見出し画像

家庭環境と子供の性格

昨日から受験勉強について語ろうと思い立ちましたが、とりあえず心理学の話から始めます。早速脱線ですね。

子供の性格の、最も根幹となる部分は生後12ヶ月の間で決まるそうです。0歳の間の接し方によって、その子が何を大切にするかが決まるそうです。人との調和を重んじるか、じっくり考えることを大事にするか、主義主張を重視するか、とにかく行動を第一とするか、そういった大雑把な性格が決まるそうです。0歳ってまだ何もしゃべれないくせに、そんな性格決めないでほしいんですけど?

そして6歳までに、そのほかの細かい性格も決まるそうです。小学生になったら、もうその子の根本的な性格は変わりません。三つ子の魂百まで、というのは心理学的にもかなり正しいことわざのようです。

さて、うちの子は、とにかくボーっとするのが好き。何もせずぼんやりと過ごすのが好きだそうです。私も妻も、理系人間らしく、考えること、てきぱき行動すること、効率的に動くことを重視する性格なので、娘とは価値観が合いません。朝の支度はてきぱきと、やるべきことはさっさと終わらせて、自由な時間を作り出すことが人生の営みでしょう、と思っているのに、全然動いてくれません。ボーっとしています。

保育園のころから、すごくマイペースな子ですね、と言われてきましたし、小学校になってもとにかく支度が遅くて、帰りの会が終わって子供たちが一斉に学校から飛び出してくるシーンでも、うちの子は必ず一番最後にのんびり出てくるのです。

すごくマイペースですが、決められたことはしっかりやる、という側面もあります。朝、シャッターは閉めて、家の鍵をかけて学校に行くとか、決められたルーチンは確実にこなしてくれます。そこは高い精度で信頼できるのですごいなぁ、と思います。まあ遅いですけど。

ルーチンにないことを頼むとものすごく嫌がります。毎日この勉強をやってね、と決められて納得している分はやりますが、今日は早く終わったから明日の分を先にやっておこうよ、みたいなのは厳禁です。ものすごく癇癪を起して1時間くらい暴れます。言わない方がマシです。

目標に向けて頑張る、ということもありません。決められたタスクをこなすのが目的になっているので、こういう目標達成のためには、これくらいやった方がいいよね、みたいな論理は通じません。

なんでそんな性格になったのかは微塵も分かりませんが、なってしまったものは仕方ない。もう9歳なので、今から性格を大きく変えることはできません。今の娘のありのままに向き合って、適切な勉強を考えて一緒にがんばる、それしかないな、と思います。

一例ですが、娘は、抽象的なことを想像するのがすごく苦手です。どれくらい苦手かというと、たとえば大きな数字が苦手で、昔は1から59まで数えられたけど60以上は数えられない、という時期がありました。1から10まで数えられて、20、30と規則が分かれば99まで無条件で進むだろうと思っていたのに、なんで59で止まるのか理解できなかったです。

今でも×1000とか桁を操作するような計算は苦手なので、LとmLの換算みたいな単位の問題はものすごく間違えます。とにかく大きな数字はダメみたいです。小数も苦手で、分数の方がまだマシみたいです。分数の方が想像しやすいのかなぁ。

ボーっとするのが好きで、空想の世界に浸っているのが好きらしくて、絵をかいたり工作をしたり、モノを作るのは好きみたいです。空想の世界には抽象的なものは無いらしい。あくまで具体的なモノを基準とした世界で生きているようです。まぁ人間なんてそんなもんか、抽象的な考え方って特殊な技術だもんな。

だから将来を想像するのも難しい。大きくなったら何になりたいとか、そんなの分かるわけない。今やりたいことしか考えられない。そこは、親としていろんな補助線を示して、想像の仕方から教えるしかないのかなぁ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?