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海外で外国人として暮らすこと。

シンガポールに住んで2年半。

僕は日本とシンガポールのハーフですが、国籍的にも就労ビザ的にも日本人であり、シンガポールに住む外国人です。

シンガポールに住んでいる人のざっくり3分の1は外国人なので、人々の外国人に対する対応は慣れたもの。

たとえ拙い英語だったとしても、ちゃんと汲み取ろうとしてくれます。

同じシンガポール国民であっても、民族も言語も異なるので、違いを受け入れることに慣れています。

そんな環境は、外国人にとっては非常に暮らしやすいです。

違うのが当たり前なので、気にすらしていないようにも見えます。

一方、シンガポールでは外国人の就労ビザ(EP、Sパス)を会社が申請するので、もし今の会社をクビになったら、即帰国しないといけません。(永住権は別です)

日本に住んでいれば、例え職を失ったとしても同じ場所に住み続けることはできますが、ここではいくら自分が住み続けたいと思ってもそれは会社と国次第。

そんな不安定な状況だと、人生設計が難しい部分もあります。

このたった2年半で、仲が良くなった日本人の友達がことごとく帰国していっています。大体は駐在員でいつか帰るということが決まっている人たちですが、急にシンガポール拠点を閉めると本社から通達され、急遽帰国する羽目になった現地採用の人もいます。

それでも海外に住むこと、海外で働くことには、その不安定さ以上に得られるものが多いと思っています。

うまくいかないことがあったり、自分に合わない環境だったりという可能性もありますが、それらも含めて、自分の経験や糧になり、視野がぐっと広がります。

そして、僕が何よりも大事だと思っていることは、「あくまで外国人として住ませてもらっている」という意識を忘れないということ。

自分の価値観、これまでの経験から、おかしい、合わないと思うことがあったとしても、それをただただ否定するのではなく、何故この国ではそうなっているのかと考えること、”正しい”は場所が変われば基準が変わると理解することが大事だと思っています。

海外で外国人として暮らすことで、自分のアイデンティを再確認でき、かつ、自分の中にある異なる価値観の相手を受け入れる器を少し大きくできる、、はずです。

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よしかつ


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