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NFTになんでこんな価値がつくの?

DAOLaunchもマーケットプレイスを開発しているのNFTに関して、理解に苦しむNFT絵画が価格高騰しています。
先日は岩の絵が1億5000万円で落札されたとのこと。
謎過ぎますw


そんな中、昨日決済大手VISAが人気NFT「CryptoPunks」作品を購入とのニュースが。
VISAの先進性を伝える良い広告になっています。
そしてその後CryptoPunksはさらに高騰しています。

「NFTになんでこんな価値がつくの?」
という事でNFTにまつわる事象をかいつまんでいきます。

NFTは「自己顕示欲を満たすモノ」として捉えられている様です。
自己顕示欲とは、自分以外の周りの人間から認められたいという欲求であり、自分自身を目立たせることで周りの人からチヤホヤされたいということです。
昨今のSNSブームは自己顕示欲の最たるものですね。
所有という事で言えば、絵画や高級時計や不動産、高級車などがそれにあたりますね。

しかし、コロナ禍によって急速にリアル空間のコミュニケーションが減少した結果、チヤホヤされる機会が失われつつあります。
オンラインやバーチャルな環境でコミュニケーションをとる社会が進化していけば、直接会う事の重要度は希薄化していきます。
現在、法定通貨のインフレリスクヘッジ対策として、GOLDやBTCなど資産価値の高い商品の価値が高まる傾向が出てきていますが、デジタル空間の発展とともにリアルなモノを見せて自慢する機会は減少していくのでリアルとデジタルの資産価値が逆転する現象が起きる可能性は十分にあり得ます。

それが顕著に現れているのがゲームの世界です。
収集文化の対象が、有形のものから無形のものへと進化しています。
ゲーマーとバーチャルアバターの服を例に、この現象が起きています。
ゲーム内での滞在時間が長くなると、感情的な愛着が増します。
多くのプレイヤーは、自分のバーチャルな所有物やそれぞれのコミュニティに愛着を持ち、現実よりもバーチャルなコミュニティを好む人もいるため、ゲーム内での姿やコミュニティの認知度が重要になってきます。
2021年6月、ゲームDecentralandでは、ゲーム内でアバターが着用する服を、ユーザーが自分でカスタマイズしてNFTとして販売することができるようになりました。着物デザイナーのH氏は、NFT着物を1枚140ドル程度で販売し、最終的にはわずか3週間で1万5,000~2万ドルを稼ぎました。
NFTの世界は、さらに大きな世界ソーシャルメディア上で起こっています。ゲーム内のアイテムを入手するのではなく、人々はNFTを入手したことを示すためにプロフィール画像をNFT画像に変更するという流行を作りました。
そして、ゲームの世界では各ゲームの中でセグメントされていた人々がTwitterやFacebookなどで同じNFTイメージをプロフィール画像に利用しはじめました。
それが、話の最初に出たVisaが今回購入したNFT【CryptoPunks】です。


では、CryptoPunksを掘り下げてみましょう。
2017年、共同クリエイターのジョン・ワトキンソンさんとマット・ホールさんが1万枚のNFTをすべて無料で発行しました。
Ethereumにおける最初のNFTプロジェクトの1つで、ローンチ後数日間は誰も見向きもされないNFTでしたが、ある記事をきっかけに配布を受け取る人達が現れ、すべてのNFTが発行されました。
発行された1万枚のCryptoPunksを所有する人達が情熱をもってコミュニティを盛り上げ、社会的ステータスとして認識し、ソーシャルメディアプラットフォームのプロフィール写真をCryptoPunksに変え始めました。
さらに、NBA【TopShot】などスポーツ団体がNFTに参入するなどNFTへの人気が高り、NFTアート【Beeple】が$6900万という高額な価格でオークションで落札される事例がトレンドをさらに盛り上げ、初期からNFTへ参入していたCryptoPunksへの注目が爆発したのでした。

Visaが購入した様に人々はすでに、共通のコンセンサスによってNFTの価値を認めはじめています。CryptoPunksでは所有者達コミュニティ自身がブランドを構築し、文化と価値が後からついてきました。
CryptoPunksを所有する事は他者との違いを作り、クリプトセレブ/NFTセレブとしてSNS等を通じて広く世界でチヤホヤ認識され、ある一定の資産やストーリーを理解したコミュニティに参加できる事がステイタスになるのではと感じました。
NFTは、抽象的であったものや価値がなかったものにさえ価値を創出する事を可能にしました。
NFTは、ブランドやコミュニティを革新し、形作るツールとなっていくと感じます。 

仮想世界と現実の境界線はますます曖昧になってきていますが、人々が集まりコミュケートする中で文化や同じ方向での価値観を築き、情熱をもって取り組む事でその価値がより外部へ波及するカタチは今も昔も変わりがないように思いました。
なぜNFTに価値がつくのか?という問いに端的に答えるとすれば、
情熱をもったコミュニティが互いにNFTを所持していることをアピールし認め合い、希少性があるが故に資産をもった人達がさらに求め、それがコミュニティを排他的にし、そこに加わる事への価値が高めているからではないだろうか。

NFTの話をしていると桂米朝さんの落語「はてなの茶碗」を思いだします。茶屋で茶碗を眺めていた有名な茶道具屋さんが「はてな?」と茶碗をおいて茶屋を出たところから茶屋の主人や隣の客が値打ちのあるものだと感じ、あれよあれよと価値が増していくというお話です。まさに現代のNFTです。
話の結論を知りたい方はこちらをどうぞw

価値の創出の根本は昔も今も変わらない事を考えさせられます。
「何が値打ちがあるかなんてわかりまへんな。」

最後に【VisaがなぜNFTを購入したのか?】のVISAのクリプト責任者シェフィールドさんの回答がしびれます。
『何よりもまず、私たちは学びたかったのです。
好奇心、オープンマインド、そして積極的な実験が、新しいテクノロジーやユースケースが登場したときの最良のアプローチであるということです。』

また、DAOLaunchでスタートアップがトークンと合わせてNFTを発行する事で資金調達と事業のブランディングができる革新的なIDOプラットフォームです。
NFT発行とスタートアップにご興味がある方は是非DAOLaunchまで。

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