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「自分でなんでも乗り越えてきた私が、DANROに出会ったら」DANRO卒業生インタビュー

人と人とのつながりの中には、”目には見えない温かさ”がある。その温かさが増し、循環する時、きっと、世界は今よりもっと明るくなる。そんな創業者の想いから生まれた『深いつながりを紡ぐ、実践型対話スクールDANRO Summer』が2023年8月に最終回を迎えました。卒業生へのインタビュー記事を、数回に渡りお届けします。

今回はwebデザイナーや日本企業とイスラエル企業をつなぐ役割をされているshizukaさんに、DANROへ参加したきっかけや変化について伺いました。

忙しさを理由に参加を迷っていたけれど


ーーDANROとの出会いや参加のきっかけについて教えてください。

shizukaさん:イスラエルに住んでいたころにwebデザインの勉強をしていて、そのときにhiroさんのインスタに出会いました。
1年前に日本に帰ってきてからは、働き詰めで。自分について考える余裕もなかった頃、DANROの存在を知り「自己対話」という部分が刺さり説明会に参加したのがはじめのきっかけです。

ーー説明会を経て参加を決められたのでしょうか?

shizukaさん:実はそうでもないんですよ(笑)興味はあるけどすごく忙しくて……というのを言い訳に最後の最後まで迷っていたんです。その後、和花さんと個別相談の時間をとってもらい、「受けるならちゃんと受けなきゃいけない」と思っていたのですが、「”忙しさの中で自分がどう感じるか”が大切なのではないか」とおっしゃってくださったことで、あ、忙しくても大丈夫かなと思えました。

頭では「お金も時間もかかるし、仕事や子育てもあるし……」と考えながらも、心は「やってみたい」に向いていたので、最後は勢いでしたね。

ーー確かに興味はあるけど仕事や育児で忙しい、迷われる気持ちを持っている方も多いのではと思います。shizukaさんのエピソードは、そんな方の勇気になりますね。

イスラエル出張、チームの皆さんと。


自分の感情が消えていたことに気づいたワーク

ーーshizukaさんがDANROに参加して、一番の変化はどんなことでしょうか?

shizukaさん:心の傷が癒えたこと、ですね。傷が癒えたことで考え方も変わりましたし、いい変化がありました。もともと能天気に生きてきて、幸せ!楽しい!を表現するタイプだったんです。

でもイスラエルに行ってからタフな期間が続き、今までの自分と違う自分を感じていました。そこからDANROや対話を通して癒されて今までの自分を取り戻してきたような。素直に「嬉しい、楽しい」と感じる力が戻ってきたように思います。

ーーイスラエルの生活でどういった変化がshizukaさんにあったのでしょうか?

shizukaさん:イスラエルで生活する中で自分ではどうすることもできない問題や不安を経験して。「寂しい、怖い」という感情は一切消して「今を生きる」という期間が1ヶ月ほどあり、すごく辛かったんです。でも、誰かに話すと泣いてしまいそうで友達や家族にも電話できず……。

意図的に何も考えないように、仕事や勉強に集中する日々でした。そんな中、不安要素を抱えたまま日本に戻ってきたんですよね。

ーー日本に帰られてからも不安な気持ちは続いていたのでしょうか?

shizukaさん:そうですね、気が紛れるから仕事を詰め込んでという状態の中でDANROへ参加しました。いつの間にか「楽しい」「嬉しい」という感情が鈍くなってしまっていたな、とDANROの時間を通して気づいたんです。脳ってそんなにかしこくないから、ひとつの感情を消してしまうとそれに伴って他の感情も消えてしまうのかな、と。

ーーはじめにDANROで傷が癒えた、とおっしゃっていましたが何かきっかけはありましたか?

shizukaさん:傷が癒えたきっかけはワークでした。「自己との対話」のところで「人生の中で一番辛かったことはなんですか」という問いがあったんです。相手がなんとなく話せそうだな、と思った人だったので全て話してみたのですが、その方に「しーちゃん辛かったね。きっと怖かったし、辛かったし、誰かに頼りたかったよね」と言っていただいて。

そのときは言葉にならず泣いてしまったのですが、少しずつ心が軽くなっていき、その時の対話が癒しになりました。ずっと奥にあって蓋をしていた感情を、見つけてもらえたような気がしました。私の感情を代弁、共感してもらえたことが助けになったし、それが大きかったですね。

ーー当時誰にも見せられなかった感情に共感してもらったことで、感情が解放され、癒しにつながったのですね。

shizukaさん:自分は強いな、と思っていたけれど、ちゃんと傷つくところは傷ついていたんだなと知れました(笑)でもそれも、きちんと対話の力で癒すことができるな、と感じられています。

建設的に導いてくれたメンターの存在


ーー大変な状況で、自分の弱さに蓋をしてしまっていた。そこに向き合えたことで心も軽くなったのでしょうか。

shizukaさん:今まで考えないようにしてきたことだったんです。でも、メンターさんとの1on1ですごく建設的にアプローチしてくれたことで向き合えるようになりました。どうにもならないと思っていた状況に、きちんと分解してアプローチ法を考えて、解決策というわけではないかもしれないけれど、道筋が見えてきたんです。

さらにDANROに参加してエネルギーが湧いたことで、調べたり行動したりなどもできるようになった。解決するかどうかは別にして、自分自身が後悔しないようにアクションを起こすことができるようになった、これは私にとってすごく大きなことです。


ーーどうにもならないと思って蓋をしてしまうのか、悔いがないよう行動に移せるか、全く同じ状況下だったとしても心持ちや感じ方は全く違うのかな、と思いました。
インタビューを通じて、DANROはいい意味でふわっとしているなと感じていたんです。なんとなく感じたものや気づきが広がっているような。でも、そういうアプローチの仕方もあるんだという発見がありました。

shizukaさん:一人ひとりに合ったアプローチをしてくれるコーチングだったなと思います。自分ではどうにもできない状況をメンターさんに助けてもらいたいという意識が強かったので。ロジカルに、でも私の気持ちも尊重しながら進めてくださったことはすごくありがたかったです。

ーー全体の時間だけでなく、メンターとの1on1があるのもDANROの大きな魅力ですね。DANROの時間で心に残っていることはありますか?

shizukaさん:自分が大切にしている価値観、そしてそこからずれているからダメだ、とジャッジしていた自分がいることにも気づけたことですね。これも自己との対話でのワークでの気づきでした。

私は自分は家族に恵まれているなと思っているんです。大事に育ててもらったという自負もあり、感謝や尊敬もある。だからこそ、私もこういう家族にしたいという想いがあったんですよね。

実際今全く同じようにできているか理想どおりにできていないことで、娘に対して罪悪感を抱いていたのですが……。そのワークの中で「娘のことを無償の愛で育てている、いっぱい愛を感じてほしい」ということも含め話していたら「全く同じ環境ではないけれど、自分が受けて返したいと思っていたものを、同じように娘さんに注いであげれられているんだね」と言ってもらえたんです。

それで、そっか!私もできているんだ、と肩の荷が降りたような気がして、ここでも癒されました。自分の中で勝手につくりあげられた「正しい家族像」に気づけたことで、リセットして、少しずつ再構築し始められているし、自分を認めてあげられているように思います。

ーー「価値観」と「カタチ(家族の形など)」は似ているようで、全く違うものなのだなとshizukaさんの話を聴いていて感じました。素敵なエピソードをありがとうございます……!

過去の理解できなかった行動も、許せるように


ーーDANROに参加する前とあとでは、DANROへの印象は変わりましたか?

shizukaさん:参加前はやはりふわっとしていて「対話ってなんなの」と正直半信半疑でした(笑)でも、参加してみて対話の力をものすごく感じることができたし、もっと探求したいなと思えるようになりました。捉え方も変わりましたし。

ーー探求したいと思えるようにまで!すごい変化ですね。捉え方はどう変化があったのでしょうか?

shizukaさん:人は自分のニーズが満たされれば嬉しいし、満たされなければ不満を感じる。私自身フラストレーションが溜まっていたとしても「私はなんのニーズが満たされていないのだろう?」と考えられるようになりましたね。

それから、ニーズを満たす前提があっての「行動」なのだと思ったら、今まで自分に理解できない行動をした人がいたことも、その人なりのニーズや感情があったんだろうな、と思えるようになったんです。そう思えたら許せたし、「そうだったんだね。つらかったんだね」と思えるようにもなった。いいか悪いかのジャッジではなくて、もっと根本的なところから考えられるようになったことで、自分自身も楽になれました。

そう捉えられるようになったのは、みんなそれぞれ「その行動をする理由、モチベーション」があり、ニーズを満たすために動いている、とhiroさんがシェアしてくださった本の中で知れたことが大きかったです。

hiroさんが紹介してくれた本 「わかりあえない」を超える

ーー確かに、表面的な行動を見て理解できない、と突き放すことは簡単でも心は楽じゃない。その背景を考えられたら楽になれそうですね。そして自分が許すことで相手も楽になれるような気がします。

shizukaさん:行動の理由を考えられると、別のアプローチができますよね。お互いのニーズを満たすために、いがみ合いや罵り合いじゃなく別の方法があるよね、って。そしてその方法が対話なのかもしれないです。

ーーいがみあいや罵り合いではなく、対話。心に刻んでおきたい言葉です……!本のシェアなど、hiroさんや和花さん、ファシリテーターの頭の中を惜しみなくシェアしてもらえるのも、DANROの魅力ですね!


対話で癒され、DANROに救われた

最終回の発表「DANROでの収穫とは?」


ーー「対話って何」からDANROに参加したshizukaさんにとって、今「対話」とはどんなものでしょうか?

shizukaさん:癒し、ですね。私にとってはそれがあまりにも大きかったです。癒されたことで、自分でいっぱいっぱいになっていたところから、ベクトルを相手に向けることができるようになりました。

ーーでは、DANROとは?

shizukaさん:救われた場所です。今まではつらいことも全部自分で乗り越えてきて生きてきたと思っています。でも、今回DANROの時間の中でキャパシティを超える出来事があり自分の感情が爆発してしまったときも、メンターさんに助けを求めることができたんです。

そのときメンターさんに「こうしてヘルプを出せるのは素晴らしいこと」「しーちゃんがDANROを通じて必要だったのは、誰かに助けを求めることだったのかもしれないね」と言っていただけて。

DANROでもシェアしてもらったことで、「人に弱さを見せるということは自分の弱さを認めているということで、実はすごく勇気がいること」なんですよね。自分が未完成であると認められると、相手が未完成でも認められる。これは関係性を築いていくうえですごく大切なことだと思うので、そのあたりの探求もしてみたいなと思いました!感情が爆発してしまった体験を通じ、反対にそこに興味関心が湧いたような感じです。

ーーDANROというコミュニティに救われ、対話に癒されたのですね。shizukaさんは今も変わらずお忙しい日々を送られているのですか?

shizukaさん:そうですね。相変わらず仕事は忙しいのですが、以前と比べて心の余裕ができたので、同じ仕事量でも感じ方はかなり違います。エネルギーが湧いたのが大きいのかな。「やらなきゃ」ではなく「やろう」と前向きに取り組めるんです!

ちょっとしたことですがお仕事でコミュニケーションにすれ違いがあったときにも、「相手は何を重要視しているんだろう?」「私はここを重要視している」じゃあどうやったら同じゴールに向かっていけるかな?など、考えられるようになって。やりやすくなりましたね。

ーーすごい!お仕事でも生かされているのですね!参加前のshizukaさんのように、迷っている人がいたらなんと声をかけますか?

shizukaさん:思い切って飛び込んでみたら、想像とは違う世界が待っているかもしれません。入口と出口は全然違うと思うので、一見の価値はあると思います。特に課題があったり、取り組みたい内容がある人はすごく向いているんじゃないかな。人によって違った成果物を得られると思います。

ーー確かにインタビューをしていて感じるのは、人によってDANROの時間から得たものや感じたものが違うということ。でも、どれにもいい悪いはない。それを全員が分かっているからこそ認め合えている、それがDANROで。そんなコミュニティって素敵だな、と改めて感じることができました。shizukaさん、ありがとうございました!



shizukaさんについて

日本顧客向けにWEBデザインやディレクションを行う傍ら、イスラエル企業にてBizDevを担当し、イスラエル企業と日本の企業をつなぐ仕事につき、活躍中。1児の母。

DANROについて

「自分の人生最高だなと感じ、光輝く人で溢れる世界へ」をビジョンに掲げ、対話を軸とした事業を展開。日常に対話を、対話を文化にしていくため、実践型対話スクール、自己を探究するダイアログコミュニティの運営などを行う。その他、子ども向け事業やBtoB事業等を行う。
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インタビュアー・記事/山中麻衣
「想いをつなぐ」取材・インタビューライター。その他企業と読者をつなぐwebライティングも。公式noteは<こちら>

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