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コップの水とセルフ・コンパッション

どうも、ミジンコです。

よく自己啓発本などで
用いられる

「コップの水の話」

ご存知ですか?

水が半分入っているコップを見て、

「半分も入っている」
と思う人もいれば、

「半分しかない」
と思う人もいる。

人生は物事をどう捉えるかで
変わってくる。

というような話です。

この話を目にする度に、

私はモヤモヤしてしまうのです。

「半分もあるって思いなさい」
という圧力

「半分もあると思えない人間はダメなやつ」
という否定

を感じてしまうからです。

でも、

セルフ・コンパッション(自分への思いやり)
という概念に出会って、

日々それを身につけるための
トレーニングを進めていく中で、

この「コップの水の話モヤモヤ問題」
がめでたく終わりを迎えました。

その過程を私の自己啓発の道のり
と共にまとめたいと思います。

①ポジティブ思考の場合

「コップに水が半分も入っている」

…物事のよい側面に目を向けよう

まず最初は、この考えを採用しようと
試みました。

私の苦しみの原因は
自分のネガティブな思考にある
と思ったからです。

実際には、
「褒め日記」というものを書いて
自分のことを誉めてみたり、

その日のよかったことを
5つ書き出してみたり

片道40分かかる通勤途中の車の中で
毎日「ツイてる」「幸せ」など
ポジティブな言葉を言い続ける

ということをしてました。

でも、心が楽になったり
自分の変化を感じることは
できませんでした。

なぜなら、
本心では「半分しかないじゃん!」
と思っているから。

ちっとも「ツイてる」なんて
思えてなかった。

結果、
「ポジティブになれない私はダメなヤツ」
に落ち着きました。

②自尊心、自己肯定感、自己受容の場合

「コップに水は半分しか入っていない。
でも、それでいいのだ。」
…ありのままの自分を受け入れよう

次にこの概念に出会って、
採用することにしました。

私が苦しいのは
ダメな自分を受け入れられてないからだ
と思ったからです。

実際には、
「私はありのままの自分を受け入れます」
「私はありのままの自分を愛します」
「私はありのままの自分を認めます」
などのアファメーションを
繰り返したり、

自分を責める言葉を思いっきり書いて、
その上に花丸💮をつける

ということをやってました。

それでも
ありのままの自分を受け入れることは
できませんでした。

なぜなら、
本心では
「半分しか入っていないのは嫌だ」
と思っているから。

「ダメだ」と思っている自分を
「それでよし」とは思えませんでした。

結果、
「自己受容もできない自分は
救いようがない」
に落ち着きました。

③セルフ・コンパッションの場合

「半分も入ってると思おうが、
 半分しかないと思おうが、どうでもいい。」
 …苦しんでいる自分に優しくしよう

今は、この考えを採用しています。

自分の本心を変える必要がなく、
これならできそうだと思ったからです。

実際に取り組んでいる内容は、
noteの記事にして毎日記録しています。

セルフ・コンパッションの中核となる
・マインドフルネス
・共通の人間性
・自分への優しさ
をコップの水に例えてみると
こうなります。

○マインドフルネス
「私はコップに水が半分しかないと
 思っている」
「そのことで私は苦しんでいる」

○共通の人間性
「そう思って苦しんでいる人は、
 きっと他にもいるよ」
「そう思えなくても仕方がないよ」

○自分への優しさ
「半分しかない中で、よくここまで
 生きてきたね。」
「もう一人で苦しまなくてもいいよ。
 わたしの水を半分あげるからね」
「今は疲れてると思うけど、元気が
 出たら一緒に水を探しに行こう」

という感じです。

セルフ・コンパッションは
評価(とらえ方)を問題とせず、

友人に優しく接するように
弱っている自分をいたわって
あげる。優しい目を向ける。

だから葛藤が生まれず
自分を癒すことができるのだと
思います。

私と同じように、
①でも②でも楽になれなくて
長い間苦しみの中にいる
という方は
セルフ・コンパッションを
採用してみませんか?

もしかしたら、
しっくりきてあなたも
コップの水問題に
とらわれなくなるかも
しれません。

もちろん、
セルフ・コンパッションも合わない、
できないという方も
いらっしゃると思います。

そんな方はきっと、
ご自身に合った
「コップの水」との向き合い方が
あるのだと思います。

「ごちゃごちゃうるさい!」
「私はさっさと水を探しにいくわ!」
といって旅に出た人が、
大きな温泉を堀り当てることも
あるだろうから。

ミジンコ

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