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「甲子園100年」と銘打った今年の夏。高校野球変革の年となった!

低反発バット 本塁打激減!

新基準のバットが今春から使用され、ホームランが激減しました。
この夏の甲子園では計7本。
金属バット使用が認められた1974年以降、最小だったそうです。
*最多は2017年の68本 (;゚Д゚)! 
優勝した京都国際は本塁打なしでした。

わたし的には近年の私立強豪校のパワー重視のチームづくりに疑問を感じていました。
試合も大味になることが多かったように思います。

投手への負担もかなりのもので、前試合で全力好投したピッチャーが、次の試合で(疲労で)ウソのように打ち負かされるのも何度もみました。
大会終盤でそのような負け方をしてしまうのを見るたびに、なんだかやるせない気持ちになったものです。

そういう意味でバットの基準変更は良い方向性ではないかと思います。
実際にこの夏の大会は各校の戦い方が一変。
単打を重ねて得点を奪い、堅守で接戦を勝ち抜く展開が目立ちました。

決勝に進んだ両校とも、2人以上のエース級を揃え継投し、バックは素晴らしい好プレーが連発しました。
(特に関東一の二遊間はとてもよかったです!)

もうちょっとホームランが出たほうが試合が盛り上がるかもしれませんが、接戦が増え、野球本来の(日本人好みの)面白さが復活したのではないでしょうか?


タイブレークの賛否

個人的にはタイブレーク賛成です。
延長10回からいきなり始めることへの疑問や、ノーアウト1塁からはじめようとか、いろいろ議論の余地はあるようですが、わたしはこのままでいいと思います。
「違う競技のようだ」と言う方もいますが、それならサッカーのPK決着のほうがよっぽど違う競技ですよね。

ノーアウト1・2塁からのスタートでは、送りバントがセオリーです。
実際、統計学的にも一番得点効率が良いようです。

しかし、今大会決勝のようにバスターで強攻してチャンスを広げる戦術もあります。
一方で早稲田実業vs大社で大社高校が実施したサインプレーでのバントシフトで封殺、といった”攻めの守り”も見られました。

前述したバスター強攻も、バントシフトの裏をかいた戦術のようでした。
この”攻めのバントシフト”、一発でしとめないとこのような強攻で傷口を広げてしまうリスクもあるようです。
(なんともおもしろい駆け引きじゃないですか!)

このあたりの攻防は野球をある程度知っていれば、かなり面白い緊迫したものが見られるようになりました。

前述の低反発バットとの親和性も高く、これがもし前のバットだったら送りバントなんかせずに(運の要素で)5~6点入ったりして興醒めだったかもしれませんね。

少なくとも両チームとも詰め切れず延長回を繰り返し、投手がただ疲弊していく、ということはなくなりました。
まっ、見ているほうはそれはそれで面白かったんですけど・・・。


ほか、2部制の導入や、5回のあとのクーリングタイムなど、高校野球もいろいろと変わってきたように思います。

結果的とはいえ、低反発バットとタイブレークは相性が良く、高校野球がより面白くなりました。

今年の夏は『高校野球変革の年』であったように思います。



*7回制だけはやめてくれ。。。

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