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いろんな”はじめて”、からの1ヶ月のいま。

GWが終わった。中日の平日も法定休日だったので、
まるまる10日間を緩やかにすごした。3日間連続で、中高大それぞれの同期に会っていた。それから母の実家、鹿児島へ帰省したりもした。電車のバナーで見かけた美術館の企画展にひとりで足を運んでほくほくしたり(レポートかきたいのにな~!)、もちろんなーんにもしない日もあって。

長期休暇らしく、いざ海外旅行!などというわけには勿論いかなかったが
(うん、休んだなあ)と、私なりに心を整えて、一度額の汗をぬぐって今の自分をちゃんと省みる・・・までいかないけどなんとか停留所に腰掛けたみたいな日々を過ごせたように思う。

というのも、3,4月。忙しかった。
なんといってもサークル引退、卒業、卒バイト(なんだかんだバイト先が好きだったので、これもちゃんと書く)、そして2大トップを飾るは引っ越しと入社。ついに学生バリューは剥奪され、引き換えにとでも言わんばかりにスーツを纏わされ、私は週5で日本橋に繰り出す”社会人”になったのである。

こういう怒濤の時こそ、一言二言でもいいから日記やらログやらつけたら
どうなんだい私と言いたくなる。色々なことにもみくちゃにされて、楽しみもあるけどそれをまるっと包むくらいの不安もあって、ということは体に刻まれているのに、やはりそのときに思ったことを言語化できるまでの消費期限は、なんとも限りなく短い。三浦しをんの「舟を編む」はせっせと読み進めていたのにな。
マルチタスクはできないようだったらしい。今もか知らん。

一方、とっくに感情を書き留める消費期限は過ぎてるのだけど、それでも今パッと浮かんで、いやこればっかりは残しておきたいぞと思えることこそ、ここ最近のトピックスになるんだろう。

パッと浮かぶこと、といえばなんといっても部署配属発表のあの日だ。
人事部長が100名強の新入社員ひとりひとりに、肉声でそれぞれの配属を発表していた、あの日。

私は悠々とした気持ちだった、実際に発表されるまでは。なんといっても、もう入社前から再三「企画」をやりたいと、あなたたちが運営している美術館のような施設に惚れて、そこに携わりたいと伝えていたのだから、希望部署以外ないだろうと過信しきっていた。なんなら過信しているとすら思わないくらい、もう私の部署は聞くまでもないからさっさとオフィスに移動させていただきたいわとタカすらくくっていた。五十音順でわりかし後半である自分の名字が呼ばれるまで、完全に油断しきっていた。

しかしながら、なんということだろう。
人事部長から放たれた言葉は、「運用部」であった。

・・・いや、どこ。それ。
ちびまる子ちゃんのとぼけ顔にも引けを取らないほどの、マンガの一コマのような表情だったろう。拍子抜けと困惑、そしてなにより、青くさい新卒生よろしく、これから始まると期待していたキャリアプランの出鼻を、金槌で打ち砕かれたかのような衝撃が入り交じった、そのときの人間にしか成せない筋肉の動きだった。
自分から後ろの配属発表は、面白いほどに全く耳に入ってこなかった。

・・・

その、よくわからない「運用部」に配属されて1ヶ月。
業務内容はまあ、それなりに理解したつもりだ。クライアントがだれなのか、自分が詰まるところ何をさせられるのか、頭動かすときもあるけど業務のほとんどが単調な書類作成であること、さほど人数が居るわけではない部署内の方々の雰囲気。
合わせて、自分が憧れ恋焦がれた部署と自分が左遷(この言い回しがしっくり来てしまう悲しさたるや)された部署は曰く「業務上、関係が無いわけではない」とのことだが、素人目で見る限りまあさして密接に協働するわけではなかろうということ。そんな言葉でたしなめられて、やすやすと落ち着く容易い新卒ではないぞ、私は。
そして、そうした情報全てから(あ、これ私向いてない類いのヤツや。)と
日々着実に私×左遷先のミスマッチゲージにポイントを貯めている。

自分今ミスマッチゲージ貯めてるんだな~、
こんなことになっちゃったアハハ~。とんでもないスタートや。
なんかふりだし戻された気分だなあ。

ということを、ちゃんとよそ見せずにきちんと向き合えたのが
窓際社員を余儀なくされる新卒生にはあまりにも長すぎる10連休中だったわけである。新卒で希望先にいけるなんて運がいいほうだよ、と声をかけられたりもしたが、それにしたってやりたい仕事がこれから出来るんだ!わくわく!という輝かしい高揚感が突然ぺしゃんこになると、こうも傷つくのね。でもそれにしたって、百歩譲ってもう少し前に当人に一声かけたってバチが当たらないんじゃないかしら人事さん。なんとまあ、度胸がおありなこと。
と、そんな感じのことを、同期にひたすらに愚痴ったり(話しすぎて最後に会った子に説明したときは最早噺家のごとき流暢さだった)、鹿児島の海と山と空を全身で浴びたりして、まとめたわけだ。

逆にここまでしか整理しきれなかったのかとも思わなくもないが、、、配属発表で傷心しきって、センター試験を大失敗した夜にも劣らぬほど号泣していた自分も知っているわけだから、まあ甘やかしても良いだろう。悲しいかな避けられぬ令和世代マインドゆえに、勢いで辞めなかった時点でかなり自分を褒めまくっている始末である。よくぞふんばった。

というわけで、GWあけた5月半ばの今。
タイトルのいろんな”はじめて”には、お一人ぐらしのことも書きたかったのだがおさまらなかった。それもこれも、あまりに左遷事変のインパクトが強大すぎたせいである。

10ヶ月ぶりの記事更新でも相変わらずまとまらぬ文面だが、
これから先のこと、さっさと転職するのか、石の上にも三年・・・と行かずとも申し訳程度にお付き合いするのか、スキルアップのための学び舎選びと資金調達はどうするのか、明日のお弁当はどうするのかなどなど
毎日考えることしかない脳みその中身を無理矢理出力しているのだから、まとまる方が不自然なのである。

そういうふうに無理矢理こじつけて、しめます。
自分の中ではかなり波瀾万丈の24卒社会人スタートだったね、
という話でしたとさ。

こんな時間からお風呂入るなんて、明日7:00におきれるのかしら?ちなみに、表紙ロールのカッパは、帰省先の商店街にいた子。




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