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2/3 長くつづけるためにはどうしたらいいか「あたらしい筋トレの作法」から考える

筋トレとは、何を目的としてやるものなのか。



おおくのひとにとっては、おおきな筋肉は大して必要なものではない。

また、おおきな筋肉をつけたとしても、それを維持するために多大な努力を要するし、そのために少なくとも多少は心肺機能に負荷をかける。もしくは、極端な例だが、ステロイドなどの薬物の摂取を必要とするので、身体に負担をかけることになる。



ダイエットを目的として考えると、たしかにおおきな筋肉は、良いものに思える。

なぜなら、筋肉が大きくなれば、筋肉を保つためのエネルギーがおおくなり、消費カロリーがおおくなるからだ。

また、筋肉を大きく保つ程のトレーニングをしていること自体が、消費カロリーを増やす。

よって、ダイエットを目的として考えると、おおきな筋肉は理想的に思える。何かをした結果の産物ではあるが、何もしなくてもカロリーが自然に消費されるので、食事制限もそれなりで済む。



おおきな筋肉それ自体を目的としているひとはそれでよいが、普通の人はおおきな筋肉を追い求めない方がいいとおもう。

というのは、基本的に筋肉をおおきくするほどの過度な筋トレは、心肺に負担をかけるし、関節にも負担をかけるので、基本的には健康に良いものであるとは言いがたいからだ。

軽い運動をして血行を良くする、少し負荷のかけたトレーニングをして筋力を維持する、ふつうの人はその程度でよい。


本気でおおきな筋肉を求めている人は、それが目的なのだからそれでよい。目的に対して必要な手段をとっているだけだからである。

しかし、われわれのような普通の人たちは、そんなことをする必要はない。

あくまで健康といえる範囲内で、日常生活をよりよくするために筋トレをしていくべきだといまの僕は考えている。

ではそのために何をどうすればいいのか。



結論をいうと「まいにち無理のない範囲で筋トレする」これがわれわれにとっての最適解だとおもう。

ものすごく平凡な結論に至ってしまったが、いまの僕はこれを実践していて、実際にむかし過度にダイエットや筋肥大にこだわっていたときよりも、無理なく楽しく心地よく筋トレを毎日やれている。



具体的な方法論としては「毎日ひとつの筋トレの種目を最低一回やる」それだけである。

ものすごく単純だけど、実際に僕の生活においてこの理論での筋トレが効果をあげている。


例えば、「うでたてふせ」「ふっきん」「スクワット」これらを1回だけやる。

まいにち一回だけやる。

1週間やりつづけて、疲労もなく関節などにも特に問題がなければ、2回に増やす。そうやって徐々に「毎日無理なくできる回数」を増やしていく。

「1週間(期間)」「2回(回数)」というのはあくまでも目安で、その人の体力や身体のコンディションに応じて変化させるべきである。

なんとなく体調がわるかったら1回だけやって終わりにすればいい。毎日10回やっていて疲労もなく調子が良いならば、11回か12回くらいに増やしてみればいい。

しかし、なんとなく調子が良いからといってたくさんやることは避けるべきだ。なぜなら、それはその後の生活に支障が出る可能性があるからである。

べつに筋トレを多くやったからといって健康になるわけではない。目的が筋トレ自体や筋肥大ではなく、あくまでも日常生活の向上や健康ならば、急にボリュームを増やすことは避けるべきである。

それによっていきなり疲労が加速する可能性もある。そして、それによっていきなり何かがよくなるわけでもない。

もういちど言うが、基本的に現状維持orすこし上げたり下げたりするがベスト。体調が悪ければ大幅に量を減らせばいい。筋トレがまったくできなくなるまで疲れ果ててしまったりケガをしてしまうことがもっとも問題である。



僕のようになんも考えずにとりあえず気分でやってしまうアホは、失敗をすることで学習してその後失敗しないようになるので、そういうひとは無限に失敗すればいいとおもうが、いま言った話に納得できたならやらない方がいい。

大事なのは「無理のない範囲で筋トレをつづけること」である。

べつに筋トレをしなくてもいいんだけど、まちがいなく筋トレによって得られる恩恵はあるので、だから筋トレをやろうとしているはずなので。



また別の話になるが、何かをつづけていくためのコツは「ゆっくりやる」「休憩をいれる」このふたつである。

僕は昨日4〜5時間くらい散歩をしていたのだが、まったく足が疲れていない。痛くもない。

それは毎日歩いているからというのもあるが、16000歩はめったにやらない。だいたい5000〜10000歩のあいだくらいだ。

昨日は特に時間も歩数も気にせず、たまに立ち止まってみたり、ベンチで休憩したりしながら、水分補給をときおりしながら、ダラダラと歩きつづけた。



普通の人は5時間あるく必要性なんて1ミリもないので、マネはされないだろうしする必要もないのだけども。

ただ、ある週間を長くつづけていくために「ゆっくりやる」「休憩をいれる」このふたつのルールが重要であること、じっさいに役に立っていることはこの例によって理解してもらえるんじゃないだろうか。


このルールは、わりとなんにでも適応される便利なルールだと思うので、覚えておくといいんじゃないかとおもう。

できているひとは「なんだそんなあたりまえのことか」という感じだろうけど、ハイコストなことばかりやりがちなひとはこのルールを参考にすると、日常生活がすこしマシになるかもしれない。



ちょっとズレた話になるけど、筋トレに関しても「ゆっくりやる」というのは有効。

言い換えると「ゆっくり負荷をかける」となる。

例えばその筋トレの種目をやるときにフォームが悪いと、関節に負荷をかけてケガをまねくことになるんだけど、それを高速でやってしまうと身体感覚に対する意識がおろそかになり、具体的に何が原因でどんなフォームがケガにつながったのかわかりにくい。

悪いフォームでゆっくりやると、やっている途中で痛みが走るので、そのフォームの悪さがよくわかる。

なので、自然に自分が楽にできて痛みがない良いフォームに変えていきやすくなると思う。



これは本当ぜんぜん関係ないことなんだけど、これすごくおいしい

おわり

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