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初心者ランナー

ランニングの楽しさ。

中学時代に鉄欠乏性の貧血になったがために、
走ることにものすごい苦手意識があったまま大人になった。

中学当時、貧血と分かる前の長距離走のきつさったらなかった。
運動部に入っていたから、練習前のランニングでへばってしまう。目の前がチカチカして、ふらふらする。
最初にゴールした人の倍以上の時間をかけて、ようやく校舎外周の距離を走っていた。

こんなに苦しくなるなんて長距離向いてないんだな…当然にそう思ったし、薬で貧血が少し改善しても、気持ちの問題なのか学生時代の長距離走の辛さは変わらなかった。

それからめちゃくちゃ時間が経った。
走ることはおろか運動からも遠ざかっていたから、今自分がランニングを楽しめてることが驚きだ。

社会人になって、仕事に対して変に緊張しすぎる・考えすぎる自分の癖にだんだんと気付いてきた2回目の転職の後に、
知人に教えてもらったことが今もランニングの原動力になっている。

「ストレスを感じる時・緊張する時には心拍数が上がるから、ランニングをすることで、『心拍数が上がるのはわるいことじゃないよ』って体が認識するんだよ」

たったそれだけを教えてもらっただけで、なんだかすごく腑に落ちた感覚があった。

「やってみる!」

即答した。

運動へのブランク、十数年。
あまりにも長すぎたから、
「もしかしたらもう長距離大丈夫かもしれない」
「もう貧血も治ってる気がする」
という謎の自信に繋がり、かえってランニングをすぐに始められたきっかけになったと思う。

走ってみて分かったのは、いい意味で、もう学生時代の体ではなくなっていたこと。
走っても目の前がチカチカしない、ふらふらしない…!
もちろん走り始めは苦しいけど、今まで気付かなかった、走っている間に感じる風が気持ちいい。心地よい。
走り終わった後にちゃんと爽快感がある。

心拍数を上げる目的で走っているから、
走ることのできた距離・速さ・時間が成長していくのは、プラスアルファのご褒美のようで嬉しい。ひとつ趣味が増えた感覚も嬉しい。

ランニングは始めてよかったなと思える趣味のひとつだと思う。
仕事のことも、まあなんとかなると思えるようになった。

ちなみに、その知人から教えてもらったことはとある本の引用です。

アンダース・ハンセン「BRAIN 一流の頭脳」
かなり有名な本でした。

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