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「帝京新書」著者のメディア掲載情報🔷 『「頑張る」「頑張れ」はどこへいく』の大川清丈さん

 9月10日付・産経新聞の企画記事「〈令和社会学〉頑張る 昭和の名残  今は『違和感』」に、帝京新書『「頑張る」「頑張れ」はどこへいく』の著者・大川清丈さんのインタビューが取り上げられました。

 大川さんは帝京大学文学部社会学科教授。「頑張る」「頑張れ」の言葉を手がかりに比較社会学の手法を使って、日本型努力主義と西洋型努力主義を比較し、日本型努力主義の課題を考察してきました。

 大川さんによれば、日本型努力主義は「頑張れば誰もができる」という独自の能力平等観に支えられ、社会に定着したのは「平等」と「戦後の共通体験」と「豊かさへの共通目標」の三つの条件が重なったからだといいます。
 
 産経新聞の記事は「3条件が現代社会でそろうとは思えないので、2、3年は(「頑張る」が尻すぼみする)今の漂流状態が続く」とする大川さんの言葉を引いています。
 
 大川さんへのマスメディアの取材が、2023年12月の帝京新書の刊行後、相次いでいます。揺らぎ始めた日本型努力主義に代わる行動原理をマスメディアは模索しているようです。『「頑張る」「頑張れ」はどこへいく』には漂流時代における新たな行動原理が実は記されています。(了)
https://www.teikyo-service.com/press/books/978-4-434-33188-6/


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