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皿うどんサラウンドの皿を割って話そう〜それは僥倖〜

お暑うございます。
こんな暑い日はさっぱりした牛乳寒でも作ろうかと棚を漁るも寒天は見つからず。
夕方やっと暑さも落ちついた頃、
犬の散歩に出ると、あろうことか、
道の真ん中に寒天が落ちているではないか。
おそらく、何かの拍子に買い物袋から漏れ落ちたものだろう。牛乳寒を作りたい厨にはそれは願ってもない幸運だった。世間はもう夏休み。ご家庭でも寒天を使ったおやつを作る親御さんも多くいることだろう。これを警察に届けても落とし主はそこまで探しもしないだろう。ならば、これ幸いと懐に収めるべきか、しかし、ネコババしても良いものだろうか。
普通の人なら良心の呵責より考える所だろう。
しかしこういうチャンスに目のない皿うどん、頭の中では、寒天を欲していたら→
目の前に寒天が現れた→

「これは僥倖?さては凝固?」

韻が踏めた上に面白い。
すると頭の中にエミネムが現れ

「それは両方!」
とゴンフィンガーでポーズを決め込んだ。

ニヤけていたのも束の間、
はたと我に返り、なけなしの良心で
車に踏まれない様寒天を道脇に避た。
雨が降って雨水寒が出来ない内に
落とし主が現れんことを心から祈った。

そんな善行を行ったお陰か?
翌日市内へ出ると、325分の1の確率で出会えるという、四つ葉のタクシーに遭遇。
織姫と彦星が七夕に会う確率より
少し多いのかと、またいらぬ事を考えつつ、
写真を撮ろうと少し強引に車線変更。
清水五条から東山通りを上へ、
八坂神社まで後をつけ、
停車ごとに十分に写真を撮った後、
蹴上を抜け帰宅した。

「これも僥倖?くるま強行!」

再びエミネムが脳裏に登壇し、
イカすライムを踏んでくれた。

そして本日、
話好きな嫗に捕まってしまい、
身の上話しを1時間も聞かされた。
満足したのか、お礼にと
セブンイレブンの高級路線の方のおにぎりを一つくれ、これも一期一会と名を聞かれた。
嫗も自分の名を長谷川京子と名乗った。

「これまた僥倖!はせがわ京子!」

僥倖 凝固 両方 強行 京子

韻を踏むのも大概だ。
もうその辺でよろしかろう。
3日連続頭の中に現れたエミネムは
ご機嫌に消えていった。




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