マガジンのカバー画像

インスタントフィクション(ちょー短い話)

7
ショートショートのタネ。咲くかどうかはわからない。
運営しているクリエイター

#インスタントフィクション

献身的な女 【インスタントフィクション #07】

「最近彼氏とどう?」 「もう一年くらい会ってないし、連絡も取っていないわ」 「一年?そんな…

そして、鼻は意見する 【インスタントフィクション #06】

 …そして、鼻は意見する。  接吻の代わりに鼻の穴に指を突っ込むのはどうか、と。  口は…

午前の恐竜 【インスタントフィクション #05】

 この幸福の実態を掴まえられないものかと、仰向けに寝転んだまま右手をもたげ、掌を宙でパク…

星葬 【インスタントフィクション #04】

「死体は燃えるゴミの日に出してくれ」  それが彼の遺言だった。  彼が死んで最初の金曜日。…

歯医者 【インスタントフィクション #02】

「奥歯が痛くて、診てもらえますか?」  彼はそういって、わたしに背を向けると、おもむろに…

緑の男 【インスタントフィクション #01】

 赤い女も青い男も、不慣れな新居に困惑していた。電気が勝手に点滅する欠陥住宅。だが文句は…