘れられないから
愛し続けてしまうから
今でも毎日想っています
だから死んでるなら死んでるって言ってよ
彼はある日突然消息を絶った
昨日までは笑いながら傍にいたのに
私はあえて探そうとしなかった
消えたいなら消えたいだけの理由があるのだろうと
でも愛してるよって言ったじゃない
ようやく魂の双子に巡り合えたと
私もそう確信してた
言わなくても分かる以心伝心
つらいときどうしたらいいか全部わかる
悲しいとき何をしてあげればいいか全部わかる
嬉しい時どうすればそれが１００倍になるか全部わかる
言葉なんて必要なかったけど
私たちはおしゃべりが大好きだった
だってあなたが話すことにどう返したらいいかも
私が出てこない言葉を引き出してくれる方法も
互いに完璧に理解してたから
人前では滅多に笑わないあなたが
私の前では常に笑顔でいてくれるのが嬉しかった
皮肉屋で卑屈なあなたが
私に対してだけ犬のように素直になるのが愛しかった
ねえずっと一緒にいようって約束したよね
約束するまでもなくそれが運命だったよね
歯車はどこで狂い始めたのか
それに気づかなかった私の落ち度だ
一体どこへ消えてしまったの
あなたを愛したままの私を残して
時計は止まったままなんだよ
片時もあなたを忘れられない
だから死んでるなら死んでるって言ってください
でもやだよそんなの
野良猫のようにふっと現れてくれる確率は
まだ微かに生き残ってる
待ってるからねいつまでだって
生きてるって信じてるからね
デブでハゲのおっさんになっててもいいから
お願い私の元へ帰って来て