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双極性障害/ぼくはスカートを履かなくなった


小学校の時、英語塾の帰り道に中学生にちかんをされた。泣いて帰った。母は何があったのかを何度も聞いたが、なんとなく怖かったことをわかってほしかった。それなのに、母は学校のお便りに、「実はこんなことがありました」、と書いてしまった。何も詳しくいっていないのに、なんでそんな大事にするんだと、悲しかった。担任の男の先生が中学のアルバムを何年分も持ってきた。「あなたにいやなことをしたのはこの中のだれだ?」と。顔を見たんだろうけど、全く覚えていなくて答えられなかった。先生は犯人を仕留めたかったようだけれど、帰っていった。そして次の日、「みなさん、実は昨日○○さんにこんなことがありました、暗い道は気を付けるように」と発表された。先生やめて、恥ずかしくて顔が熱くなった。先生と母のデリカシーのなさは、怒りも湧かなかった。ぼくはそれ以降、スカートを履かなくなった。それしかできなかった。


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