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落とした卵と変化の兆し

どうも、ミジンコです。

私は今、セルフ・コンパッション(自分への思いやり)を身につけるために、日々トレーニングをしています。

本当に本当に
小さな小さな変化なのですが、

自分にとっては
心からうれしく、
確かな実感があったので

ここに記録しておきます。

それは朝ごはんを作るため、
冷蔵庫の中から
生卵を取り出そうとした
ときのことです。

特に注意することもなく
ぼ~としていたのでしょう。

持っていた卵を
床に落としてしまいました。

もちろん殻は割れて
黄身も白身も
べちゃ~
っと床に広がっています。

「あ~あ」

と頭の中でつぶやいて

床にしゃがんで
割れた生卵を
拭き取ろうとした
瞬間

「こんなことは誰にでも
起きます」

という声が聞こえたんです。

あまりにびっくりして
「えっ?」と自分に
聞き返すくらいでした。

ロボットみたいに
感情のない声でしたが

確かに私の頭の中で
聞こえたんです。

そのとき
ハッとしました。

これまでの私だったら、

「本当ツイてないヤツ」
「どんくさい」
「余計な手間増やしやがって」
「何やってんの」
「役立たず」

と自分を責める声で
埋めつくされていたはず。

こんな些細な失敗ですら、
自分の存在を否定する
材料にする

私の中の
批判の声は
優秀でした。

それが、
このときはちがったんです。

意識しようとしたわけでもなく、
ポッと自然に出た言葉。

自分じゃない誰かが
私を励ますために
言ってくれたみたいでした。

自分を励ます存在が
自分をけなす存在に

初めて勝った瞬間です。

うれしくてうれしくて

床の汚れを拭きながら、

にやけてしまいました。

誰かに話したら
「それがどうした」
と鼻で笑われそうな
話ですが、

私の中では

目が見えず耳も聞こえない
ヘレンケラーが

井戸の水を

「ウォーター!」

と理解した瞬間の感激。

アルプスの少女ハイジの友達で、
足の不自由なクララが

初めて自分の足で歩いた

「クララが立ったー!」

の感激。

それと同じくらい
大きな一場面だったのです。

ネガティブな出来事が起きたとき、
自分で自分に優しく接するという
トレーニングの成果を

確信した瞬間でした。

これからも
どんな変化が起こるのか

見逃さずに
丁寧に観察していきたいと
思います。

ミジンコ

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