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私のタロットとの付き合い方

コロナ禍に暇を持て余して始めたことの一つに、タロット占いがある。

当時、夫の実家で義理の両親と同居していて、さらに肝心の夫は単身赴任という状況だったので、何かと悩みが多く、タロットに頼りまくっていた。
今でも、何か決断を迫られた時や、モヤモヤとした不安があるときに、カードからヒントをもらうことが多い。

ある時、カードをシャッフルしていたら、頭の中に、福禄寿のようなおじいさん2人が「この子にタロットを与えてよかったな。落ち込むと勝手にカード遊びしてるんだから」と話す声が聞こえた。
そんな気がしただけ、と言ってしまえばそれまでだが、たまたま始めたタロットも、実はどこかから「与えられた」ものなのかも、と感じている。

私が使っているのは、書店で入手した『運命が見えるタロット占い―神秘のカードでしあわせになる』(著・美堀真利)という本についてきたカードだ。

タロットカードは本来78枚がワンセットだが、この本は初心者向けに、「大アルカナ」と呼ばれる22枚のカードで占う方法が紹介されている。

買ってすぐの頃は、シャッフルの方法を覚える事と、「ホースシュー」というスプレッド(カードの展開方法)を中心に練習していた。

自分の事を占うと、いつも「女教皇」というカードが逆位置で出るのが不思議だった。カード自体は、冷静さや聡明さなどを意味するが、逆位置ではヒステリックさや無知さなどを表している。つまり私は、感情的で未熟な考えの持ち主ということになる。
特に家庭の問題についての占いを重ねると、それぞれのカードに、家族の誰が当てはまるのかがわかってきて、ちょっと面白かった。

カードの扱いに慣れてきて、「十字スプレッド」という基本的な方法や、質問へのYes/Noがはっきりわかる「ヘキサグラムスプレッド」も覚えた。

こうなってくると、だんだん自分以外のことも占いたくなってくる。
YouTubeでよく見る、未解決事件のリーディングなども興味本位でやってみたりした。
でも、これはあまりよくないような気がした。真相がわかってスッキリするどころか、結局それを知ったところで私には何も出来ないので、ただただ気持ちがどんよりするばかりだったからだ。

タロットを手にして一年くらい経った頃、夫の単身赴任が解消されることになった。それを期に、夫の実家から引越した。
新居探しの際には、方角タロットを参考にした。もちろん占いだけを判断材料にしたわけではないが、結果的にはカードを信じてよかったと思う。今の暮らしはすごく快適だ。

最近では、「noteをどう運営していくべきか」を占った。結果は、「今までどおり淡々とやりなさい」というものだった。
「有料記事を始めるべきか」と聞いたら、「戦車」のカードが逆位置で出た。失敗や空回りという意味である。というわけで、私は収益化に手を出さないほうがいいらしい。


あと、これは番外編だが、気がかりな夢があったらスマホでタロットを引くということもしている。
「タロット一枚引き」と検索したら出てくる無料サイトで、「この夢の意味は?」と尋ねてカードを引く。解釈の仕方も文章でバーンと出てくるので、気軽に知りたいときには便利だ。キーワード夢占いと併せて活用している。

何にせよ占いは、基本的には「心の整理をつけるためのもの」と考えている。
とりあえずの解決策や方向性を示してもらうことで、迷い悩む時間を少しでも減らすためにあるものだ。

ある意味、「マクドナルド理論」に似たところがある。ランチ先が決まらない時に誰かが「じゃあマックは?」と提案すると、「いや、マックに行くぐらいなら○○がいい」と途端にアイディアが出始めるというアレだ。

タロットをはじめとする占いも、結局「自分の内にある答えに気付くためのもの」なのだと思う。占い結果より、「それを見て、自分がどう感じたか」の方が大切だ。

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