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2022.09.22 読んだ①
本の感想を書くのは得意じゃない。書いてみたこともあるけど、結局は「よかった、好きじゃなかった、途中でやめた」くらいしか書けなくなる。本のレビューを上手に書ける人はすごいなぁと思う。
でも好きな本は何度か読み返すことがあるから、思い出すために残しておくのもいいかもしれない。
①「ガラスの海を渡る船」 寺地はるな
②「水たまりで息をする」 高瀬隼子
③「つぼみ」宮下奈都
④「小説・捨てていく話」松谷みよ子
⑤「身分帳」佐々隆三
⑥「ニシノユキヒコの恋と冒険」川上弘美
⑦「東京百景」又吉直樹
①男女の兄弟が祖父のガラス工房を継ぐ話。兄に障害がある。この作家さんの「水を縫う」もとても良かった。
②お風呂に入れなくなった旦那さんと夫婦の話。設定だけ見るとありえないと思うけど、なかなか痛いところをついてくる。たまたま台風の日に読んでしまって怖くてふるえた。芥川賞作家さん。
③これは『スコーレNo.4』のスピンオフ的なものが入った短編集なんだけど、実はまだそれは読んでいない。有名な「羊と鋼の森」もいいけどその他の作品もいい。この本を借りるのは2度目。
④「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズが有名な児童文学作家のエッセイ。子ども向けのお話を書いている人の自分のことを書く本が好きで、表に出ている部分はやわらかいのに内側はごうごう燃えているというのがグッとくる。アンパンマンのやなせたかしさんも、沢山の絵本を描いたかこさとしさんも、ムーミンのトーベヤンソンもそうですよね。
⑤「すばらしき世界」という映画の原案小説。長く獄中で過ごした男の話。面白いと言ったら誤解されそうだけど、すごく面白かった。ちょっと落語を読んでいるような感じでもある。そう生きるしかなかったからそう生きた、みたいな。
⑥川上弘美さんは昔から好きだ。すごく好き。ちょっとどこかへ飛んでいけるし、ファンタジーっぽいのに生々しい。これも読むのは数回目。
⑦行ったことのある場所は「なるほど」と思いながら読んだ。初めて行く街へ出かける前にまた拾い読みしたら面白いのかも。紹介してくれた子がどんなところを面白いと思ったのか聞けるように、私も読んだ。
そのほかには湯船に浸かっている間に何冊か。「風呂本」にしているのは保坂和志とか村上春樹のエッセイとか。古本屋で買った文庫をくしゃくしゃにしながら何度も読んでいる。
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