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BTCvsGOLD

Taproot、S2F、トータルサプライに続きBTCの話を。
BTCを調べれば調べるほどその価格の成り立ちが他のアルトコインと違って面白いですね。
エルサルバドルで採用スタート事実売りでBTCがナイアガラの様に下落したり、coinbaseがSECから圧力を受けるなど界隈がバタバタしていますが、時代が通貨のあるべき姿に調整している様で大局的にみると通過点なんだろうなと考えさせられます。

「S2F」の回で説明しました様に、BTCが貴金属特に金の動きに近い事を書きましたが、1970年代のGOLDのチャートに現在のBTCの値動きが類似しています。
若干の上下はあるものの、今後GOLDの動きに酷似するとすれば、チャートでは今年の12月と来年の9月に大きく上昇しています。そして、2024年5月まで下落トレンドに移りますが、次回の半減期が2024年5月20日前後予定していますので、その前後から上昇とちょうどマッチします。

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S2Fチャート、金の1970年代の動きからはそういった予測が立てられます。
では、温故知新、古きを知って新しきを得るという事で
「何故1970年代に金は上昇したのか?」を掘り起こすことでこのチャートの成り立ちに少しでも確信や払拭ができるのではないだろうか?と。
という事でかいつまんでいきたいと思います。

1970年代に国際的な通貨システムの崩壊ニクソンショックという金本位制度の崩壊があり、それ以降為替相場は変動為替相場に移行しました。ドルを基軸通貨とする変動相場による今の外国為替相場ができました。
そして、中東戦争→世界的なオイルショックへと発展しました。
1970年代に通貨システムが変わり、「アメリカドルの信用が無くなるのではないか?」と多くの人が思い、中東戦争からのオイルショックになった世情の不安から、多くの人が金を買い集めました。
金本位制度が崩壊し、変動為替相場制度という新しいシステムに移行したのだが、システムに障害が多発し、その修正最中に事件がいろいろと起こり、多くの人が金の価値に依存したというイメージです。当時、中東と中東のオイルを支配していたのはアメリカの財閥であり、オイルショックによって利権を失い、アメリカの国力が低下した事によって金の価格が上昇する要因となりました。
そして、当時は米ソ対立の東西冷戦真っ最中でソ連がアフガニスタンに侵攻をしました。さらに「ベトナム戦争」です。米ソの代理戦争的に混沌をきわめていきます。アメリカの想定よりも長期化し、軍事費は高騰を続け、アメリカ財政は悪化。

こうしてみると、複雑に絡み合ってはいますが、
大きくは
■通貨制度の変更
■オイルショック
■中東戦争、ベトナム戦争
1971年のニクソンショックから1973年に金とドルの交換が完全に停止となり、金は通貨としての地位を失いました。日本でも小判として使われていますが、世界各地で「金ゴールド=通貨」という定義で動いてきた歴史の終焉を迎えました。
金があれば、世界のどこに行っても何とかなるけど、紙幣を持って世界で買い物ができるのか?という不安が当たり前に出てきます。
そして、この制度自体が破綻する可能性は?という世論の不安な感情が、金の価格の史上最高値を更新しました。

今のBTCが現在広がっていこうとしている情勢に当てはまる様な気がします。
■小国でのBTC法定通貨の採用
■コロナショックによる世界的は情勢不安
■アフガン撤退→アメリカの国力低下、中国の台頭
トランプ政権で「アメリカファースト」で力強いアメリカを世界に示すも時代がもうその流れに沿わず、バイデン政権で「アメリカイズバック」と追いすがるも理想と現実の狭間に喘いでるようにもみえます。ソ連と中国はアメリカを国際的に弱い立場へ追い込もうとしています。
ドルの世界的な影響力が弱まってきています。

「我々は、デジタル基軸資産であるビットコインが、ドル基軸通貨を補完する未来を予見している」
ブルームバーグのシニア・コモディティ・ストラテジストであるマイク・マクグローン氏は言っています。


JPモルガン・チェースやブラックロックは、ビットコインが富の貯蔵庫としての金の市場シェアを奪っていると指摘しています。
BTCが1970年代の金と同じ、またそれを越えるパフォーマンス見せるのかこれからも注視したい。

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