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ミックス,マスタリングが少しわかるかもしれない記事


まず初めに、この記事に記載されてる内容は「独学で学んだもの」となります。
自分のように勉強だけで数年無駄にするようなことがないように、記事にしてしまおうという事で書いた内容になります。




・そもそもミックス、マスタリングって何?


そもそもミックス、マスタリングって何するの?って話ですよね。

こういう説明をする時はなにか別のものに置き換えて話したほうが理解できるので、まずは置き換えて話をしてみましょう。

ミックス、マスタリングを他の物に置き換える場合、良い例が料理でしょう。
ミックスは「料理に味付けをする」作業。
マスタリングは「美味しそうに見えるように盛り付ける」作業。
と考えたほうがわかりやすいかなと思います。
これでなんとなく、ふんわりと理解できたと思うのでもう少し細かく見ていきましょう。


ミックスとは

ではミックスとは何か、結論から言ってしまうと
「複数の音源を1つの楽曲にする」作業です。

後ほど詳しく話しますが、要は楽曲として成り立つように調整する作業だと思ってもらえれば問題ないです。


マスタリングとは

次にマスタリングとは何か、
「音楽制作における最終仕上げをする」作業です。

こちらも後ほど詳しく話します。

では、各手順や作業、注意点など含めて話していきたいと思います。


なんかこんな感じのやつあったほうが記事っぽいから入れたやつ

・ミックスの手順について


ではまずミックス作業の大まかな手順と順番から。

1.各トラックの音色調節
2.各トラックの音量調整
3.各トラックの位置調整

となります。
では、各手順を細かく見ていきましょう。


1.トラックの音色調節

まず、各トラックの音色調節から行います。
ここで皆さん、疑問に思ったはずです。
「音量調節からじゃないの?」って。
これにはしっかりとした理由がありまして、音色調整の段階でディストーションやサチュレーターなど、音作り段階で音量が変わってしまうものを使うので、先に音色の調整からすることになるというわけです。

それと作曲段階でこういった音色の調整をすることがあるので、この手順になるのは必然的なのではないでしょうか。


2.各トラックの音量調整

次に各トラックの音量調整を行います。
楽曲のジャンルによってミックスのバランスが変わるので「この音はこの音量で」という決まりはないです。
正解がない上に、突き詰めると個性のようなものも出てくるので、ミックスにおける一番難しいところかなと思います。

ここで重要になってくるのが「リファレンス楽曲」というものです。
リファレンス楽曲とは、お手本になる楽曲のことですね。
そのお手本となる楽曲をスペクトラムアナライザーなどで確認しながら自分の曲と聴き比べて、各楽器・パートの調整をこの段階でやります。

…とは言ったものの「良いリファレンス楽曲」を見つけるのも難しいし、大変だと思うので、
「この辺の楽曲を参考にすればある程度のジャンルはいけるかな…」
というものを下記に載せておきます。

同人音楽系 tokiwa - 終桜散華

クラブ系 ezo, plaakkk, nitro - Viper's Kiss

音楽ゲーム系 Srav3R - My Pleasure feat.NO+CHIN

Pops系 NiL - Blowing

Orchestra系 HOYO-MiX - 風吹き波立つ

などなど、他にもありますがまずはミックスバランスの良い楽曲または、自分の好きな楽曲を参考にし、音量調節をするのが良いのではないでしょうか。


3.各トラックの位置調整

次に各トラックの位置調整をします。
これまた楽曲ジャンルによって変わってくるので正解はないのですが、テンプレのようなものはあります。

・ボーカルやメインリードは正面
・ストリングスやパッドは外側
・キックとスネアは中央
というものです。

この位置調整はPAN振りはもちろん、MS処理やリバーブ処理などやり方は様々あります。
まず、重要なことなので先にPAN振りとMS処理の違いについて軽く説明をしておきます。

・PAN振りは2chステレオで左右のどちらから、どの程度音を傾けるか
・MS処理、リバーブ処理は音の距離や上下の調整
といった違いがあります。

では次に各調整について書いていきます。

・PAN振り
PAN振りでは、左右の傾き具合を決めます。
これまた皆さん、疑問に思ったはずです。
「傾き具合…???」って。
こういった表現をしたのには理由がありまして、実はPAN振りという処理は左右の音量調節ではないんです。
これは実際に見てもらったほうがわかりやすいかと思うので写真付きで説明します

モノ音源PAN-0%
モノ音源PAN-L100%

どうでしょう。気付いた方もいるかも知れませんが、
「左右にPANを振るとdB値が変化する」ということに…

つまりこのPAN振りという処理はどういった処理なのか説明すると、
「そのトラックで出ている音量を左右どちらかの方に傾ける」という処理になるわけです。

そういった点も踏まえて左右の音の配置をする作業がPAN振りという作業です。
次にMS処理、リバーブ処理です。

・MS処理、リバーブ処理で音の距離や上下の調整をします。
先程のPAN振りでは左右でしたが、次は距離や上下の調整をするということですね。
まずわかりやすいリバーブの処理から話していきましょう。

リバーブは部屋や空間での音の反射や拡散具合などを表現する物です。
正しくリバーブを使えば「コンサートホールのように大きな空間」を表現することもできますし、「トンネルのような音が分散する空間」を表現することもできます。

次にMS処理について
MS処理は「左右の音の広がり」を調整するものです。
空間とは違い音の広がりを調整でき、広げることもできれば狭めることもできます。
狭めることでmid(モノラル)の割合を高め、広げることでside(ステレオ)の割合を高めることができます。
うまく調整することで、ほしい音は前に出すこともできますし、
支えてになってほしい音を後ろに追いやることもできます。


ミックスでの注意点

では上記記載のことを踏まえて、ミックスでの注意点を話していきたいと思います。

・注意点1 PAN振りやマスタリングの作業を考えdB値を控えめにしておく
後ほど触れるマスタリングにも影響してくる部分です。
なぜdB値をこの段階で控えめにしなければならないのか説明すると長くなるので省きますが、端的に言うならば音割れするからです。

・注意点2 低音域の処理を目で見てやる
これ、本当にだめです。
こういった記事とかに大体書いてある「〇〇Hzから下は切りましょう」って内容を鵜呑みにして切ってしまうんでしょうね。
高音域ならまだしも、低音域は自分の耳でもしっかりと聞こえる部分なので耳で調節しましょう。


ミックスでの対処法

上記記載の注意点を踏まえて、対処法について話していきます

まず注意点1で触れたPAN振りやdB値を控えめにしておく。
マスタリングでdB値の調整をするのでこの段階では-6dB~-2dBを目処に抑えておきましょう。
dB値を抑えるにあたってダイナミックレンジを潰さないように調整しましょう。
要はコンプ掛けすぎるなって事です。
(2mix音源で修正できないような状態で音源を渡されることが結構あるのでまじで気にしてほしい…)

この段階が楽曲クオリティに一番影響する部分なので妥協せずこだわりまくりましょう。

では、ミックスの手順と注意点などを踏まえて次にマスタリングの手順に移ります。


・マスタリングの手順について

では、次にマスタリングの手順を大まかに説明します。

1.2mix音源の確認、修正
2.リファレンス楽曲との比較、完成像の大まかな把握
3.ラウドネス調整、各デバイスでの再生確認など


となります。
では、こちらも各手順を細かく見ていきましょう。


1.2mix音源の確認、修正

まず2mix音源の確認、修正をします。
2mix音源段階で違和感や帯域被りなどないかしっかり確認しましょう。
違和感があればミックスの作業に戻りその違和感がなくなるまで作業をします。
違和感がなければこのまま次の作業に行きます。


2.リファレンス楽曲との比較、完成像の大まかな把握

次にリファレンス楽曲との比較、完成像の大まかな把握をします。
ストリーミングする際や、アルバムでの他楽曲と比べて完成度の違いがあってはいけないので、
この段階で完成像と比較をしクオリティバランス調整を行いましょう。


3.ラウドネス調整、各デバイスでの再生確認など

上記記載内容と似た内容にはなりますが、ラウドネス調整をし各デバイスで再生確認などここで行います。
ここで違和感があれば、調整直しとなります。
最低でも数時間から2日は確認作業に当てましょう。


マスタリングでの注意点

注意点でまずこれだけは本当に注意すべき点があるので先に書いておきます。

音割れするようなマスタリングは絶対にしないでください】
後ほど触れますが、無理に音圧を上げることだけに意識しなくていいという話です。

では、話を戻して注意点を話していきます。

・注意点1音圧を無理に上げすぎない
初心者の方や、ある程度作曲に慣れた方などは「音圧」を意識しすぎる傾向にあるので書かせていただきました。
今の時代の音楽というのは基本インターネットでの公開が主流となるため、YouTube等の音を扱うサービスに合わせてLUFSを調整することにだけ最初は意識すればいいです。

・注意点2ヘッドルームを意識する
2mix段階でdB値を抑えた理由の一つがこの「ヘッドルーム」というものがあるからです。
また、マスタリングする際もヘッドルームを確認しつつ、それにあった圧縮をしていきましょう。

では次に対処法について話していきます。


マスタリングでの対処法

基本的には上記注意点に意識しながらマスタリングすれば何も問題はないと思います。
対処の方法ははっきり言ってしまうと2mixの質や、楽曲の系統などその楽曲によってバラバラなので何も言えないですね。
ですが一例として上げるとすれば、ダイナミックEQやパラメトリックEQで調整をするのがいいんじゃないかと。
あとはすでに公開されている楽曲のstemからマスタリングの方法を学ぶということもできますので、頑張って研究しましょう。
(作曲と同じでマスタリングやミックスにも個性はあるのでね。)


・おまけ

・例外となるようなマスタリングや、mixがこの世の中にはあります。
そちらを紹介し、皆さんの研究材料の一つにしていただければ。

Arknights : Operator Select Theme - Crescendo of Fate (ARKNIGHTS CHALLENGERS OST)
こちらの作品は音作り段階でコンプがガッツリ効いてる楽曲です。

藍月なくる - Killer neuron
こちらもなかなかに面白い事してる作品ですねぇ…
EQ処理でも似たようなことはできるんですが、これはインパルス・レスポンス(IR)での処理のように感じます。
自分はここら辺のサウンドデザインはまだまだ研究不足なのでなんとも言えないけどね。

鹿乃 - 罰と罰
こちらも上記と同じくIR処理なのかな…


お金をかけるべき物

おまけとしてこちらも書いておこうかな。
お金をかける順番としては、まずモニターヘッドホンからがおすすめです。
実際に耳で聞く部分にお金かけてからその後に他のオーディを関連の機材にお金をかけたほうがいいでしょってだけの理由です。

オーディオIFはこういった周辺機器を揃えてから買えばいいんやないかな。
正直10万超えてこないとオーディオIFは違いがわかりにくいし…

あとはプラグイン関係でお金をかけるべきはコンプとリミッターでしょうね。
ここは一番最後に音を操作する部分なのでお金かけましょう


音楽の聞き方

音楽の聞き方についても聞きたいって内容があったので書いときます。
自分の音楽の聞き方はまず「主役以外を重点的に聞く」ことから始まりますね。
実際主役になる音やメロディ、ボーカルなどは裏でなる音よりも強めに鳴らされることがほとんどのため、この聞き方をすれば均等にすべての音を聞く意識ができるはずです。
それ以外の聞き方だと、周波数帯をある程度頭の中で聞くなどありますが正直すぐにはできるようなことではないので…


・まとめ

まとめ。
だいたいわかりやすく書けたんじゃないかな…
わかんない事とかあったら自分に連絡くれれば「教えられることは教える」ので気軽に連絡してください。

あ、あとご依頼もお待ちしてます。
どんなジャンルでもやりますので気軽に連絡してくれ~!




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