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マーズ:火星

先日、ホルストの組曲「惑星」について書きました。

この組曲の中で最も有名なのは平原綾香もヒットさせた「木星 ジュピター」ですが、私がもっとも興味深く聴いたのは「火星 戦争をもたらす者」です。

火星と戦争が結びつけられるのは、火星の欧米での呼び名が「マーズ」という軍神だからです。

上に貼ったのが1981年カラヤン指揮でのベルリンフィルの演奏です。

私の第一印象はスターウォーズ「ダースベイダーのテーマ?」と言うものでした。
実際にはダースベイダーのテーマという曲名は正式ではないようですし、(正確には「帝国のマーチ」で、副題が「ダースベイダーのテーマ」でした)聴いてみると全く違う曲です。

ただ、似ている印象をどうしても受けてしまいます。
聴き比べたくなります・・・・・よね?

ところが、ある演奏会では両方の曲をフルオーケストラで演奏しているのです!

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なんとウィーン・フィルのサマーナイトコンサート!

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世界最高峰のウィーン・フィルがこんなプログラムで演奏会をやっていたなんて知りませんでした。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と言えばニューイヤーコンサートでお馴染みですが(という私が地上波を見ていませんが)格調高いイメージです。
でも、サマーナイトコンサートは大分おもむきが違うようです。

もっとも最近ではジョン・ウィリアムス自身の指揮でスター・ウォーズの演奏会をウィーン・フィルがやっていますから、今や珍しく感じなくなっているかも・・・・・・・

私は全然分からなかったのですが、ジョン・ウィリアムスの演奏会などではスター・ウォーズのメインタイトルがコンサート用に編曲されたコンサート・ヴァージョンだそうですが、このサマーナイトコンサートでは映画のオリジナルスコアで演奏されている貴重なものだそうです。

で、問題の「火星」と「帝国のマーチ」ですが全然違う曲なのに、受ける印象が近いんですよね・・・・・・・
似た印象というのは私の先入観なのかも知れませんが、そんなことよりも、これを百年以上前にイメージしたホルストの偉大さに驚かされます。

だって、「スター・ウォーズ」どころか「2001年宇宙の旅」とかもない、ジェット機やロケットさえなく、宇宙は空を見上げるくらいしか見ることが出来ない時代だったはずなのに・・・・・・・

人間の持つ想像力ってどこまで奥深いことか・・・・・・

火星写真


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