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子育て日記2周目~強くてニューゲーム~ 1歳児

今までの日記の中でも、読み返して一番面白かった。懐かしいなぁ。

12ヶ月~

早くも歩き出す。上の子は14ヶ月くらいにようやく歩き始めたので、2ヶ月くらい早い。まだハイハイの方が移動速度が速いけれど、歩くことにもかなり関心が高いらしく、積極的に歩き回ろうとする。やはりお姉ちゃんや保育園のお友達など周囲に年齢が近い子が多いと、受ける刺激が全然違うんだろうな。

砂遊びが好きで、砂や石をよく口に入れる。絶対おいしくないと思うのだが、必ず口にもっていくので、まあ好きにすればいいさ、と放っている。そしたら、保育園では「口の中に砂を入れてしまいました、ゴメンナサイ、ちゃんと注意して見ていきます」みたいなコメントをいただいて、本当に申し訳ない気持ちになる。それ、うちの教育のせいです。すみません。

絵本はやっぱり好きなので、よく読んであげるのだが、保育園でもクラスで1、2を争う絵本好きだと教えてもらい、ああさすがにこれは好きすぎる類なのか、と気付く。まぁ絵本が好きで悪いことはないだろう。読むのが面倒なだけだ。

積み木を積むのがやけに上手だった。4個くらい縦にポンポンと重ねてバランスよく置いていた。お姉ちゃんが小さい頃は、積み木は横に並べるばかりで決して縦に積もうとはしなかったので、なんかすごいような気がした。1歳児の平均がどれくらいなのかは知らない。

離乳食はなかなか食べてくれない。家ではミルクやお母さんのおっぱいを飲むものと信じているらしく、食べ物はすぐに嫌がる。保育園ではものすごい量の離乳食を食べているらしいので、食べれない訳ではないのだが、食事は保育園、家はミルク、という勝手な思い込みをされているので、これをなんとか矯正しないとなぁ、面倒だなぁ、といった感じ。

13ヶ月~

夜泣きが酷くて疲れるので、授乳をやめる。夜もなるべく寝る前の粉ミルクだけにして、寝ている間は泣いてもおっぱいをあげないようにすると、数日で慣れてくれて、静かに安眠してくれるようになる。非常に楽である。これで、夜9時から翌朝7時くらいまで通して寝てくれるようになったので、夜の時間をだいぶ自由に使えるようになった気がする。深夜に起こされることもなくなったし本当に助かる。

同時に、家でも食事をしっかり取るようになる。ふりかけや海苔を指して「あ!あ!」と言って欲しいアピールをしたり、バナナを見れば「バ!バ!」と喜びの声をあげたり、それっぽいコミュニケーションを取るようになる。自己主張が強すぎて、欲しいのにもらえないと大泣きし、もらえた瞬間からニコニコ笑い始める。ご飯中に椅子の上に立ち上がるなど悪いことをするとダメでしょ、と注意するが、そういう時は悪びれた様子もなくうんうんと頷いたり、はいと元気よく手を挙げて分かりましたアピールだけする。そして再び椅子の上に立つ。さっきテキトーに返事だけしたでしょ?と聞くと、ううんと首を横に振るので、どれだけ会話を理解しているのか全然分からないけど的確な意思表示に驚かされる。

食べるときは手づかみで一人もくもくと食べてくれる。ゆっくりだけどしっかり全部食べる、というのが専らの評判。そりゃ口の周りはベッタベタだし、床にもたくさんこぼすけど、お姉ちゃんのように「食べさせて~」とか言わない。自分でしっかり食べる。あと、人の食べ物を奪おうとする。見慣れないものはとりあえず欲しがる。キムチとか辛いから無理でしょ、と言っても欲しがって、大泣きして暴れて、本当に分かりやすく強く自己主張する。子供がなんで泣いてるか分からなくて困る、というのが、この子の場合あまりなく、基本的に分かりやすいので助かる面もあるけれど、やっぱり面倒。結局、仕方なくキムチとか少しだけあげると、もぐもぐべーとこっそり口から出してテーブルの横の方に置く。ふりかけとかも見かけたら、欲しい欲しいうるさくて、かけるまで泣き止まない。しかもふりかけとご飯を混ぜると怒ってまた泣く。ふりかけだけ食べたいらしい。ひどい。

自己主張は激しいが、悪い子という訳ではないようで、お手伝いなどは積極的にしてくれる。洗濯物をたたんでいるときは、近くに落ちている洗濯物を拾い上げて渡してくれる。ありがとう、というとペコリとお辞儀を返してくれる。そしてまた置いてある洗濯物を持ってきてくれる。それはさっき畳んだやつなのに、ぐしゃぐしゃにして渡してくれる。仕方なく、ありがとう、というと、またペコリとお辞儀してくれる。どこで覚えたんだこんな芸。

絵本好きは継続していて、図書館に行ったとき「もこもこもこ」という本を見つけてずっと手放さなかったので借りてきたが、家でも隙あらばもこもこもこを持ってきて読んで読んでとアピールする。何度読んでも、また持ってくる。どんだけ好きなんだ。

お姉ちゃんのことは大好きらしい。よくオモチャを奪われたり、上に乗っかられたり、いろいろいじめられているような気もするけど、それでもすごく仲良しで、お姉ちゃんがいると喜んで近くに寄っていく。そしてお姉ちゃんのおままごと遊びの邪魔とかして、ものすごく怒られたり、お姉ちゃんが泣いたりする。お姉ちゃんが妹の世話をしてあげよう、というモードになったときは、手取り足取り遊びの手伝いをして、逆に妹が自由に遊べず泣き出したりする。それでも仲良しだからよく分からない。

お姉ちゃんは慎重派で、知らない子がたくさんいるところでは親の側から離れないのに、妹はずんずん勝手に突っ込んでいく。これは性格の違いなのかな、と思っていたけれど、あるときお姉ちゃんがいなくて妹だけで遊び場に行ったときは、急に臆病になって知らない子怖いと隅っこでほとんど遊ばずにじっとしていた。そこへお姉ちゃんが遅れてやってくると、途端に気の大きくなった妹は、さっきまで怯えていた知らない子の中へ突進して、おもちゃを奪って遊び始める。傍若無人な妹だと思っていたけれど、実はお姉ちゃんの存在が大きな心の支えになっているっぽい、と初めて気付いた。なんでや。

14ヶ月~

食事やオモチャの欲しいアピール、私悪くないよアピールなど、相変わらず。いつもお鍋のふたで遊んじゃダメと言っているのに無視して遊んで、ダメでしょと声をかけると、私触ってないよととぼけた顔して誤魔化そうとします。でも一度、ふたを落として割ってしまったときは、さすがにたくさん怒られてとぼけきれずに泣き出しました。しばらくは「おなべ」と言うだけで泣くくらいに怒ったのですが、しばらくすると、またふたで遊ぶようになりました。忘れるの早い。

12月はお祝いが多いので、ケーキやお菓子がたくさん出てきて、それをいつもの欲しいアピールで奪いまくるので、1歳になって早々から、甘いもの食べ過ぎな気がする。虫歯になりそう。まずテーブルに置いてあるケーキを指して欲しがる。次はお父さんやお母さんのお皿のケーキを狙う。「あ!あ!」と指さしてアピールして、それでももらえないときはお皿を両手で持ち上げてお願いしますのポーズ。それでもダメなら大泣き。それでもダメだと様子見に移行する。そしてお父さんがお姉ちゃんに少しケーキを分けたのを見ると「なんだもらえるんじゃん!じゃあ私も!」と再びアピール開始。本当によく観察している。結局、誰よりも多く食べてるんじゃないかってくらいケーキを奪い取る。それでも歩くのも早かったからか運動をしっかりしているのか、体重は平均ど真ん中で全然問題ないレベル。あんなに食事制限されて体重が太り気味をさまよっていたお姉ちゃんとは対照的でずるい。

保育園でも、昔は大好きな先生を追いかけるストーカーと呼ばれていたらしいが、気付けば通り魔と呼ばれるようになっていた。すれ違いざまに人のことを叩くらしい。最低すぎるだろw クラスで一番強くありたいらしい。もう一人のライバルの子とよくオモチャの取り合いとか壮絶なバトルを繰り広げているらしい。どうしてこうなった。お姉ちゃんとのバトルで鍛えられたのか?

15ヶ月~

ごはんを手づかみだけでなく、スプーンを使うようになる。満腹中枢が無いようで、ものすごい量のごはんを食べる。4歳児よりたくさん食べる。今まで好き嫌いはほとんどなかったけれど、徐々に「お肉好き」「野菜嫌い」という子供らしい反応を見せるようになる。ハンバーグを出したときは、もっとおかわりおかわり、とうるさく主張し、野菜食べないとおかわりあげないよ、と言っても聞かずに、お父さんのお皿にまだハンバーグあるじゃない、と指差す。無視して僕がハンバーグを全部食べたら、ようやく諦めがついたのか、野菜を食べ始める。ちなみにお姉ちゃんの食べ物はもらえないと分かっているのか、お姉ちゃんのハンバーグは決して狙わない。しかし、お姉ちゃんがハンバーグいらないから残す、といってお父さんのお皿に移動すると、それを見逃さず再びハンバーグ欲しい欲しいとアピール再開。よく見てるなぁ。

遊ぶときはお姉ちゃんの後をついていって同じことをしたがる。だいたい無理だから放っておくけれど、お姉ちゃんの遊びにずっとついて回れるのだから、体力あるなぁと思う。お姉ちゃんが小さいときは箱入り娘だったから全然体力なかったもんなぁ。すぐ疲れて寝てしまった気がする。やはり周囲の環境は大きいのだろう。突然お人形遊びとかするようになる。まだ持って歩き回るだけだが、決して離そうとしない。それまでお人形はてきとーに口にいれて終わりだったのに、連れて歩くことが楽しい年頃になったらしい。

16ヶ月~

好き嫌いが一気に激しくなる。面倒な時期の到来である。食欲も人並みにまで落ち着いて、結果的に全然食べなくなったような印象を受ける。でも保育園ではもりもり食べているらしいので、あんまり気にしない。体重も平均ど真ん中だし、まぁ問題ないでしょう。スプーンで食べるのもだいぶ上達して、チャーハンとかカレーとか好きなものはスプーンで食べてくれる。節分のときは家にまかれた豆をひたすら拾って食べてた。

お人形遊びも進化して、猫のぬいぐるみの口に塩のビンをえいえいえいと振りかけて食べさせるような「ごっこ遊び」をするようになる。そんなに塩ばっかりじゃ猫さん死んじゃうよ、と軽く声をかけたら何かを察したらしく、塩のビンを置いて、次はコショウをえいえいえいとかけ始めた。

まだ言葉はしゃべらないけれど、お姉ちゃんと一緒に歌を歌うのが好きなようで、お姉ちゃんが「ありのーままのー姿見せるのよー」とか歌っていると、「おおおーーーーおおおーーーー。。。。。。。。おーーーー」と主に伸ばすところに力をいれておーおー歌ってくれる。曲はちゃんと覚えてるんだろうな。

17ヶ月~

保育園では遊ぶときにおもちゃをわーっとたくさん出して、片付けの時間に全部片づけるスタイルなので、家でもひたすらおもちゃを散らかし続ける。本当に困る。お姉ちゃんは一つ遊び終わったら片づけてから次のおもちゃを出すように躾けたから、そんな散らかすことはないんだが。片づけてから次のを出そうね、と言っても全然理解してくれない。順番とか秩序という概念を有していない。でも片付けを始めると、片付けのお手伝いは積極的にしてくれる。そして、片づけ終わると自分で自分の頭をなでなで偉い偉いとする。おそらく親や先生がいつもなでなでしてるから、自分でもやろう、って発想なんだろう。お姉ちゃんが怒られて泣いているときは、お姉ちゃんの頭をなでなでしてあげる。ごはんのときに食べさせてもらったら、ごはんのべっとりついた汚い手でこっちの頭をなでなでしようとする。それはご遠慮願いたい。

ごはんのときも相変わらず好きなものしか食べようとしない。野菜を食べたらおかわりあげるよ、と言っても泣くばかり。順番という言葉を早く覚えて欲しい。こちらの言っていることはかなり理解しているので、順番の意味も分かっていて、敢えて無視している可能性もあるからなぁ。「テレビから離れて」とか「お風呂に肩までつかって」とかは、ちゃんと理解して行動してくれる。本人がしゃべる言葉は「ワンワンいた」とか「せんせい」とか、数種類しかない。そろそろ喋れてもいいと思うんだけど。

歌と踊りはすきなようで、プリキュアの歌がはじまると勝手にぴょこぴょこ踊りながらあーあーと歌ってくれる。保育園のお遊戯会では、お客さんがたくさんいて緊張してしまったのか、ちょっとしか踊ってもらえなかったけれど、家ではやっぱりぴょこぴょこ踊ってくれた。朝のお祈りの歌を歌うと、両手を組んでお祈りしてくれる。ピアノを出すとばんばん叩いて喜んでいるけれど、ピアノが壊れそうだからやめさせると怒る。いろんなボタンがあって、押すと伴奏とか流れるので勝手にボタン押しまくるのでうるさい。ピアノはおもちゃじゃないんだ。

海老名の屋内遊園地とかに遊びに行くと、すごい人混みの中、勝手にフラフラどっかへ行ってしまうので、迷子にならないか心配である。しかしこちらはお姉ちゃんと一緒に遊ぶのに忙しくて妹は放ったらかし。まぁ迷子になってもいいか、くらいの気持ちなので、二人目の子は本当にてきとーだと思う。見当たらないから探しに行くと、案外近くにいてくれているので助かる。まぁそれでも人混みで見つけにくく、だいたいお姉ちゃんの方が「いたよー!」と教えてくれるのだが。

18ヶ月~

階段から降りるのに失敗して前のめりにゴロゴロ8段くらい落下した。だから後ろ向きに降りろと言っているのに、頑なに前向きで降りようとするから。しばらく茫然自失の様子でなんだか呼びかけても反応が薄いし元気なかったけど、まぁ二人目ってのは全然心配にならないので放置。まぁ階段がトラウマになってしばらくは抱っこを要求してくるのかなぁ、って思っていたけど、気付いたらまた階段を上り下りしていて、全く懲りてない様子だった。

保育園も進級して0歳児クラスから1歳児クラスへ。保育の雰囲気はあんまり変わらないけど、新しく入ってきた0歳児クラスの子たちはみんな赤ちゃんで寝てるだけで、1年前はこんなんだったんだなぁと懐かしく思うというか遥か昔のこと過ぎてびっくりする。1年で成長しすぎだろ。担任の先生が変わって慣れるのにちょっと時間がかかったけど、新入りの1歳児クラスに比べれば、持ちあがりの1歳児なんて熟練の域に達しているから特に問題はない。

眠くなると指しゃぶりをする癖は治る気配もなく、親指の付け根にタコが出来たりする。歯の跡もあるので、噛んでるのかなぁ、痛くないのかなぁ、何でそんなに吸いたいのかなぁ、と疑問でいっぱいだけど、特にまだ無理にやめさせなくてもいいらしい。

19ヶ月~

以前から夕飯の食べる量は減って好き嫌いが増えてきたなぁという印象はあったけれど、ほんとに野菜は嫌がって、白米ばっかり食べてる。ふりかけがあれば大喜びだけど、それしか食べないのでなるべく与えないようにする。でも、お茶碗を持って、台所を指して「ぱっぱっ!」みたいなふりかけの音を言って何度も口うるさく要求してくる。野菜を食べたらふりかけあげるよ、って言うと「イヤー!」と大泣きして、結局白米を食べる。どんだけ米が好きなんだ。

運動能力はいい方で、お姉ちゃんの出来ることは自分も出来ると信じて疑わないため、公園の遊具とか難しそうなのも果敢にチャレンジしていく。ジャングルジムみたいな棒が斜めに並んでいる階段とかすいすい登っていくし、キックボードやストライダーなどにも積極的に座って押してもらって喜んでいる。臆病だったお姉ちゃんとは対照的である。公園の見知らぬ同年代の子の親も、「1歳なのにそんなに登れるんですか、うちの子はもう2歳なんだからほらやってみなさい」みたいに驚きながらけしかけても、第一子はそんな無謀なこと出来ずに泣いていた。これは第二子の強みなんだろう。体力もあるようで、昼寝もろくにせず、4歳児と一緒にずっと遊び続けるのだから、すごいと思う。

第二子は放っておかれやすいので、一人で遊ぶスキルが高い。お姉ちゃんは何かにつけて「一緒にやろう」「こっち来て」「一人じゃさみしい」とうるさいのとは違って、非常に楽である。それでいて甘えたいときはお母さんにぎゅーっとくっついてニコニコ笑ったり愛想も良く、人付き合いスキルも高い。お姉ちゃんは怒りながら「抱っこして!」とわめいて、抱っこした後もむっすり不愛想な顔しかしないので、少しは妹を見習ってほしいと思う。

そんな対照的な姉妹だけれど、非常に仲が良く、特に妹はお姉ちゃんが大好きすぎて、なんでもかんでも真似してついて回っている。お姉ちゃんが遊びたいところを邪魔されてよく怒って喧嘩になるけれど、全然めげずにお姉ちゃんにちょっかいかけ続ける強靭な精神力というか、鈍感力と言うか、人の言うことを聞き流す力がすごすぎて、悪いことしたときに叱ってしつけようとしても全然反省した雰囲気も見せず暖簾に腕押しとはまさにこいつのことである。いくら怒っても泣かないくせに、自分の我がままを聞いてもらえないとすぐ大泣きするので、アピール力も高いし交渉相手としては非常に厄介である。どうしてこうなった。

しゃべる言葉が少しずつ増えてきて、「おかわり」「おいしい」「うし(大好物の牛乳のこと)」など、生きていく上で必要と本人が思っている単語が偏っているような気もするが、成長している。

20ヶ月~

語彙や会話能力が向上している。犬の鳴き声が聞こえたので「わんわん!」と嬉しそうに言うから、「そうだね、犬が鳴いてるね」と返事すると、「えーんえーん」と泣き真似をしてくれた。その泣いてるじゃないんだが。髪の毛を結んでもらうと、それを見せつけるようにして「かわいい」と自分かわいいアピールしてくる。謙虚さが足りない。他にも「あけて」とか「おかえり」とか、やけに抽象的な単語ばかり覚えて、あまり名詞を言ってくれない。物を呼ぶときは、最初か最後の一文字だけしか言わないので、だいたい「ち!」とか「し!」とか省略され過ぎてよく分からない。1歳6ヶ月検診では言葉があんまり喋れないので知恵遅れじゃないかという疑惑の目で見られていたが、まぁ普段の様子を見る限り何ら問題ない気がする。

お姉ちゃんや親の行動の真似をするというのは相変わらずだけれども、ついにそれが悪い方向に発動する。みんなが自転車の準備をするため家の外に出た一瞬の隙に、一人家の中から鍵をかちゃっとかけてロックアウト。たまたま家の鍵を持っていなかったため、中に入れなくて膠着状態となる。「あけてー」「鍵をまわして!」「カチャってやって!」と呼びかけたら、怒られたと思ったのか大泣きし始める。もう手が付けられない。鍵屋さんに開けてもらうしかないか、とか思っていたけれど、結果的には1時間くらいたって泣き疲れて静かになったので、玄関で寝てしまったかと思ったら、突然何を思ったか鍵をあけてくれた。

何でも自分でやりたくなるお年頃らしく、服は自分で選ぶ!自分で着る!バナナは自分でむく!パンは大きくてもそのままかぶりつく!といった感じで、何か手を出すとすごく怒る。しばらく自分でやろうとして、出来ないなと思うと、やって、とアピールするけれど、ちゃんとその自分でやろうとする間は見守ってないといけないのが非常に面倒である。どうせ無理なんだからはやく諦めろよなぁ、と思う。

とりあえずNOと言う、みたいな反射も多くて、なんか怒ってるけどバナナが欲しいんでしょ、分かってるよ、はい、と手渡すと、すごく怒ってバナナを遠くに投げて「イヤー!イヤー!」と叫んで威嚇して、それからようやく落ち着いてバナナがあるのを見ると、少し考えてから、そうそうこれが欲しかったのよ、みたいな感じでバナナを手に取るようなシチュエーションが多い。サル以下だろ。もうちょっと冷静になって欲しい。

21ヶ月~

妹というのはスルースキルの高い生き物らしく、怒っても怒っても、全然反省する気配が無い。保育園の先生にも、「そうですねー、怒っても全然響いてない感じですねー」と言われてしまう。申し訳ない。怒っても無視する訳ではなく、その場ではいい子に「はい!」とか返事して、素直に言うことを聞いて従うのだ。そして数分もしないうちに、同じような悪さを始める。全く悪びれる様子もない。でも絶対に「ごめんなさい」は言わない。自分が悪いとは思っていないらしい。再度注意すると、いい子に「はい!」と返事をして、怒りにくい。それでもこちらが続けて怒り続けていると、いきなり「いないいないばぁ」とか初めて、こっちを笑わせようとする。姑息な奴だ。他にも「にこっ」とほっぺに指をあてて笑って見せたり、あざとい。更に強く怒って、ようやく泣かせることに成功すると、泣きながらお母さんにぎゅっとしがみついて離れなくなる。最終形態である。本当に何を言っても暖簾に腕押し感が強いのだが、すごく強く怒った日の夜は、寝ている間に怒られた怖い夢でも見ているのか、寝言で大きくわめいたりする。一応少しは効いているらしい。

参考までにお姉ちゃんの場合も併記しておく。悪いことを注意すると、まずはムスッとした表情で無言で無視する。返事しなさい、と言っても何も言わない。更に怒ると泣いて暴れだす。「○○して欲しかった!」とか突然初耳のことを言い出す。近づくとたたく、蹴るなどの攻撃をしてくる。もう、何もかもが叱りポイント高過ぎて、こちらの怒りも簡単にMAXになる。交渉決裂である。関係の修復には相当な時間を要する。でも、怒られている内容はきちんと覚えていて、後日聞いてみると、「返事をしなかったから怒られたの」とか、詳細まできちんと教えてくれる。かなりの範囲で、行動に反映してくれる。反省してくれている。とてもいい子なのに、めっちゃ怒られる。かわいそうである。

22ヶ月~

食べ物の好き嫌いは相変わらず激しい。とにかく飲み物が好きで、いつも牛乳をコップに3杯は必ず飲んでいる。この子の体は多分牛乳で出来ている。まあ飲み物をよく飲むのはいいことだと思う。お姉ちゃんはびっくりするほど飲み物を飲みたがらないので、食事のときにカルピスを出してもちょっと口をつける程度である。この差は何に由来するのだろうか。妹は別にカルピスでも麦茶でもなんでも飲む。カルピスは好きだけど、ダメって言ったら素直に牛乳で妥協してくれる。「うし!」とか「もーもー」とか「ぎゅーにゅー」とか、牛乳関係の語彙ばかり豊富になる。ラムネとか三ツ矢サイダーとかの炭酸をあげても、喜んで飲む。ファミレスでドリンクバーとかあると、野菜ジュースをあげることにしているのだが、本当にひたすら飲む。7杯くらい飲む。オムツがすごいことになる。

いつもお姉ちゃんの真似をして遊んでいて、だいたい喧嘩になる。お姉ちゃんがすごろくで遊ぶからってサイコロを振ると、そのサイコロを奪って振ったり、コマを勝手に持っていったり、進行の邪魔ばかりするから仕方ないのだが。お人形遊びとかも、お姉ちゃんの真似をしてやる。お姉ちゃんは保育園ごっことかおうちごっことかしているけど、それを真似して、同じような動きをしている。カバンを背負って、行ってきます、と手を振って、部屋の外に出て、しばらくしたらただいま、と戻ってくるような感じ。見てると面白い。

23ヶ月~

お盆休みの間に、いろいろと喋るようになる。特に「これなあに?」を連発する。ようやく会話することに目覚めたようで、嬉しい限りである。ヤギの絵本を見ると、大きなヤギを見て「おおきい!おおきい!」と騒いだり、ころんで怪我したところは「ここ、いたい」とアピールして、ごはんのときも「バナナ!たべたい!」とか「コップ!いっしょ!」とか「おにく、ない」とか、簡単な2語文をいろいろ披露してくれる。一番好きなおかずは「ぎょーざ!!!!」と叫んで6~7個くらいぺろりと食べる。アンパンマンを見ると「アンパンチ!いた!」と若干名前を覚え間違っている様子。プリキュアのキュアマーメイドを見て「まーめいお!」と言ってくれたので、けっこー長い単語も言えるんだなぁと感心した。

指しゃぶりが一向におさまらない。眠いときしかしゃぶらないので、そこまで酷くはないけれど、親指にはおしゃぶりダコが出来ている。あと、眠い時は人の髪の毛を引っ張る癖もあるので、けっこー痛くて困る。自分の髪を引っ張ってね、と言うと、ちゃんと自分の髪を引っ張ってくれるけれど、すぐにまたこっちに手が伸びてくる。お姉ちゃんは全く指しゃぶりしなかったから、どうしたもんかなぁ、と思う。でもお姉ちゃんは紐とか布をずっと噛んでたから、実質あんまり変わらないのかな。

2歳の誕生日を迎えたので、シルバニアファミリーをプレゼントした。今までお姉ちゃんしか持っていなかったので、なかなか貸してもらえず、いつも泣いていたので、これで一緒に遊べるね。まぁ結局取り合いになって喧嘩するわけだが。何歳になりましたか、と聞くと、手でピース作って「にさい!」と言ってくれるので、分かっているのだろうか。とりあえず少しは大人になった気分を満喫しているようだ。

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