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何のために生きるのか

小学生はあんまり生きる目的とか無いらしくて、今が楽しいかどうかには興味があるけれど、将来がどうとか想像できないしどうでもいい、という。勉強というのは積み重ねた結果、将来とても役に立つとしか言えないので、今の段階で勉強のモチベーションを持ってもらうのが非常に難しい。仕方ないので、今やりたいことは何か、好きなことは何か、時間をかけて質問を繰り返した。

娘の回答は日によってまちまちだが、絵を描いたり工作したりするのが好き、というのは頻度が高い。何を作りたいか聞いたら、風船の勢いで飛ぶペットボトルロケットみたいなのが作りたい、というので、さっそく設計図を作ってもらって、必要な材料を買ってきた。風船が膨らませるられない、膨らんだ風船をうまくペットボトルに括り付けられない、いろいろ困りながら、一応それっぽいものを作って、なんとなく飛ばして遊んだりした。

別の日には、本を読むのが好きだと言う。最近は新4年生の道徳の教科書が面白くて読んでいるというので、本ならどんどん買ってあげるよ、と本屋に連れて行った。10歳までに読みたい世界名作シリーズというのを何冊か買ってみた。絵が可愛い。

でも、やっぱり自分で選んだ本じゃないと読む気が起きないと文句を言うので、好きなものを選ばせたら、星のカービィシリーズだった。まぁ文字の本だからいいか、ということでこちらも買ってあげた。

結果的にはどちらもたくさん読んでくれているので、買ってよかった。

じゃあ、勉強したら、新しい本を買ってあげるよ、みたいにエサで釣って勉強してもらおうとすると、そこまで読みたい訳じゃないし、みたいな急にやる気をなくしてしまう。どうもうちの子は頑張ることを極端に嫌がる。努力するのはそんなに嫌なのか?

「お父さんは何のために生きてるの?」

改めて問われるとよく分からないけどね。いろんなことして、楽しかったなぁっていう思い出が増えるのがいいんじゃないかな。どれだけたくさん無駄なことをやってきたか、が、人生の豊かさなんじゃないかな、って思うんだ。だから、役に立たなさそうな、どうでもいいことにも、全力で取り組むのが楽しい人生だと思うんだ。

まずは、なんでもいいから、頑張るところから始めたいけれど、そのきっかけが分からない。



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