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経営者の役割、読了

前回は十二章まで紹介しましたが、今回は十三章から十七章まで一気に全部読みました。企業とはどういうものか、かなり普通のことが書いてあるような気がして、あまり深く読めていない気がします。

第十三章 意思決定の環境

意思決定って大事だよね。管理職の仕事は意思決定だよね。でも、それって管理職個人の能力で決定したわけじゃなくて、組織の中の環境に従って決定しただけだったりするから、意思決定の良し悪しを評価するのって難しいよね、みたいな話。

第十四章 機会主義の理論

意思決定に関わる要因についてつぶさに分析してるけど、何を言いたいのかよく分からない。とりあえず、どんな人間でも、組織の中にいれば、目的があって、取り巻く環境があって、同じように考えれば同じような意思決定をくだすよね、それが組織だよね。って感じ?

第十五章 管理職能

組織っていうのは情報を伝達するためにある。だから、情報を管理する管理職ってすごく大事だよね。管理職というポジションが存在することも大事だし、そこに管理職という人間がいることも大事。適切なポジションに適切な人を置かないと、組織はおかしくなっちゃうよね。

第十六章 管理過程

この章が、本書の「サビ」部分だと思われる。説明の下手くそな筆者が、珍しく具体例を提示してまで分かりやすく伝えようとしている。やっぱり説明が下手くそだから登場人物がAからIまで9人もでてきて分かりにくかったけど、びっくりした。

言いたいのは、組織の中での貢献度って簡単に割り切れるもんじゃないよね、ってこと。営業成績の良かったAさんは、一人でその成績を出したわけではなく、やっぱり社内でバックアップしてくれる人とか、仲間とかがいたから、協働して働いたから結果が出たんだよね。逆にCさんは成果はそこそこだけど社内にめっちゃ貢献してくれたよね、みたいな。成果主義とかいうけど、本当の個人の成果なんて正確に測れるわけないじゃん。

これは実際に社内でもよく感じることで、技術開発の中でも大きな貢献をして出世した人が本当に優れていたのかどうか、たまたまいいテーマに当たったから順当に仕事をしただけで成果が出たのか、そんなことは分からない。でも、会社は社員のやる気を鼓舞するために、評価にメリハリをつけ、良い成果を出した社員に良い報酬を提供する。そして、頑張った割に評価されなかったと感じた人が組織を去り、そのせいで組織のパフォーマンスはどんどん落ちていく。

組織の中で、どうやって社員の頑張りを評価して、管理していくのか、非常に難しい問題ですよね。

第十七章 管理責任の性質

結局、組織を運営する上で重要なのは道徳的な側面が大きいよね。十四章で機会主義みたいなこと言ったけど、やっぱり道徳が全てを決めるよね。管理職としてのメンツが大事であれば、多少の不祥事は揉み消すし、もし自分の家族や子供が危険にさらされたら組織なんて守る義理はないよね。道徳、大事。

ということで、やっぱり経営者の役割は、人間をよく見ることなんだな、と思いました。組織の本質とは「組織へ貢献しようとする個人の意欲」であるから、貢献しようと思ってもらえる環境を整えるの、大事ですよね。

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