西武の会の運営の基本方針について

私たち西武が目指す断酒会活動とは、自分の断酒会は横に置いて、酒害者の酒害をいかに少なくするかに運動の主力をおいています。
だから、断酒会の縄張り意識はなくす。見学者が自分のあった自助会を見つけてくれればいいという会運営をしていきたいと思っています。
だから、入会には慎重に対応しています。なぜなら、退会するということはその人は最後の扉をなくし、最終的には下手すると死に至るという事に繋がるからです。だから、西武は会の方から入会を勧誘しません。
また、会の運営は「指針と規範」を基に運営しています。
特にカリスマは絶対に置かないように努力しています。
何故それを目標にしているかというと、私が過去にそれで失敗したらです。
西武で唯一指示出来るのは、会員に会への参加を促すことだけです。
又、会の中で叱るなどの行為を禁止にしています。
完全断酒の方法はこれといったものがありません。だから各自が自分で自助会に参加し、自分で見つけてもらうしかないのです。
自助会に通わなければ、絶対に自分の断酒方法は見つけられません。
なぜなら、わたしたちの一番の欠点は、泥酔状態、酩酊状態にあったわけですから、自分が酔った時何をしたのか一切覚えていないからです。それを思い出さないことには、自分がどうしてこんな病になったのかわからないからです。
それを思い出させてくれるのが、断酒会に参加している先輩の体験談であり、家族の本音の話だと思っています。
私たちがこの病になった真因・理由を知るには、自分が泥酔するまで何で飲んだのか、どんな状態だったのかを思い出すしか自分を変える方法はありません。
それを思い出すためには、同じ病気の仲間の話を聞いて、思い出すしかありません。
自分ひとりでは何も思い出せませんから、一人断酒は無理だと言われるのです。
西武は昨年度、西武の方針が行き届いたのか、ひとりの退会も出ませんでした。13名が一年間、全員が一年間を過ごしたのでした。これは新規の入会者はなかったとはいえ、多少前進していると思っています。
井之頭のデイケアの行動が欠かすことなく達成したおかげか、今年は1-8の閉鎖病棟、3-2の会報病棟からも宣伝活動の要請がきましたから、今の西武だったらやれると思って引き受けました。
今の西武なら、5名以上広報活動がやれると思っています。
これも若葉会で学んでもらったおかげだと思います。
自助から共助 更に公助といった運動を作っていきたいと考えています。

西武断酒会会長 村中正義


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?