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2021年 読書ランキング

そろそろ今年も終わりです。
かく言う私も明日が御用納め。
そんな訳で一足先にWeb投稿サイトでの連載は休みに入ることにしました。

なんて具合に宣伝もしておいて(読む人が少ないのです)、本題の今年の読書ランキングです。
毎年中々悩ましいのですが、昨年のものと比べてみると、傾向に違いが出て来ている面と相変わらずの面とがあって面白いです。

昨年の前振りでは観劇や映画、グルメなんかにも触れていますが、状況は今年も同じです。
実際の環境として一番変わったことは、リモートでの面談が増えたこととネット動画を見る率が上がったことでしょうか。
先日、YouTube動画を見ていたら、VTuberの市場規模の拡大のニュース(スパチャ世界ランキングにVTuberが続々ランキング入り)がきっかけになって、企業が続々と参入表明という話を聞きました。

その動画の切り抜きですが・・・・ksonさんと桐生ココさんを語るってw

そんな訳で今年も読書ランキングの発表です。

本

第10位
「大人のための『怖い』クラシック オペラ編」中野京子
実はオペラは苦手で(ミュージカルとは違うのです)、劇場で観たことがあるのは「魔笛(ただし日本語Version)」と「マノン・レスコー」のみ。
テレビでもちゃんと見たのは「カルメン」と「椿姫」です。
あ、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場のライブビューイングを見たけど、題名を忘れています(^0^;)
それがこれを読んでオペラに興味が湧き、第9位の本まで読むに至っています・・・・・・

第9位
「オペラ入門」 許 光駿
こちらの解説が面白くて、実際には劇場に行かずにオペラ熱が急上昇中です。

第8位
「宿敵」 リー・チャイルド
言わずと知れたジャック・リーチャーのシリーズの翻訳最新刊です。
ちょっと毛色の違うミッションでしたが、安定して面白い。
本当のシリーズ最新刊だと、リーチャーは還暦過ぎになるのかな?

第7位
「音楽はお好きですか」 藤岡幸夫
指揮者界のサッチーこと藤岡幸夫さんが昨年著した一冊です。つい先日続編も出版されて読みましたが、音楽愛に溢れた素敵なエッセイです。
藤岡幸夫さんの恩師 渡邊曉雄 師の言葉
「指揮者なんて商売は、仕事柄いろんなことを言われる。
でもキミは、決して人の悪口を言っちゃいけないよ。
悪口は人間だけでなく音楽を汚くする。
キミは悪口を言われる側の人間になりなさい」
は、とても示唆に富んだ言葉で、創造を目指す人間が肝に銘じなくては、と思わされました。
12月には「続 音楽はお好きですか」も刊行されました。

第6位
「日本分断計画」 上念司
近代戦とは手段を問わぬ総力戦であり、それはメディアやITも利用した浸透工作から始まっており、もしも戦火を交えるとしたら、それは既に最終局面である。日本は既に情報戦によって世論などが分断されつつある、という恐ろしい指摘がされている本です。
2020年の大統領選挙を巡るデマのネット保守層への浸透など、すでにそうした一面を目の当たりにしています。

読書4

第5位
「奈良朝政争史」 中川 収
個人的には奈良時代の事件なんてほとんど知りませんでした。
奈良の通史の一連の流れを捉えるには非情に有用な一冊でした。
実家で話をしていたら、日経で安倍仲麻呂が主人公の小説が連載されているとか。そういう観点では時流を捉えた一冊かもです。

第4位
「花咲舞が黙ってない」 池井戸潤
半沢直樹のスピンオフ作品と言ったら舞ちゃんに失礼ですが、そういう面もある作品(ところどころで半沢直樹ともすれ違います)。
話としてはアルルカンよりも更に少し前の時代にさかのぼっています。

第3位
「ミレニアム1」 スティーグ・ラーソン
非情に評価の高い一冊なので、3位にしてしまうと異論が出るかも知れません。
それは、もしかすると私が「ミレニアム2」が途中で積ん読になっていて、3にも手を伸ばせていないことが原因かも知れないです。

第2位
「姿三四郎」 富田常雄
言わずと知れた姿三四郎です。
こんなに面白い本だとは知りませんでした。

読書3

第1位
「ザ・プロフェッサー」 ロバート・ベイリー
ミレニアムより上に?と思う方もいるでしょうが、とても感銘を受けました。愛すべき高潔な教授の始まりの一冊ですし、「白と黒のはざまに」「ラストトライアル」と一連の作品を合わせての評価になります(なので、2の途中のミレニアムが不利な訳で)。
先日「最後の審判」が刊行されましたが、それは冬休みの間に読めるかな??

ということで、もう今年も残り僅かです。
皆様、良いお年を<(_ _)>

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