20201115 チェリーパイと長電話

病院へ付きそった疲れが出ている。ゴロゴロしているうちに昼になる。

週明け、もしかしたら義父は入院することになるかもしれない。「足りないものがあるのよね、ちょっと」というばあばを連れて買い物に行く。新しい下着を買いたいという。

老人はなぜ肌色の下着を買うの?BVDとかグンゼのものすごく大きいサイズの肌着を着るの?昔からそうだったわけじゃないだろう。女性ならレースの下着をつけていた事もあっただろうに。なんだか悲しくなってくる。年をとるってそういう事なの?綿素材以外はチクチクするから受け付けなくなるの?格好つけてる場合じゃないくらい冷えてしまうの?もうどう見られるかなんてどうでもよくなるの?未知の世界は怖いよ。わたしは肌色の下着は着たくないし、よしお君にも着て欲しくないよ。

気が重くなる買い物が待っていたので、お昼はのり弁を作った。白身魚のフライを揚げて、海苔を炙りおかかふりかけを振ったご飯の上に敷き詰め、ごはんで覆った。白いごはんのてっぺんには明太子。卵焼きを焼き、レタスの上に昨日の残りで持ち帰ったタンドリーチキンをのせてプチトマトを添えた。デラックスのり弁。ご飯をイメージ通りに作れるとものすごく達成感がある。

ばあばとの買い物を済ませて帰ってきたら、よしお君が「どこかに出かけたい」という。よしお君は休日出かけないと気が済まない。平日は家にずっといるから気分転換したいんだって。しょうがないからデートしてやるよ。週明けからテストの次男はお留守番。港が見える場所をプラプラしてからパイを食べる。いつも贔屓にしているパイ屋さんに完全に負けていて「やっぱりね!」と思いながらチェリーパイとピーカンパイを食べる。

夜の部がオープンしたばかりのお店は混雑していてスタッフはみんな忙しそうだ。若い男の子がお酒を作ったりコーヒーを作るのをカウンターから眺める。短く刈られた襟足に清潔感があった。息子たちとさほど変わらない年だよなぁ。あの子たち、こんな風に働けるようになるのかな。子ども抜きで出かけると、ただの人になったり親になったりする。アップルクランブルパイを次男のお土産に買う。

夕飯はチキンと乾燥ポルチーニのクリームパスタ。白菜とハムのサラダ。


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